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春。駅を出て線路をくぐって高川山へと向かうと、林道が林の中へと入っていく。
そのあたりにイカリソウ(錨草)が出現した。特別にめずらしい花というわけではないが、入口に目をひく花があると気持ちが華やぐ。 |
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夏。登山道を歩いていると道ぎわの木の葉裏にセミの抜け殻があった。
このあたり一帯からセミが次々と飛び立っていったようだ。 |
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秋。清楚な花を咲かせるセンニンソウ(仙人草)。
たしかこの種子はプロペラのような羽根をつけてひらひらと飛ぶ。 |
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林道から登山道に入るポイントには以前から妙な告発型看板があったりしたが、現在も「工事中」とかで古い道が閉ざされたりして翻弄される。
いずれも採石場にかかわることらしいが、登っていけばいずれは一緒になるという程度の混乱だ。 |
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男坂を登っていくと、急登がはじまってしばらくのところでこの松の木のところに出る。ちょっとした展望台になっていて、笹子駅周辺が足元に見えている。
中央に大きく見える山が滝子山。JR中央本線と中央自動車道は笹子のトンネルに吸い込まれていく。 |
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男坂にはその下部と上部にロープが張られているが、通常は使う必要がない程度の急斜面。ロープはあくまでも非常用の安全手段と説明して見ていると、バランス能力がよく見える。はじめての人に体験してもらう急登としてなかなかいい。
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急登が終わって女坂が合流し、道は頂上へと向かう。樹林もすこし薄くなって、じつはこのあたりから見えるものがある。
富士山が木の間隠れに姿を見せるのだが、ほとんどの人は気づかない。
見えない理由がふたつあって、景色を見る余裕がない場合と、余裕があるのに富士山が意外なところに出現するので気づかない。
このあたりをにやにやしながら盗み見するのがリーダー役の楽しみだ。 |
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| 4月下旬には山頂で花見ができる。サクラの木はまだ小さいが、背後には春の富士山。 |
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山頂から見下ろすと中央自動車道が大月で分岐して河口湖へとのびている。
富士山の北面に降った雨はこの谷に集められて桂川となって下り、相模湖で神奈川県民の飲料水として利用される。 |
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冬晴れの日の富士山は真っ白に輝いて荘厳だが、その富士山と正面から向かい合っているという気分はまた素晴らしい。
雲が飛び、山頂には雪煙が舞い、その北風が自分のところまで届いているという錯覚もまた誇らしい。 |
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笹子トンネルの上に、遠く、白い山が見えた。
その山並みの一番右の、三角の頭は甲斐駒ヶ岳。南アルプスだ。
左側に連なる峰は鳳凰三山。とんで左側の白い頭は農鳥岳〜間ノ岳〜北岳と連なる3,000m峰のどれか。 |
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リニア中央新幹線の実験線が高川山の真下を抜けて九鬼山へと入っていく。
その見学センターは田野倉駅と禾生駅から高川山に向かって徒歩20〜25分のところにある。
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じつはこの写真でははっきり見えないのだが、山並みの稜線上にもやもやと、白っぽく見える新宿に林立する超高層ビル群が肉眼で確認できた。
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山歩きの講座では、山頂から下山路へ踏み出したこの坂で、初めて下りの歩き方を見る。「つま先歩き」で下ってみれば、重心が後にずれないから滑らない。靴の種類や性能より、重心の位置が重要だということを実感してもらえる。
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中央自動車道の花咲トンネルを越えて大月駅まで下れる長いルートは急斜面から始まった。しばらく下ると細い尾根をたどるようになって、なかなか充実感の長い道になる。
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標識の少ない低山に雪が積もると道が見えにくくなって危険なことがあるが、高川山は規模が小さくてメリハリがあるので、道筋を見失うような危険をあまり感じない。
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田野倉へと出るはずの道を下っていった。比較的早めに使われていない林道へ出てしまって、さらに下ると舗装路に出た。あとはひたすら下るだけ。
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禾生への道を下っていったら林道に出、すぐに人家が現れた。集落にはなっていないので戦後の開拓かと思うが、そこにはキクイモ(菊芋)の畑のような群落があった。江戸時代末期に渡来した帰化植物で、戦時中は芋をとるために盛んに栽培されたという。
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| 山頂でサクラを見た後、下りきった桂川でも満開のサクラ。 |
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| 下山路からも一瞬富士山が見えた。手前に重なっている山は富士吉田駅から登れる杓子山(左側)と鹿留山。 |
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