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| 縮尺1/10の精巧な船着場跡復元模型 |
王と王妃に軽く会釈をして、エントランス右手の展示室に入る。室内の展示は多くの博物館や展示館と変わらず、順路を巡ってガラスケースの中の展示品を見たり、解説を読んだりして出口に至るという形式だが、精巧に造られた大きな模型がいくつか目にとまった。たとえば、「船着場跡」。
これは平成8(1996)年度の発掘調査で発見された「船着場跡」の10分の1の縮尺模型だ。原の辻遺跡のある丘陵西側約100mの水田で出土し、弥生時代中期(約2,100年前)日本最古のものと思われる。説明によると、
「川の中に造られており、2本の突堤と荷揚げ場、それと“コ”の字形に囲まれたドック部分と通路からなっています。突堤は、
(1)基礎の部分に木や枝や石を敷き、その上に盛土する
(2)盛土が崩れないように木で押さえたり杭で止める
(3)水で流されないように盛土の斜面に樹の皮や石を張り付け補強する
というハイテク技術を使って造られています。この工法は『敷粗朶工法』といわれ、大陸から伝わった技術と考えられますが、東アジアにおける発見例は、ここ原の辻遺跡が唯一です」
とある。なお、長さ約12mの船は大阪府久宝寺遺跡で出土したものを参考に復元したもの。高床式の建物や当時の人々の働く姿も実にリアルに再現されている。
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| 火をともなう祭事の施設と考えられる「祭儀場」の復元模型 |
「祭儀場」の模型も非常によく出来ている。原の辻遺跡でいちばん高い台地上で発見された、高床建物群の一部の復元模型で、火をともなう祭事の施設と考えられている。この復元に当った東北芸術工科大学教授の宮本長二郎氏によると、建物の周囲は板塀で囲まれ、大型高殿主殿、中型高床の穀倉、小型高床の祭壇があっただろうという。
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