アメリカのコーラスグループ、ドリフターズの「There Goes My Baby」「Save The Last Dance For Me」などのプロデュースで知られる、ジェリー・リーバーとマイク・ストーラーのコンビがプロデューを手がけた作品。彼らは、R&Bにストリングスを取り入れなるなど、当時(1950年代後半)としては斬新な手法でポップスとしてのR&Bを形作った存在として知られる。
そんな彼らがプロコル・ハルムを手がけるということで期待された作品だったが、あまり評判はよくなかった。すでに人気が低迷し始めていたプロコル・ハルムを、もう一度トップへ押し上げようという試みは成功しなかったようだ。しかし、それはデビュー当時の「プログレッシブ・ロックの先駆者」としてのプロコル・ハルムに期待をかけるからであって、音楽自体が優れていないわけではない。たとえば、1曲目の「パンドラの箱」は、シングルカットされてヒット曲にもなった。音楽にも歌詞にも重厚で神聖なイメージをもっていたバンドが、ポップで軽薄なことに手を出した、というイメージがファンの期待を裏切ってしまったということかもしれない。 |