非常に甘美なバラードでタイトルも洒落ている。デューク・エリントン(Duke Ellington/ピアノ/アレンジャー/コンポーザー/ 1899-1974)・オーケストラの重鎮ジョニー・ホッジス(Johnny Hodges/アルト・サックス 1907-70)のソロ・ナンバーとしても有名。エリントン楽団のレパートリーとして定着する一方で、それほど大きなヒットではなかったが、エリントン特有の色気ある危うい曲調がジャズメンにも好まれたようで、現代でも録音が多い人気のナンバー。
オランダを代表する歌姫リタ・ライス(Rita Reys 1924-)の1958年12月録音。スウェーデンの名ピアニスト、ベンクト・ハルベルク(Bengt Hallberg 1932-)との共演作品。ヨーロッパ・ジャズ・ファンなら聴かずにはいられないこの顔ぶれ。そして充実した演奏は、ジャケットの雰囲気そのもので期待どおりだ。
ニューヨークの「プレイボーイ・クラブ」で実況録音されたデュオ作品。ジム・ホール(Jim Hall/ギター 1930-)とロン・カーター(Ron Carter/ベース 1937-)の名手2人が丁々発止の演奏を繰り広げる。難解なアレンジは一切なく、心地よいスウィングにスリルと知性を漂わせた良質のデュオ・アルバム。1972年8月録音。
エリントン・オーケストラの名曲を現代のオールスター・メンバーで再現。ブランフォード・マルサリス(Branford Marsalis/テナー・サックス 1960-)や往年のエリントニアンを迎えた演奏はゴージャスのひとこと。録音に定評のあるGRPレーベルが現代の音で、エリントンの曲のグルーヴを体感させてくれる。1987年録音。
1999年7月5日、パリにおけるスタンダーズ・トリオの2枚組ライヴ・アルバム。「バウンシン・ウィズ・バド」に始まり、「ウィスパー・ノット」、「グルーヴィン・ハイ」、「サンドゥ」など、ビバップからハード・バップ時代にジャズメンによって書かれたナンバーをずらりと披露。4ビート・ジャズの楽しさを満喫できる最高の演奏が並ぶ。90年代半ばにキース・ジャレット(Keith Jarrett/ピアノ 1945-)は体調を崩し、長期療養生活をしていたが、ここで見事に復帰。そんなバイアスが感動をより一層深める。
ベテランになった今も旺盛な創作活動を行なっているスティーブ・キューン(Steve Kuhn/ピアノ 1938-)。ここで披露されるボサノヴァ調の「キスへのプレリュード(Prelude to a kiss)」は、キューンの熟したピアノの音と、それらしからぬライトでドライな鍵盤さばきが絶妙に混ざり合い、なんとも不思議な色気を感じる“エリントンっぽい”演奏を聴かせてくれる。