マル・ウォルドロン(Mal Waldron,1926-2002)が、1956年から58年の間に録音したシリーズ4作の最後の1枚、彼にとってピアノ・トリオでの初リーダー作。淡々としていながらも、鋭くキリッとした音色を随所に聴かせてくれる。後にも続く彼の少し暗めで叙情的な奏法に、とても端正な印象を受ける。2曲目の「Like
someone in love」は、ブルージィで哀愁に満ちた雰囲気の演奏、彼の特徴が色濃く現れたこのアルバムのハイライトとも言うべき名演。しかし後半に登場する「By
Myself」も聴き逃せない。軽快でリズミカル、楽しんで弾いている彼のリラックスした雰囲気が伝わる隠れた名演だ。
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