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名曲の楽しみ 案内人 船木文宏
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オペラ
classic オペラ
ヨハン・シュトラウスII(1825-1899)
8/23更新

POCG-3058
喜歌劇「こうもり」
ユリア・バラディ(ソプラノ) ルチア・ポップ(ソプラノ) ルネ・コロ(テノール) ヘルマン・プライ(バリトン) イヴァン・レブロフ(カウンターテノール)他 カルロス・クライバー指揮 バイエルン国立歌劇場合唱団 バイエルン国立管弦楽団
classic オペラ
レオ・ドリーブ(1836-1891)
8/23更新

5565692(EMI France 輸入)
歌劇「ラクメ」
ナタリー・デッセイ(ソプラノ) グレゴリー・クンデ(テノール) ホセ・ヴァン・ダム(バス) ミシェル・プラッソン指揮 トゥールーズ・カピトール管弦楽団・合唱団
classic オペラ
ジュール・マスネ(1842-1912)
8/9更新

TOCE-55082/83
歌劇「ウェルテル」
アンジェラ・ゲオルギュー(ソプラノ) ロベルト・アラーニャ(テノール)  アントニオ・パッパーノ指揮 ロンドン交響楽団
classic オペラ
ヘンリー・パーセル(1659-1695)
7/26更新

OP-20012(GLOSSA輸入
歌劇「アーサー王」
ヴェロニク・ジャンス(ソプラノ) ジョセフ・コーンウェル(テノール) ピーター・ハーヴェイ(バス) エルヴェ・ニケ指揮 コンセール・スピリテュエール

classic オペラ
ジャコモ・プッチーニ(1858-1924)
7/26更新

POCG-3701/02
歌劇「トゥーランドット」
カーティア・リッチャレッリ(ソプラノ) バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ) フランシスコ・アライサ(テノール) プラシド・ドミンゴ(テノール) ジークムント・ニムスゲルン(バリトン) ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ウィーン国立歌劇場合唱団 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
classic オペラ
リヒャルト・シュトラウス(1864-1949)
7/12更新

TOCE-11386/87
歌劇「サロメ」
ヒルデガルト・ベーレンス(ソプラノ) アグネス・ヴァルツァ(アルト) カール・ワルター・ベーム(テノール) ホセ・ファン・ダム(バリトン) ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
classic オペラ
カール・マリア・フォン・ウェーバー(1786-1826)
5/31更新

UCCP-1112/13
歌劇「オベロン」
ロジャー・アラム(ナレーション) モンテヴェルディ合唱団 ジョン・エリオット・ガーディナー指揮 オルケストレル・レヴォリュショネール・エ・ロマンティーク
classic オペラ
クリストフ・ヴィリバルト・グルック(1714-1787)
5/31更新

HMC-901742/43
歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」
ベルナルダ・フィンク(メゾ・ソプラノ) ヴェロニカ・カンジェミ(ソプラノ) マリア・クルスティーナ・キール(ソプラノ) リアス室内合唱団 ルネ・ヤーコプス指揮 フライブルク・バロック・オーケストラ
classic オペラ
ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901)
5/31更新

POCL-6019/20
歌劇「アイーダ」
レナータ・デバルディ(ソプラノ) ジュリエッタ・シミオナート(メゾ・ソプラノ) カルロ・ベルゴンツィ(テノール) ウィーン楽友協会合唱団 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
classic オペラ
アルフレード・カタラーニ(1854-1893)
5/31更新

POCL-4196/97
歌劇「ワリー」
レナータ・テバルディ(ソプラノ) マリオ・デル・モナコ(テノール) トリノ・リリコ合唱団 ファウスト・クレヴァ指揮 モンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団
classic オペラ リヒャルト・ワーグナー(1813-1883)

BVCD-34023/24
歌劇「さまよえるオランダ人」
ブルーノ・ヴァイル指揮 カペラ・コロニエンシス
classic オペラ クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643)

UCCG-3110/1
歌劇「オルフェーオ」
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮
モンテヴェルディ合唱団、イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
classic オペラ ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756〜1791)

74321 92759 2 (Arte Nova 輸入)
歌劇「フィガロの結婚」(全曲)
ベルトラン・ド・ビリー指揮 ウィーン放送交響楽団、他
classic オペラ リヒャルト・ワーグナー(1813〜1883)

