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名曲の楽しみ pops-rock編 案内人 船木文宏

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サーフサウンドの代名詞だったころのビーチボーイズを、もういちど

ビーチ・ボーイズの結成40周年を記念して、日本独自企画の“ビーチ・ボーイズ・オリジナル・アルバム+ボーナス・トラックシリーズ”が発売されている。デジタルリマスタリングで音質も向上している。

ビーチ・ボーイズは、初期数年間はビーチサウンドによる爽やかなイメージのバンドだったが、1966年のアルバム『ペット・サウンズ』以降は、繊細で詩的なロックを奏でるロックバンドとなった。ロック史上では、いつもビートルズが引き合いに出されるが、デビューしたのはビートルズよりも1年早い。しかも、全員まだ未成年だった。しかし、自分たちで作曲した楽曲を完成度の高いアレンジと絶妙なコーラスでレコーディングし、ライヴでもそれを再現した実績は、ビートルズより一歩先だったといえるだろう。

ビーチボーイズの『ペット・サウンズ』以前の3年間に発売された10枚のアルバムから、オリジナルアルバムを7枚、企画アルバムを2枚、ライブ盤を1枚の5枚を紹介しよう。

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サーフィン・サファリ

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サーフィン・サファリ

1962年にリリースされたデビューアルバム。一部リミックス時に擬似ステレオ化されているが、基本的にモノーラルで録音された作品。この中に収録された「サーフィン」が、ブライアン・ウィルソンとそのいとこのマイク・ラブにより作曲され、バンドを結成したのがビーチボーイズの始まりだという。しかし、実際にはサーフィンが趣味だったのは、メンバーのウィルソン3兄弟のうちのデニス・ウィルソンで、ブライアン・ウィルソンやカール・ウィルソンは、あまりサーフィンには興味がなかったそうだ。

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サーフィンU.S.A.

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サーフィンU.S.A.

1963年にリリースされ、最初の大ヒット曲となった「サーフィンU.S.A.」を収録したアルバム。もともとは12曲入りだったが、結成40周年記念盤としてボーナストラック1曲分が追加されている。収録曲のうち5曲がインストで、ブライアン・ウィルソンが初めて手がけた「ストウクト」や、当時まだ16歳だったカール・ウィルソンが初めて作ったという「サーフ・ジャム」が収録されている。全米を初め、世界中で大ヒットし、サーフ・サウンドのビーチーボーイズとしての名をとどろかせた作品。

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サーファー・ガール

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サーファー・ガール

「サーファー・ガール」「キャッチ・ア・ウェイヴ」「サーファー・ムーン」などのヒット曲を収録した1963年リリースのアルバム。メンバーの中で最も数多くのヒット曲を生み出しているブライアン・ウィルソンが、プロデューサーを自らつとめて制作された作品。このアルバムから、ブライアン・ウィルソンは、メンバー以外のミュージシャンを引き込んでレコーディングするようになり、精力的に新しい音楽の創造へと向かうようになる。しかし、ライヴ活動との両立が難しく、この年のツアーでブライアン・ウィルソンはすっかり疲労困憊してしまい、代わりに別のメンバーを立てて、次第にスタジオワークに専念するようになる。

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リトル・デュース・クーペ

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リトル・デュース・クーペ

1963年当時の「ホット・ロッド」をテーマに製作されたコンセプトアルバム。ホット・ロッドとは、当時の世代の車愛好家が夢中になっていた自動車のスタイルのことで、それをテーマにしている。「リトル・デュース・クーペ」は、1932年製のフォード・クーペのこと。『サーファー・ガール』からわずか1ヵ月後にリリースされ、じつにデビュー1年経たずして4枚目の作品となった。この作品は、ビーチボーイズが、サーフィンだけではないという、新しい可能性を指し示したもので、この後はむしろ“サーフィン・サウンド”というイメージが邪魔になって、新しさが受け入れられないという弊害すら見受けられた。

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シャット・ダウン Vol.2

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シャット・ダウン Vol.2

タイトルの「2」を見ると、思わず「1」を探してしまいそうだが、正式版としての「1」はない。これは以前に同名のEP盤が、メンバーの了承なしに出された(ビーチ・ボーイズのものではないEP盤に「シャット・ダウン」と「409」の2曲が収録されていた)ことがあり、その不満への意味も込めて皮肉ったものだという。1964年にリリースされ、内容としては、従来のサーフサウンドと『リトル・デュース・クーペ』でテーマにしたホット・ロッド的な楽曲が入り混じったものとなっている。ちょうどビートルズが大人気となっている時期で、それにおされて全米チャート13位にとどまったが、最終的には50万枚をこえるヒット作に与えられるゴールドディスク作品となっている。

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