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名曲の楽しみ JAZZ/WorldMusic編 案内人 船木文宏

JAZZ/World Music編 9/26更新 JAZZトップへ戻る
In A Mellow Tone/イン・ア・メロウ・トーン
  作詞:Sam M. Lewis(サム・M・ルイス)
  作曲:John Klenner(ジョン・クレンナー)

歌手のラス・コロンボ(Russ Columbo 1908-34)が歌って1931年にヒットした作品。後に、チャーリー・パーカー(Charlie Parker/アルト・サックス 1920-1955)が取り上げたことや、アレンジがしやすく、ノリのよいメロディも手伝いジャム・セッションには欠くことできない人気曲となったようだ。コード進行もシンプルでありながらユニークで、アドリブの素材としても重宝されジャズ・プレイヤーに広く愛される楽曲となった。

必聴オススメ盤
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スタンダード・ライヴ

ウイントン・マルサリス

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2002年12月15日、ニューヨークのライヴハウス「Tribes」でのライヴ・レコーディング。メンバーは、ウイントン・マルサリス(Wynton Marsalis/トランペット 1961-)以下、ウェス・アンダーソン(Wessell“Warmdaddy”Anderson/アルト・サックス 1966-)、エリック・ルイス(Eric Lewis/ピアノ 1973-)、中村健吾(Kengo Nakamura/ベース 1965-)、ジョー・ファンズワース(Joe Farnsworth/ドラムス 1968-)によるクインテットを軸に、「Just Friends」にはパーカッションが加わり、寛ぎに満ちたセッションとなっている。

ライヴ特有の非常にリラックスした雰囲気の中で、ウイントンは見事な歌心を聴かせる。そして、太く柔らかなトーンのアルト・サックス、知的で端正にスウィングするピアノ、そして日本が誇るハード・スウィンガー中村健吾の太く力強いベース・ソロ、パーカッション&ドラムスのバッキングの応酬など、ジャズ・ライヴの楽しさが部屋一杯に広がる。


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ゴー

ポール・チェンバース

BSCP-30049
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天才ベーシスト、ポール・チェンバース(Paul Chambers 1935-1969)が23歳の若さで残したリーダー作。スタジオ・ライヴ形式で、プレイヤー全員が熱気に満ちた演奏を繰り広げたハード・バップ・セッション。ライナーノーツによると1959年、マイルス・デイビス(Miles Davis/トランペット 1926-1991)のシカゴ公演中に、バンドメンバーがマイルスに代わってフレディー・ハバード(Freddie Hubbard 1938-)をトランペットに迎えてセッションした、いわゆる“おしのびセッション”。リーダーのマイルスがいないせいか、伸び伸びした雰囲気。ところどころに、拍手や掛け声が入っていたりするのも臨場感があって楽しい。

圧巻は、2曲目の「Just Friends」。余裕たっぷりの瑞々しいトーン、細かいところにまで神経が行き届いた伸びやかなソロを披露するキャノンボール・アダレイ(Cannonball Adderley/アルト・サックス 1928-1975)、強烈にドライヴし、躍動感溢れるタッチを披露するウイントン・ケリー(Wynton Kelly/ピアノ 1931-1971)、絶好調の演奏を聴かせる2人は特に素晴らしい。ケリーとチェンバースのコンビネーションも抜群。あまりにも素晴らしいケリーのプレイに興奮し、スタジオ内にいた女性がレコーディング中にも関わらず、「ケリー!」と叫んでしまう声も収録されている。1959年2月2日、3日録音。

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ジャスト・フレンズ

ヘレン・メリル・ウィズ・スタン・ゲッツ

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60歳になろうとするヘレン・メリル(Helen Merrill/ヴォーカル 1930-)がスタン・ゲッツ(Stan Getz/テナー・サックス 1927-1991)を迎え、豊潤なスウィングを聴かせてくれる、1989年6月11、12日パリ、同年、6月19日、7月5日ニューヨーク録音の作品。「Just Friends」はニューヨーク録音。「Just Friends」や「It Don't Mean a Thing (If It Ain't Got That Swing)」といった人気のナンバーでヘレン・メリルとスタン・ゲッツが織り成す心地よいコラボレーションは絶品。スタン・ゲッツの芳醇な響きのテナー・サックスがなんとも心に染み入る。

さらに、リズムセクションに目をやると、旧東ドイツ、ライプツィヒ生まれのヨアヒム・キューン(Joachim Kuhn/ピアノ 1944-)、フランス、トゥールーズ生まれのJ・F・ジェニークラーク(Jean-Francois Jenny-Clark/ベース 1944-1998)、スイス、ジュネーヴ生まれダニエル・ユメール(Daniel Humair/ドラムス 1938-)という欧州を代表する至高のトリオ。キレ味鋭いスウィング感や少々刺激的な味つけ、硬派筋の渋い旨味もキッチリ備わった、玄人好みの人選もジャズファンは見逃し厳禁。

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マイ・フーリッシュ・ハート〜オスカー・ピーターソン・ミーツ・ロイ・ハーグローブ・アンド・ラルフ・ムーア

オスカー・ピーターソン

UCCT-3006
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1996年6月11、12日、カナダはトロントでの米テラーク・レーベルへの録音。ヴェテランのオスカー・ピーターソン(Oscar Peterson/ピアノ 1925-)、ニルス・ペデルセン(Niels Pedersen/ベース 1946-2005)、ルイス・ナッシュ(Lewis Nash/ドラムス 1958-)のリズムセクションに、ラルフ・ムーア(Ralph Moore/テナー・サックス 1956-)、ロイ・ハーグローヴ(Roy Hargrove/トランペット 1969-)をフロントに迎え、リラックスしたセッションを聴かせてくれる。

ピーターソンらしいテクニカルなフレーズや、ペデルセンの卓越したソロとバッキングはもちろんのこと、サイドメンも素晴らしく、溌剌としたプレイが楽しめる。こういった、肩ひじの張らない、世代を越えた和やかなミュージシャンたちの交流(セッション)は、音楽を愛する気持ちで繋がっていることが強く感じられ、とても幸せな気分になる。秋の夜長にゆっくりと楽しみたい。


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カタルシス!

ザ・ジョニー・グリフィン・カルテット

MYCJ-30528
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ジョニー・グリフィン(Johnny Griffin/テナー・サックス 1928-)お得意のワンホーン・カルテットによる、1989年7月15日、コペンハーゲンでのライヴ録音。50年代から共演しているケニー・ドリュー(Kenny Drew/ピアノ 1928-1993)を迎え、アグレッシブなハードバップ・セッションを展開している。

グリフィンとドリューの2人は1958年にリバーサイドでの共演を皮切りに、60年代にブラックライオン、70年代にはステープルチェースに共演作をリリースし名演を残して来た。久々の再会となったこのセッションの2人は、水を得た魚のように溌剌としたプレイを聴かせてくれる。冒頭「Just Friends」からもうノリノリ。この数年後、ドリューは他界してしまうが晩年の演奏とは思えないハードバッブ調の若々しいプレイで、セッションを楽しんでいる様子が目に浮かぶ。

ライヴ独特の乗りのよい演奏が全編にわたって繰り広げられ、さらに、グリフィンゆかりのナンバー「ハッシャ・バイ」も収録されているとあれば、ファンには嬉しいかぎり。

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