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名曲の楽しみ JAZZ/WorldMusic編 案内人 船木文宏

JAZZ/World Music編 (10/11更新) JAZZトップへ戻る
Autumn In New York/ニューヨークの秋
  作詞/作曲:Vernon Duke(ヴァーノン・デューク)
1921年ロシアからアメリカにやって来たヴァーノン・デュークが、1934年のレビュー『サムズ・アップ』のために作詞、作曲したヒット曲。ありきたりな構成ではなく、メジャー・コードで進行して何度も転調し、マイナーで終わる、くせのある楽曲だ。摩天楼やミッドタウン、セントラル・パーク、イースト・ビレッジやダウンタウン…。ニューヨークを行きかう人々の心情や、秋の風景を思い起こさせてくれる洒落た歌詞、そして特徴的なメロディ・ラインと複雑な曲の構成に心の琴線を刺激され、センチメンタルな気分へと導かれる。
必聴オススメ盤
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マンハッタン・アット・ミッドナイト

エリス・ラーキンス

UCCU-9035
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まずおすすめしたいのがこのアルバム。タイトルとジャケットからすでに、ニューヨークの香気漂う作品だ。ピアノのエリス・ラーキンス(Ellis Larkins,1923-2002)が、ギターとベースのトリオで、淡麗で上品な演奏を聴かせてくれる。1956年ニューヨーク録音。まるで、マンハッタンの一流ホテルのラウンジで演奏しているかのような優雅な雰囲気に思わず心がほぐれる。全15曲メドレー風に演奏される楽曲はマンハッタン小特集といったところ。マンハッタン・セレナーデ〜ブロードウェイの子守唄に続き「ニューヨークの秋」が登場する。目を閉じればもうそこはニューヨーク。


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カフェ・ボヘミアのケニー・ドーハム

ケニー・ドーハム

TOCJ-6426
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1956年5月31日、グリニッチ・ビレッジのバローストリート15番地「カフェ・ボヘミア」におけるケニー・ドーハム(Kenny Dorham,1924-1972)が率いるセクステットによるライヴ演奏。スモーキーな彼のトランペットの音色は、夜霧がかかるマンハッタンの摩天楼を思い起こさせる。4曲目(LPではB面1曲目)「チュニジアの夜」で激しく熱い演奏を繰り広げた後、ドーハムの“次は少し落ち着いた曲を…”というMCが入る。彼が、ブルー・ノート・レーベルに残した生涯屈指の名演にして名盤。


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ローマのナイト・クラブで

ヘレン・メリル

BVCJ-38083
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 1960年へレン・メリル(Helen Merrill,1929-)が、当時のイタリア・ジャズ界を代表するコンボをバックに、ジャズ・スタンダードをしっとりと聴かせてくれる名盤。“ニューヨークのため息”と称される甘くハスキーな歌声と色鮮やかなバックの演奏。彼女がニューヨークから遠く離れた地球の裏側でニューヨークの歌を歌う…なんとも感慨深い。原題の「Parole e Musica」は「詩と音楽」の意味。英語の歌詞の内容が伝わりにくいイタリアのテレビ視聴者に歌詞を朗読し、良さを味わって貰おうという企画の番組をほとんどそのままレコード化した異色の作品でもある。

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ダディ・プレイズ・ザ・ホーン

デクスター・ゴードン

TOCJ-6349
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テナー・サックス・ジャイアンツ、デクスター・ゴードン(Dexter Gordon,1923-1990)は健康上の理由で50年代に残したレコーディングは少ない。これは、故郷ロザンゼルスで55年9月18日に録音された、幻の名盤ともいうべき貴重な1枚。彼の豪快なワン・ホーン、男臭い「ニューヨークの秋」が聴ける。この後、60年代に返り咲き、ブルーノートやプレスティッジ、スティープルチェイスなどへ数々の録音を残していくことになる……が、80年代に入り再び療養の日々を過ごすことになる。

映画 ラウンド・ミッドナイト
『ラウンド・ミッドナイト』
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そんなおり、再びカムバックを果たしたのが映画『ラウンド・ミッドナイト』。劇中、路地裏で独りテナーを奏でるデイル・ターナー(デクスター・ゴードン)。そこに歩み寄る主人公フランシス。「…だめだ、歌詞を忘れた」とターナーが呟く。そこで、フランシスが下手な歌だがターナーにその歌詞を聴かせる…。その曲が「Autumn In New York」。感涙の名場面。


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ジャンゴ

モダン・ジャズ・カルテット

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Modern Jazz Quartet(1952-1974,1981-1995)は、ミルト・ジャクソン(Milt Jackson,1923-1999)・カルテットを母体として、ジョン・ルイス(John Lewis,1920-2001)、パーシー・ヒース(Percy Heath,1923-2005)、ケニー・クラーク(Kenny Clarke,1914-1985)の4人がオリジナルメンバー。後にドラムがコニー・ケイ(Connie Kay,1927-1994)に代わり、40年にわたり活動を続けたジャズ史上最長寿グループのひとつだ。『Django』は1954年12月録音。ビ・バップやハード・バップ独特の土臭いブルース・フィーリングではなく、室内楽的サウンドともいわれる、洗練されたグルーヴ感が優雅で気品漂う典雅な雰囲気を作り上げる。ジャズ史に輝く名盤中の名盤。


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