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名曲の楽しみ JAZZ/WorldMusic編 案内人 船木文宏

JAZZ/World Music編 3/28更新 JAZZトップへ戻る
Falling In Love With Love/恋に恋して
  作詞:ロレンツ・ハート(Lorenz Hart)
  作曲:リチャード・ロジャース(Richard Rodgers)

1938年のミュージカル『The boys from Syracuse(シラキューズから来た男たち)』のために書かれた曲。歌詞の内容は、「恋に恋することは愚かな行為とわかっていながら、それでも満月の夜に恋に恋してしまった。永遠に続く愛に恋をした、でもその愛は、私から消えてしまった〜」。原曲は、恋の気分を表現しているかのような軽やかなワルツで演奏されているが、スウィンギーな4ビート・ジャズにアレンジされた演奏も楽しい。

必聴オススメ盤
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ザ・スウィーテスト・サウンド

エルジー・ビアンキ・トリオ

UCCU-5522
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スイス出身のピアニスト兼ヴォーカリスト、エルジー・ビアンキ(Elsie Bianchi 生没年不詳)の1965年作品。歌うというよりも、リズムに乗せて語られているかのような弾き語りは、彼女のナチュラルな声の魅力をダイレクトに味わうことができる。その飾り気のない歌声は、憧れの女性の化粧をとった素顔のように純粋で魅力的。明解なピアノ・プレイや、溌剌としたスウィング感も実に楽しい。爽やかなイメージをもったこのアルバムは、カラッと晴れた午後のひと時などにもぴったり。


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ベヴ・ケリー・イン・パーソン

ベヴ・ケリー

VICJ-41849
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ハスキーな声と、少しぶっきらぼうで投げ捨てるような歌い方が魅力的なベヴ・ケリー(Bev Kelly/ヴォーカル 1934-)。1960年、サンフランシスコの“The Coffee Gallery”でのライヴ録音。

録音状態はよいとはいえないが、ベヴ・ケリーのアナウンスも入り、クラブでのライヴという寛いだ雰囲気が伝わってくる。ことさら感情を込めてドラマティックに歌ったりせず、こういう曲をあっさりと、ミディアム・テンポでスウィングしているのがなんとも小粋。後ろに聴こえるポニー・ポインデクスター(Pony Poindexter/アルト・サックス 1926-88)の寄り添うようなオブリガートも絶品。

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タブス

タビー・ヘイズ

UCCU-5533
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イギリス出身のタビー・ヘイズ(Tubby Hayes/テナー・サックス、ヴィブラフォン 1935-73)が61年、ロンドンで録音した作品。ワンホーン・カルテットとビックバンドという2種編成で、躍動感あふれる力強いハード・バップを披露。ワン・ホーン・カルテットでは4曲、ビックバンドで3曲、さらにヴィブラフォンに持ち替えて2曲、交互にバランスよく収録されている。彼の音からは、自信に満ち溢れた絶好調具合がヒシヒシとつたわってくる。エキサイティングでダイナミック、力強く太いブローがカッコイイ。テナー・サックスの醍醐味が味わえる。「恋に恋して」はワン・ホーン・カルテットでの演奏。体の芯まで響いてくる太いテナー・サックスの低音にしびれる。

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レッズ・グッド・グルーヴ

レッド・ガーランド

VICJ-41824
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ブルー・ミッチェル(Blue Mitchell/トランペット 1930-79)とペッパー・アダムス(Pepper Adams/バリトン・サックス 1930-86)をフロントに迎えたクインテットでハード・バップが存分に楽しめる、レッド・ガーランド(Red Garland/ピアノ 1923-84)の傑作、1962年録音。

ミドル・テンポでの和やかなスウィング、ガーランド以下のリズム陣が生み出す至極のグルーヴに酔う。ガーランドのゴキゲンなバッキングに煽られて、2人のフロントも軽やかにメロディを奏でる。スムーズで滑らかなトランペットを吹くブルー・ミッチェルと、ゴリゴリ・ブリブリ、ハード・バップの王道的なプレイが人気のペッパー・アダムス。対照的とも言えるこの2人の組み合わせも聴きどころ。


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星影のステラ

キース・ジャレット・トリオ

UCCU-5028
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キース・ジャレット(Keith Jarrett/ピアノ 1945-)率いる“スタンダーズ・トリオ”初のライヴ・レコーディング作品。1985年7月2日パリ、パレ・デ・コングレ(Palais des congres de Paris)でのライヴ録音。
ゲーリー・ピーコック(Gary Peacock/ベース 1935-)、ジャック・ディジョネット(Jack DeJohnette/ドラムス 1942-)との、現代の黄金トリオの素晴らしくハイ・テンションな演奏が全編にわたって繰り広げられている。

ここに収録されている「恋に恋して」は、速いテンポでぐいぐいドライヴする見事な快演。ピアノからは途切れることなく、次々とイマジネーション豊かなメロディが紡ぎだされてゆく。これにはただただ息を呑むばかり。このアルバムに記録された、3者の濃密な時間をじっくりご堪能あれ。


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