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名曲の楽しみ JAZZ/WorldMusic編 案内人 船木文宏

JAZZ/World Music編 (10/11更新) JAZZトップへ戻る
Almost Like Being In Love/恋をしたみたい
  作詞:Aln Jay Lerner (アラン・ジェイ・ラーナー)  作曲:Frederick Loewe (フレデリック・レーヴェ)
ミュージカル「マイ・フェア・レディ」などでも有名な、ラーナーとレーヴェのコンビが、1947年初演のブロードウェイ・ミュージカル「Brigadoon(ブリガドゥーン)」のために作曲した。1954年に映画化され、ジーン・ケリーが歌い、こちらもヒットした。スコットランドの奥深く、100年に1日だけ霧の中から蘇える、幻の村“ブリガドゥーン”が舞台の物語。日本の伝統的な音階と同じで「ファ」と「シ」がない五音階を使う伝統的なスコットランド旋法と、スウィング・リズムとの見事な融合が我々日本人の心にもやさしく響く。また、“なんて一日だったんだろう、なんて特別な気分なんだ、なんだろう、まるで恋をしているみたいなんだ”と歌う歌詞も素敵な、明るく楽しい曲だ。
必聴オススメ盤
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レッド・ガーランズ・ピアノ

レッド・ガーランド

VICJ-41539
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ピアノ・トリオならこのアルバムがオススメ。1956年12月、57年3月録音。元ボクサーのレッド・ガーランド(Red Garland 1923-1984)がプレスティッジ・レーベルに残した数多くの名盤の中の1枚。同レーベルのマイルス・デイビス・グループでの彼の演奏もいいが、やはりトリオでの演奏が絶品だ。ジャブで鍛えたであろう左手から繰り出されるブロック・コード、右手のコロコロころがるシングル・トーン、そして両手でのブロック奏法。たった3種類の技で聴く者を鮮やかに打ちのめす。リングに沈み意識が遠のく心地よさに似ているとでもいおうか。無論、10カウントでは到底意識はもどらない。夢のひとときを是非ご堪能あれ。


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ユタ・ヒップ・ウィズ・ズート・シムズ

ユタ・ヒップ

TOCJ-6449
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ユタ・ヒップ(Jutta Hipp 1925-2003)はドイツ生まれの女流ピアニスト。1955年、ハード・バップ全盛期のニューヨークに進出。数ヵ月後、マンハッタン西52丁目のステーキ・レストラン「ヒッコリー・ハウス」の専属ピアニストになった。ここでの約半年間の活動中に、ブルーノート・レーベルに3枚のアルバムを残した。このアルバムはその中の1枚。クインテットによる1956年スタジオ録音。ユタ・ヒップは知的で品の良い演奏を聴かせてくれる。数少ない彼女の録音という希少性もさることながら、ズート・シムズも素晴らしい演奏を披露していて、ブルーノートの中でも最上位に位置する貴重盤だ。


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プレジデント・プレイズ・ウィズ・ジ・オスカー・ピーターソン・
トリオ+4

レスター・ヤング

UCCU-5280
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 “モダン・テナーの開祖”レスター・ヤング(Lester Young 1909-1959)。スウィング期における彼のテナー・スタイルは、繊細で流麗。くつろぎに満ちたフレージングと音色は、まさに後のモダン・ジャズ期そのもの。ビ・バップ以降に活躍する多くのサックス奏者のスタイルに影響を与えたが、当の本人は生涯スウィンガーだった。本作は、カウント・ベイシー楽団に在籍していた絶頂期から軍隊生活を経て、晩年の1952年、当時絶好調だったオスカー・ピーターソン・トリオをバックに録音された。全盛期のような繊細で美しい、自在なフレージングとはまたひと味違う、哀愁を帯びた燻し銀のような演奏を聴かせてくれる。タイトルにある“プレジデント”とはもちろん彼のこと。“プレス(大統領の略)”が彼のニックネームで、これは、ベイシー楽団時代に恋人だったビリー・ホリデイのことをレディ・デイと呼んだお返しに彼女から貰ったものだった。

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ソニー・ロリンズ・ウィズ・ザ・モダン・ジャズ・クァルテット

ソニー・ロリンズ

VICJ-41503
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テナー・サックスの巨人、ソニー・ロリンズ(Sonny Rollins 1929-)の登場だ。1951年1月と12月、1953年10月の3つの録音を合わせてLP化、全13曲収録。このアルバムは彼のリーダー・セッションが納められた記念すべき作品である。ケニー・ドリュー・トリオをバックに演奏した8曲がそれにあたる。53年録音の4曲に「Almost Like Being In Love」が収録されている。これはモダン・ジャズ・クァルテット(MJQ)との演奏であり、結成直後のMJQとの貴重な演奏としても重要な録音。コールマン・ホーキンスやレスター・ヤングの影響を感じさせつつ、彼の豪快で溌剌としたブローも飛び出す快演だ。今回紹介しているレスター・ヤングやズート・シムズと聴き比べてみるのも楽しい。残りの1曲はあのマイルス・デイビスがピアノで参加したセッションが収録されている。


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グランド・エンカウンター

ジョン・ルイス

TOCJ-6831
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MJQのジョン・ルイス(John Lewis 1920-2001)が指揮をした、1956年に録音されたイースト・コーストとウェスト・コーストのジャズの名手たちによるドリーム・セッション。5人のメンバーによる、一糸乱れぬ美しい演奏が繰り広げられる。ここでのテナー・サックスはビル・パーキンス(Bill Perkins 1924-2003)。彼の軽やかなフレージングは、まさにレスター・ヤングを彷彿とさせる。「Almost Like Being In Love」は、彼の歌心に溢れる、繊細で流麗なフレージングを聴かせてくれる快演。また、歌詞の雰囲気そのまんまといった感じのジャケットも楽しい。


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