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| 午前7時ごろの洞爺湖。ちょっと絵葉書的ですが中島がよくわかる |
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| 2008年サミット会場となる「ザ・ウィンザーホテル」は西のポロモイ山上にある |
2008年のサミットが洞爺湖西側のポロモイ山(標高625メートル)にある、「ザ・ウィンザーホテル」で行なわれることになり、洞爺湖は全国的にすっかり有名になった。
洞爺湖は今から約16万年前と8万年前の激しい火山活動で出来た洞爺カルデラ内の湖で、面積は日本で9番目の70.7平方キロ、カルデラ湖としては3番目の大きさがある。最大水深は180m。南岸に洞爺湖温泉、有珠山、昭和新山、そして北側にはエゾ富士といわれる羊蹄山が見える。
50年ぶりに見る洞爺湖は、やはり格別だった。到着した日の夕刻、夕焼けの赤い空に浮かぶ黒い羊蹄山を従えて悠然と広がる湖は、どこまでも優しく美しかった。また、ゆっくりと上ってくる朝陽に明るさを次第に増していく早朝も息を飲むように美しかった。
普段から早起きの連れ合いと私は、日の出を待ちわびるようにして6時には湖畔の散歩に出た。そして、貸しボートの小屋に近づくと、まだ7時前なのに、係りの女性が「乗ってもいいですよ」と声を掛けてくれた。手漕ぎのボートで滑るように、まだ誰もいない静かな湖面に漕ぎ出せたのは、実に予想外の幸運で、女性の親切が泣きたいほど嬉しかった。
ボートを漕ぐなんて何年ぶりだろうか。2本のオールを左右交互にゆっくり漕ぐと、静かに進む。オールが船べりの金具と擦れあって、ギー、ギーと鳴く。最初は漕ぎ方がぎこちないので左右にグラグラと揺れ、まっすぐにはなかなか進まないが、すぐに勘を取り戻す。2分ほどすると、我ながら船はじつにスムーズに進み始めた。ああ、懐かしい。湖面すれすれに進み湖畔がゆっくりと遠ざかるのに身を任せていると、初めてこの湖を見た遠い昔が、まるで昨日のように思い出される。わずか30、40分であったが、時の流れを忘れる至福のひと時であった。
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