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毎日が山歩き 案内人 伊藤幸司(糸の会・登山コーチングシステム)  50歳を過ぎてからでも楽に山歩き、愉しく山登り、のんびり山遊びが楽しめる毎日を紹介します。

講座 2007.3.14更新  

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【講座34】「行動食」の試行錯誤


昼食休憩をとらない理由

私が実施する山歩き講座では「昼休み」がない。

いろいろな理由があるけれど、休憩場所とその時間、すなわちタイミングの選択こそ、私の重要な仕事だと考えていて、30分とか1時間のまとまった時間を予定した場所で過ごすという約束をしたくないのだ。その日その時の調子を見ながら、ライブ感覚で休憩を設定する「権利」を存分に行使したい。それから、5分休憩を10分に延長したり、10分休憩をを15分とか20分に延長するマジックで山歩きそのものの調子を整えていきたいと考えている。

宴会登山なら話は別だ。予定した場所に行くのが大きな目的だから選択の余地は少ない。天気が悪かったり、調子の悪い人がいた場合のことを軽く、危機管理的に想定しておけばいい。

もうひとつ、山頂で昼食というような計画を立てられることが無理な場合が多いのだ。出発時刻が遅いからだ。東京、上野、池袋、新宿など山手線の駅を起点として8時というのが早いほう。入門編では9時ということもある。従って新幹線や特急を多用するのだが、単独行に慣れている人たちは出発がうんと早いから鈍行で余裕をもって合流してくる。

理由のひとつは初心者に対して「家族を送り出してから出てこられる」という時刻設定をしたこと。そして参加者の範囲が広くて山手線まで2時間近くかかる人もいる可能性があるという地理的な事情による。

■登りはじめの食事休憩 ― 2003.7.12

白山の砂防新道には別当出合の登山口から1時間半ほどのところに中飯場という水場がある。これから始まる本格的な登りに備えてゆっくりと準備する。

それが悪弊となっているともいえるのだが、みなさんの腹のぐあいは、昼食を食べてから登りはじめるという感じにもなる。

人によっては「けしからん」とお叱りを受けそうだ。山慣れてきた人に「もう少し出を早くしませんか」とたしなめられたりすることがしばしばある。しかしそれについてもいろいろあって、大筋は動かないまま11年続いてきた。

要するに、山歩きにおいて「昼食」というものの存在をあまり重要視していないといえそうだ。

最近、あるベテランにいわれたのだが、私の講座に参加するときにはおにぎりを小さめにするという。「伊藤さんは休憩が短いから」だそうだ。

はじめての人にはこう言うことにしている。
「お昼休みというのは、たぶんありません。休憩は一応5分か10分ですから、10分のときになにか一口食べてください」

休みごとに一口水を含んでもらう。10分休憩のときにはなにか一口食べてもらう。それを基本単位にして「行動食」というありかたを浸透させていきたいと考えている。


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