4489332 (DECCA 輸入)
楽劇4部作「ニーベルングの指環」〜ハイライツ〜
サー・ゲオルグ・ショルティ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、他
ヨハン・シュトラウスII(1825-1899)
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POCG-3058
喜歌劇「こうもり」
ユリア・バラディ(ソプラノ) ルチア・ポップ(ソプラノ) ルネ・コロ(テノール) ヘルマン・プライ(バリトン) イヴァン・レブロフ(カウンターテノール)他 カルロス・クライバー指揮 バイエルン国立歌劇場合唱団 バイエルン国立管弦楽団
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(CD)
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(DVD)
ヨハン・シュトラウスII 世の中にこれほど楽しい音楽が他にあるだろうか、といわんばかりの、カルロス・クライバーの録音史上に残る名盤である。めったに指揮台に上らないが、いったん登場すれば名演間違いなしという、クライバーの存在は生前から伝説的であったが、2004年7月の死去以降も、その数少ない録音作品の名声はますます高まるばかりだ。1930年、名指揮者エーリッヒ・クライバーを父にベルリンで生まれたが、ナチスの支配を嫌ってアルゼンチンに亡命し、その後あちこちのオペラハウスで無給の指揮者を務めながら研鑽を積んで、1966年の「ヴォツェック」(エディンバラ音楽祭)で絶賛を博して以降の活躍ぶりは、世界中の音楽ファンに知られている。ぜいたくに名歌手たちを揃えた「こうもり」のこの演奏は、カラヤン、ウィーンフィル盤に代表される、シュトラウスのオペレッタならウィーンという定説の向こうを張って、溌剌として小気味のいいテンポ感と、瑞々しい音楽性で人気と実力を兼ね備えている。登場以来名盤として君臨し続けている所以である。おそらくこれを超える演奏はないのではないか、と思わせるほどの魅力は、オペラ、オペレッタファン、クライバーファンを超えてぜひ1枚もっていたいアルバムだ。なお、1986年収録の演奏はDVD(品番:GNBC-4043)で入手できる。こちらもバイエルン国立管弦楽団、バイエルン国立歌劇場バレエ・合唱団の演奏だが、歌手はかなり違っている。主な出演者はエーベルハルト・ヴェヒター(バリトン)、パメラ・コバーン(ソプラノ)、ブリギッテ・ファスベンダー(アルト)、ヨーゼフ・ホプファーヴィーザー(テノール)、ヴォルフガング・ブレンデル(バリトン)、ジャネット・ペリー(ソプラノ)。

◇1975年録音(この項、案内人・船木)

レオ・ドリーブ(1836-1891)
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歌劇「ラクメ」
ナタリー・デッセイ(ソプラノ) グレゴリー・クンデ(テノール) ホセ・ヴァン・ダム(バス) ミシェル・プラッソン指揮 トゥールーズ・カピトール管弦楽団・合唱団
レオ・ドリーブ  ソプラノのデュエットで歌われる第1幕の「花の二重唱」が、空中をたゆたうような心地よさにあふれた名作であり、そのままブリティッシュ・エアウェイズのCFに使われたことから大ブレークして、同社のテーマ曲のようになってしまった。さらに第2幕のソプラノのアリア「鐘の歌」もリサイタルやオムニバス録音ではお馴染みの名曲である。物語は19世紀大英帝国時代のインドを舞台に、高僧の娘ラクメと英国軍士官ジェラルドの悲恋を描く。バレエ「コッペリア」や「シルヴィア」の作曲家ドリーブは、ここでもあり余るほどの美しいメロディを注ぎ込んでいて、フランス語歌唱の響きがその心地よさを倍加させている。極めて“ドメスティック”な要素の強い名作であれば、CDの選定でもフランス人演奏家による録音であることがほぼ絶対条件となってしまう。話題のソプラノ、ナタリー・デッセイを起用したプラッソン盤は、良い意味でのローカル性も残したオーケストラの音色と、美しいデジタル録音の自然なアコースティックスも相乗して、現時点でのベスト・チョイスである。

