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いよいよ国産旅客機、YS-11の引退カウントダウンが始まった。現在残るのはJAC(日本エアコミューター)の3機のみ。
来る9月30日をもって1965年4月の初就航以来41年も飛んできたYS-11が日本の空からリタイヤする。
ところで、YS-11のようなプロペラ旅客機は今後どうなっていくのか、みんなジェット化してしまうのか? と考えがちだ。でも欧米では逆に大型機をどかんと飛ばすより、コストの安い小型機をたくさん飛ばして便数を増やすほうが有利という考え方になっている。だから欧米諸国の主要空港でも777のような超大型旅客機の合間をぬって小型プロペラ機がさかんに離発着している。ならばYS-11を引退させずに使い倒せばいいのではと思うが、そうは行かない理由があるのだ。まずYS-11は低くて遅い。通常ジェット旅客機は高度10,000m付近を飛ぶがYS-11はせいぜい3,000m。高い山や積乱雲があると逃げ場を探して苦労する。速度も時速450kmあまり。基本設計が約50年前のヒコーキはこんなものなのだ。
ところが新しいプロペラ機はかる〜く5000m付近まで昇る。YS-11の後継機になることが多いボンヴァルデイアDHC-8-Q400などは時速650kmを越える韋駄天ぶりだ。
いま、プロペラ旅客機のマーケットはこのボンバルディアとサーブ、そしてフランスのATRなど数社で分け合っている状態。しかしスウェーデンのサーブ社(クルマで有名)は名機サーブ340を持つものの民間旅客機から撤退することを決めている。高速高性能競争のうえに低騒音低燃費も要求されて小さくても桁外れな開発費用かかかるようになってしまったからだ。
ま、そんなことは置いておいて、今国内で乗ることができるプロペラ旅客機を紹介しよう。YS-11やサーブ340、のほかにボンバルディアのDHC-8-300というQ400の母体になった56席の高翼機。
そしてあの名機フォッカーF27フレンドシップを近代化したF50がエアーセントラルで少数飛んでいる。
さらに小型機では18人乗りのビーチクラフト1900Dが函館をベースにしたコミューター、エアランセが運行。調布飛行場から新中央航空が19人乗りのドルニエDo228を伊豆諸島へ飛ばしている。
そして究極のプロペラ旅客機ともいえるブリテンノーマンBN-2アイランダーだ。
これは機名のとおり離島のコミューター用に作られた9人乗りの小型機でレシプロエンジンに固定脚という素朴な飛行機で、琉球エアコミューター(RAC)や新潟〜佐渡を結ぶ旭伸航空、そして新中央航空が運用している。
ジェット旅客機よりも低く、遅いプロペラ旅客機だが、天気がよければ地上の眺めは格別だ。夏休みの旅行に遊覧飛行のつもりで乗ってみるのも面白いだろう。個人的におすすめは離着陸時にコクピットのドアを開放するエアトランセのビーチクラフト1900Dと、パイロット丸見えのBN-2アイランダー。まずは一度お試しくだされ。
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