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名曲の楽しみ JAZZ/WorldMusic編 案内人 船木文宏

JAZZ/World Music編 (2/14更新) JAZZトップへ戻る
Easy Living/イージー・リヴィング
  作詞:レオ・ロビン (Leo Robin)
  英詞:ラルフ・レインジャー (Ralph Rainger)

1937年にミッチェル・ライゼンが監督し、ジーン・アーサーとレイ・ミランドが主演した『Easy living 街は春風』の主題曲として書かれた。映画も曲もあまり評判にはならなかったが、ビリー・ホリデイが、テディ・ウイルソン楽団と録音し、当時のヒット・チャートを賑わせ人気曲となった。それ以来、曲の良さからなのか多くのジャズメンに愛され、現在に至るまで多くのジャズ・ヴァージョンが存在する人気楽曲のひとつとなっている。

歌詞は、「あなたのために生き、すべてをあなたに捧げること、それが私にとっての気ままな暮らし」といった、愛する人にほれ込み、一途な愛を歌い上げるといったラヴ・ソング。この時期といえば、「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」が大定番だが、この曲もまた、ヴァレンタインデーにピッタリの曲。

必聴オススメ盤
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レディ・デイ:ザ・ベスト・オブ・ビリー・ホリデイ

ビリー・ホリデイ

SICP-245/6
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レディ・デイ:ザ・ベスト・オブ・ビリー・ホリデイ/ビリー・ホリデイ

ビリー・ホリデイ(Billie Holiday 1915-1959)のCBS(当時)時代の全キャリアを網羅する豪華9枚組BOXセットから抜粋された36曲で構成されており、当時、米国で最も人気のあったテディ・ウィルソン楽団と共演した音源を中心にセレクトしたベスト盤。「イージー・リヴィング」の人気に火を付けた、ビリー・ホリデイとテディ・ウイルソン楽団の共演ヴァージョンが収められている。

今も昔も愛する人への一途な想いは変わらないものなのだろう。当時の人々もきっと、彼女の歌を聴いて思いにふけり、愛に悩んだ。そして皆、彼女の人生を投射したような歌唱を愛した。今もなお、彼女の歌は多くの人の胸を打つ。


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バット・ビューティフル

ボズ・スキャッグス

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バット・ビューティフル/ボズ・スキャッグス

St. Valentine's Day…日本ではもはや女性が男性にチョコレートを贈る国民的行事になっているが、アメリカ、特にニューヨークの人々のヴァレンタイン・デーはずいぶん日本とは違うようだ。男女問わず、むしろ男性が女性に花束やジュエリーなどを贈る傾向があり、アメリカの男性にとってヴァレンタインデーは、女性に気持ちを伝える絶好のチャンス。レストランなどで食事をしたり、芝居を見に行ったり。NYでは、ヴァレンタインデーのレストラン予約は男にとってのステータス。大人の男には大切な1日なのだ。

このアルバムは人気シンガー、ボズ・スキャッグス(Boz Scaggs 1944-)がジャズ・カルテットをバックにスタンダード・ソングを歌ったバラード・ジャズ・アルバム。年齢を積み重ねた男にしか醸し出せない色気、シンプルなアレンジで、ストレートにジャズを歌う。人生の楽しさも辛さも歓びも哀しみも、すべてを包み込むような甘い歌声で聴かせてくれる「イージー・リヴィング」は、これから愛を語る2人の最高のBGM。そんな夜は、酒もジャズも告白もストレートがよく似合う。

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メモリアル・アルバム

クリフォード・ブラウン

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メモリアル・アルバム/クリフォード・ブラウン

ジャズ史上最高のトランペッターとして知られる、夭逝の天才クリフォード・ブラウン(Clifford Brown/トランペット 1930-1956)。この作品は、ブルーノートがLPレコードの発売に乗り出した後に、自動車事故によって享年25歳で他界した彼の追悼盤として登場した作品。ハード・バップ誕生前夜、彼がリーダーを務めた初期の録音2作品を1枚にまとめ“メモリアル”とした。

美しく艶やかな音色で奏でられる彼のトランペットによる「イージー・リヴィング」のメロディ。若く溌剌としていて自信に満ち溢れた演奏は、ジャズ・トランペッターのカッコ良さを代弁してくれているかのよう。ジャズを愛する者にとっては誇らしい名演だ。

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イージー・リヴィング

ポール・デスモンド

BVCJ-37220(発売中)
BVCJ-37544(予約受付中)
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イージー・リヴィング/ポール・デスモンド

ほほえみながら横たわる美女、フルーツとワイン、まったりとリラックスした雰囲気が伝わるジャケットが物語るとおりじつに甘美なアルバム。ピアノの代わりにギタリスト、ジム・ホール(Jim Hall 1930-)を入れたカルテットで、優雅な時間を作り上げている。ポール・デスモンド(Paul Desmond 1924-1977)のアルト・サックスは、一聴して透明だが、じつに豊かなコクがあり味わい深い。その音は、慎重に選び抜かれ、最も的確でシンプル、そして美しい。難問をシンプルに美しく解く数学者のような知性を漂わせている。

デスモンドの“クール”とジム・ホールの“官能”が入り混じった、タイトルもそのままの「イージー・リヴィング」。リラックスしてゆっくりと聴きたい。


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ウォーム・ウッズ

フィル・ウッズ

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ウォーム・ウッズ/フィル・ウッズ

フィル・ウッズ(Phil Woods/アルト・サックス 1931-)が1957年に録音した作品。ポール・デスモンドのアルト・サックスと比べると非常に情熱的な「イージー・リヴィング」が聴ける。暖炉を背に子犬を抱いたジャケットのように、なんとも寛いだ雰囲気を感じさせてくれるが、彼が発するアルト・サックスの音色は、紳士的な気品や、情熱の影から見え隠れする男の哀愁を感じさせてくれる。加えて彼独特のグルーヴ感から紡ぎだされる、乗りだけではなく、落ち着いたなかから湧き出るフレーズは、ナチュラルでいて円熟を感じさせ、心地よいまでに聴き手を酔わせてくれる。

デスモンドは“ドライ・マティーニのような音が出したい”といっていたそうだが、それにならっていえば、ウッズは“マンハッタン”といったところ。


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