◇1997年録音

ジュール・マスネ(1842-1912)
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歌劇「ウェルテル」
アンジェラ・ゲオルギュー(ソプラノ) ロベルト・アラーニャ(テノール) アントニオ・パッパーノ指揮 ロンドン交響楽団
ジュール・マスネ  ゲオルギュー、アラーニャ、パッパーノ、オペラの新時代を開く3者が集った、マスネの真髄を聴く思いのする優秀録音。原作はゲーテ作「若きウェルテルの悩み」。マスネはこの原作を1886年、ワーグナー「パルジファル」を観にバイロイトに出かけた帰路に入手して、そのまま小説の舞台となっているウェツラー街の、ビアホールの紫煙の中でオペラの構想を練ったと伝えられている。翌1887年に作品は完成されたものの、物語の徹底した暗さから母国フランスでは忌避され、ドイツでは自国の代表的作家の作品をフランス人作曲家が手がけたことでまた忌避され、と暫くは不遇をかこっていた。しかしながら、マスネの創作活動の中でも最も充実した時期の作品であるこの作品は、メロディが美しく、会話が交わされるように淡々と音楽が進行し、オーケストラがそれを優しく包み込む。現在では当然ながら主要オペラハウスの重要なレパートリーとなっている。パッパーノの指揮は、アラーニャとゲオルギューの若々しい輝きすら感じさせる「苦悩」を、いかなる場面でも出過ぎることなく、伴奏に堕することもない絶妙のオーケストラ・コントロールで聴かせて素晴らしい。自然で温もりを感じさせる録音バランスがさらに豊かな魅力を付与している。

◇1998年録音


ヘンリー・パーセル(1659-1695)
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歌劇「アーサー王」
ヴェロニク・ジャンス(ソプラノ) ジョセフ・コーンウェル(テノール) ピーター・ハーヴェイ(バス) エルヴェ・ニケ指揮 コンセール・スピリテュエール

ヘンリー・パーセル  バロック期のイギリスを代表する作曲家ヘンリー・パーセルは、幼少期からリュリを主とするフランス音楽の手ほどきを受け、ジョン・ブロウ、マシュー・ロックなど、当時の英国の大物音楽家たちに師事した後、1680年からは劇音楽、続いてオペラの作曲に着手する。1691年に作曲された「アーサー王」は「ダイドーとエネアス」(1689年)や「妖精の女王」(1692年)と並ぶ代表作だ。パーセルの特異性は、フランスやイタリアの当時最先端の音楽様式を自作の中で完璧に消化していながら、一度も英国を離れることなく、エリザベス朝音楽の代表としての存在を確立させた「オルフェウス・ブリタニクス」(英国のオルフェウス)となったことである。そして21世紀の「オルフェウス…」を具現化したのがエルヴェ・ニケによる録音だ。アルフレッド・デラー(1978年録音)の演奏を規範としつつも、心血を注いで育てたアンサンブル、コンセール・スピリテュエールとともに、ヴェロニク・ジャンスをはじめとする生きのいい旬の歌手たちを集めて、作曲当時のパーセルがそうであったように、フランスのエスプリを注いで、ニケらしさを爆発した演奏に結実させた。アーサー王伝説そのものから現在に至る、英仏の不思議な愛憎関係が聴こえてくるような名演・名録音だ。

◇2003年録音


ジャコモ・プッチーニ(1858-1924)
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歌劇「トゥーランドット」
カーティア・リッチャレッリ(ソプラノ) バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ) フランシスコ・アライサ(テノール) プラシド・ドミンゴ(テノール) ジークムント・ニムスゲルン(バリトン) ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ウィーン国立歌劇場合唱団 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

ジャコモ・プッチーニ  数多くある「トゥーランドット」の名盤の中でも、ゆるぎないトップの座を維持しているのが、カラヤンとウィーン・フィルによるこの盤である。録音面でも、デジタル導入初期のドイツ・グラモフォンが全力を注いで制作したサウンドの極みであり、現在まで全く古さを感じさせない活きの良い音質が保たれている。よくぞ集めたりの豪華キャストを、ひとりとして無駄に歌わせることなしに活用して、作品の全体像もクリアに見透せる見事なバランスを創り上げたカラヤンの手腕に、いまさらながら驚かされる。やっぱりカラヤンは凄い指揮者なのだ。「三大テノール」ではパヴァロッティの十八番となり、最近ではフィギュア・スケートのテーマ曲のようにも認知されている、名アリア「誰も寝てはならぬ」を歌うのは、まだ若々しく艶のある美声のドミンゴだ。リッチャレッリ、ヘンドリックス、アライサといった歌手たちの歌唱も、それぞれのベストに数えられる素晴らしさで、聴くほどにゾクゾクしてしまう感動作である。
「トゥーランドット」の物語は「謎かけ姫物語」として分類される伝承の系譜で、求婚者たちに無理難題を課して次々と首をはねるというもの。ウェーバー、ブゾーニなど競作も多かったが、プッチーニは敢えて作曲を決意、最後にして未完の傑作となった。1998年、チャン・イーモウの演出で、ズービン・メータ指揮により北京・紫禁城内の特設ステージでの上演が話題となったのも記憶に新しい。 

