 |
 |
| バリアフリーアパート“しらき村”の夏祭りで、お年寄りを輪で囲み「大島音頭」を踊る少年と大人たち |
僕の想い出は、13人の同級生と学び舎のある「油田(ユダ)」につまっている。その母校も、2年後には、島内の学校統合により廃校になる。油田とは、江戸末期の油宇村の「油」と伊保田村の「田」を合わせ明治22年に“油田村”になった地域名のことで、僕の少年時代は油田にある。油田村は、昭和30年には東和町として合併し名前はなくなり、2年前には島内4町が合併し、東和町は周防大島町になった。そして10年後には、道州制による広域合併で、周防大島町という名前もなくなるかもしれない。
現在の周防大島は高齢化率45%で、人口は21,000人だが、10年後には17,000人になる予測だ。けれど、僕は悲観的に捉えていない。地域力とは住民数ではなく、その地域に「あったらいいなを“カタチ”にしようとする人」の割合“起こし率”次第と考えるからだ。もし現在の周防大島の起こし率が1%だと210人、10年後に3%になれば510人。周防大島の地域力が2.4倍になったと表現することも可能だ。

 |
 |
| 白鳥ヶ浜で花火を見つめる、広島から去年Uターンした3歳の“新島っ子”。周防大島の海や山で、少年時代は思いっきり遊んでほしい。そして、心の根っこをこの島に持てるように |
その起こし率は、どうやったら上がるのだろうか? ひと言で表現すると「友だちが、おもしろそうにやってるから、自分も何かしたいな」と、思わせる作品を、友だち経由で自慢することだ。自慢する方法は色々とあるが、僕らは周防大島を舞台にし、自分たちが好きな
“インターネット” と “TV” という素材を掛け合わせ「周防大島インターネットTV」を本格的に始める。自分が自慢したいヒト・モノ・コトを、映像作品としてインターネットでTVのように広める。その作品を見た人が、共感や感動をフィードバックしてくれると、自分に自信を、地域に誇りを、そして次へのモチベーションが生まれる。インターネットTVという地元メディアづくりを旧村単位で行なうことで、地域コミュニティを結い直し、地元アイデンティティをより多くの人が持てるようにしたい。
旧村単位で、多世代を通じて、共通の想い出がある場所はどこだろう? それは “学校” だ。僕らの母校、油田小学校を周防大島インターネットTV “油田村チャンネル”
の番組づくり拠点にしたい。実はすでに、実現に向け2つの挑戦を始めている。
|