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毎日が山歩き 案内人 伊藤幸司(糸の会・登山コーチングシステム)  50歳を過ぎてからでも楽に山歩き、愉しく山登り、のんびり山遊びが楽しめる毎日を紹介します。
講座 2007.4.11更新  

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【講座36】ストックの長さと使い方

ノルディックウォーキングの登場

山歩きの道具としてのストック(=スティック、ステッキ)について再度語りたいのだが、スキーの場合はポールとも呼ばれている。英語でスキースティック、スキーポールなどというところを日本語的にはスキーストックというらしい。山歩きの場合にもトレッキングポールと呼ばれることもあるが、実態は変わらない。

最近、そこにノルディックウォーキングという健康ウォーキングが加わってきた。ノルディックスタイルの歩くスキー、走るスキーのストックワークを日常のウォーキングに活用して、ウォーキングそのものの強度と安全性を高めたり、上半身の運動を加味するなどの効果が期待されている。その領域では単純に「ポール」と呼ばれることを期待しているようにみえる。

私は山歩きでの「ダブルストック」の技術をかなり真剣に考えてきた。基本的にはスキーのストックワークに準じている。頭で使う杖としてではなく、手の延長として肉体化する方向で考えてきたのだ。一般登山道の岩稜やクサリ場でもストックを活用しているのは、当然それが手の延長となる分だけ安全に寄与するのは間違いないからだ。

この講座の15回目で「ストックとステッキ」を書いている。すなわち頭の不安を解消するためのバランスアシスト優先の1本杖と、手の延長となってむしろパワーアシストに大きな効力を発揮するダブルストックの違いを説明したつもりだ。

そこにダブル使用で、スキーのストックワークに準じているノルディックウォーキングが登場してきたわけだから、1本杖vsダブルストックという図式での説明はもうしなくていいようだ。


■ノルディックウォーキングに近いかな ― 1999.3.17

この人はスキーをやったことがある。登山道を歩くにはストックをハの字型からVの字型に調整すれば急斜面の階段もスムーズに登れるようになるだろう。奥多摩浅間尾根で

ノルディックウォーキングの基本はストックを引きずりながら自然に手を振る動作から始まるということで、私の解説方法とまったく同じだ。……よかった。

平地でおこなわれている従来型のエクササイズウォーキングは後ろ足で蹴って、振り出した足のかかとで着地する。かかとで着地して、つま先で蹴るまでの重心の移動をいかにスムーズにするかが重要だと説かれている。ストックの使用によって歩幅を大きくとれるので、運動強度を上げられる……ということらしい。

その平地での活動的な歩き方が、平均斜度20度の登山道ではよろしくない。登りではつま先で蹴らないように、かかとでペタペタと歩くことをすすめている。また下りではかかと着地を厳禁してつま先で着地する……というのが私の基本的な考え方となっている。登りの歩き方については問題が少ないのでまだ書いていないが、「下りの歩き方」は第10回の講座として書いた。

ノルディックウォーキングはあくまでも平地の歩き方であり、その全身運動化をはかったもののようである。それでも「杖とダブルストックは基本的に似て非なるもの」というところでの理解が得られるようになってくるのはまちがいない。

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