◇1981年録音


リヒャルト・シュトラウス(1864-1949)
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このソフトを購入する TOCE-11386/87
歌劇「サロメ」
ヒルデガルト・ベーレンス(ソプラノ) アグネス・ヴァルツァ(アルト) カール・ワルター・ベーム(テノール) ホセ・ファン・ダム(バリトン) ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

リヒャルト・シュトラウス  演奏と録音の両面でめっぽう楽しめる稀有なディスクだ。「サロメ」はR.シュトラウスがオペラ作曲家としての名声を確立させた問題作であり、新約聖書マタイ伝のサロメをオスカー・ワイルドが戯曲化したものを底本としている。独立した管弦楽作品としてもポピュラーな「7つのヴェールの踊り」に象徴される、官能性の表出がウリだが(実際初演は大成功を収めたものの、不道徳とのレッテルを貼られて一時は上演禁止にもなった)、その緊張感と辛辣な心理描写はオペラという表現様式に革命をもたらした。
演奏面では録音時点でのベストと思われるキャスティングを実現させて、その中から見事なアンサンブルによるドラマを築き上げたカラヤンの手腕に感服。ウィーン・フィルの比類ない美質をこれでもかと聴かされる快感にも酔いしれてしまう。録音の優秀さは特筆モノで、音の深み、音声の奥行き、適切なダイナミック・バランス等々、最新のオーディオ機器で再生しても破綻をみせない見事さだ。録音会場はウィーン・ゾフィエンザール。デッカへの謝辞と共に同レーベル・スタッフのジェームズ・ロックがクレジットされていて、カラヤンの政治手腕にも感服!! 

◇1977,1978年録音


カール・マリア・フォン・ウェーバー(1786-1826)
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歌劇「オベロン」
ロジャー・アラム(ナレーション) モンテヴェルディ合唱団 ジョン・エリオット・ガーディナー指揮 オルケストレル・レヴォリュショネール・エ・ロマンティーク

カール・マリア・フォン・ウェーバー  冒頭の序曲から心地よい音楽のシンコペーションに酔わされるうちに、自然に物語の世界に引き込まれてゆく。 ウェーバーのドイツの森ではなく、確実にシェークスピアの世界だ。演ずるガーディナーは英国人、歌唱もオリジナルの英語詞であり、おまけに英語のナレーションまで加えられては、空気は完璧なまでにシェークスピアなのである。 ヴィーラント作の叙事詩をベースに、「真夏の世の夢」にも登場する妖精の国の王、オベロンの物語をコヴェントガーデン・オペラのために作曲した作品であり、オリジナルは英語版で完成されたものだったが、完成直後にドイツ語版に改められていた。ガーディナーの功績は、オリジナル版の響きを復元させたこと(言葉が変わっただけでも音楽としての響きは別物)に加えて、元来支離滅裂な物語の展開を、ガーディナー自身の編集によるナレーションを加えて、すっきりさせてオペラ全体に新たな光を当てたことにあろう。2002年にロンドンとパリでの演奏会形式の上演を経て、ワトフォード(ロンドン)で収録された。

◇2002年録音


クリストフ・ヴィリバルト・グルック(1714-1787)
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このソフトを購入する HMC-901742/43
歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」
ベルナルダ・フィンク(メゾ・ソプラノ) ヴェロニカ・カンジェミ(ソプラノ) マリア・クルスティーナ・キール(ソプラノ) リアス室内合唱団 ルネ・ヤーコプス指揮 フライブルク・バロック・オーケストラ

クラウディオ・モンテヴェルディ  ヤーコプスにとって2度目の録音となるグルックの代表的オペラ作品で、手堅い解釈の上に自在な歌唱表現が展開される秀作録音となった。ヤーコプスの初録音は、カウンター・テノールの第一人者としてオルフェオ役を歌ったもので、シギスヴァルト・クイケン指揮ラ・プティット・バンド初のオペラ録音でもあった。テレコムC4・ノイズ・リダクションとナグラ製テレコを組み合わせての巧みなアナログ録音で、古楽器特有の響きが堪能される演奏と録音であった(Accent/1982録音/廃盤)。 近年躍進が著しいフライブルク・バロック管を指揮しての録音では、オルフェオをメゾ・ソプラノに歌わせるなど新たな試みも多く、細部に至るまでヤーコプスらしい配慮に満ちた歌心が、この革新的オペラの本質を蘇らせてくれた。1762年ウィーン版、オリジナルのカストラートをテノール歌手に置き換え、楽器やバレエを追加してオペラ座の舞台の要求にあわせた1774年のパリ版、さらにはJ.C.バッハからベルリオーズ、サン=サーンスといった名だたる作曲家たちが、それぞれの時代の趣向に合わせた編作を試みた版が登場しているのも、物語のテーマの普遍性と共にグルックのオリジナル・スコアの素晴らしさを証明するものであろう。そしてヤーコプスの手による演奏では、これまでの時代的変遷の垢を洗い流して作品本来の姿が生命力に溢れて語られているのである。

◇2000録音


ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901)
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このソフトを購入する POCL-6019/20
歌劇「アイーダ」
レナータ・デバルディ(ソプラノ) ジュリエッタ・シミオナート(メゾ・ソプラノ) カルロ・ベルゴンツィ(テノール) ウィーン楽友協会合唱団 ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

クラウディオ・モンテヴェルディ  英デッカの伝説的プロデューサー、ジョン・カルショウが、その伝説の礎となったワーグナー「指環」プロジェクトと前後して完成させた録音がこれであり、随所に「指環」をも凌駕するような録音芸術としての存在感と主張が感じられる。またカラヤンとウィーン・フィルという組み合わせが、音楽表現上のある種の理想形を示すものであることの証明でもある。ウィーン・ソフィエンザールで収録された最初のイタリア・オペラとして、カルショウの録音チームは、併設の小さなホールにいたるまでの施設全体をフルに活用して、「アイーダ」の内包する壮大でバラエティに富んだ空間表現の具現化に成功した。有名な凱旋シーンのくっきりとくま取りされた金管の輝き、大合唱とソロの歌声の明瞭なセパレーション、弦合奏の大きなうねりと倍音の広がり、そしてそのすべてを自在に操り展開させるカラヤンの棒さばき、オペラ録音の醍醐味がすべて凝縮されたディスクである。

◇1959録音


アルフレード・カタラーニ(1854-1893)
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歌劇「ワリー」
レナータ・テバルディ(ソプラノ) マリオ・デル・モナコ(テノール) トリノ・リリコ合唱団 ファウスト・クレヴァ指揮 モンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団

クラウディオ・モンテヴェルディ  イタリアのオペラ作曲家カタラーニは、プッチーニと同じ町(ルッカ)に生まれて5つのオペラを作曲、39歳でミラノに没した。プッチーニより4歳半年長だったカタラー二の最後の作品となったのが「ワリー」であり、もしもこのまま活動を続けていたならば、そのライヴァルの存在を脅かしたであろう才能の持ち主である。19世紀初頭のスイス・チロル地方を舞台に、村の狩人ハーゲンバッハと地主の娘ワリーの悲しい恋の物語を、「天使の歌声」と形容されたテバルディと名手デル・モナコが歌い上げた決定盤である。クレヴァは録音当時66歳のイタリアの職人指揮者で、モンテ・カルロ歌劇場のオーケストラを率いて淀みのない上質なドラマ展開をしている。ふたりの歌手の至芸と共に、デッカの録音エンジニア、ケネス・ウィルキンソンの自家薬籠中といえる、今も色褪せない絶妙な録音バランスとクレヴァの演奏バランス、両者の職人芸が聴けるのもこのディスクの楽しみだ。

◇1968録音


リヒャルト・ワーグナー(1813-1883)
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歌劇「さまよえるオランダ人」
ブルーノ・ヴァイル指揮 カペラ・コロニエンシス

クラウディオ・モンテヴェルディ  ワーグナーをピリオド楽器、つまりワーグナーが1841年に本作を初演した当時の楽器を使用して再現するという、理屈には合っているものの、一歩間違えればただのこけおどしに終わるアイデアに本気で取り組んで、見事な成果を収めた録音。いわゆるワグネリアンの求める要望や願望の具現化というステレオタイプから離別して、作品の本質に新たな角度から切り込む意欲的な演奏だ。カペラ・コロニエンシスはケルン放送に属するドイツ古楽器オケの雄で、その性格上編成もフレキシブルな団体。ヴァイルはアバドやシノーポリを育てたスワロフスキー門下で、世界の主要オケへの客演歴はもちろんだが、カナダの古楽器グループ、ターフェルムジークとの一連の録音で評価を高めた。多彩な声楽陣を含め、総体としてのバランスに配慮が行き届いた新鮮な演奏&録音だ。

◇2004録音(ライヴ)


クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643)
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このソフトを購入するUCCG-3110/1
歌劇「オルフェーオ」
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮
モンテヴェルディ合唱団、イングリッシュ・バロック・ソロイスツ

クラウディオ・モンテヴェルディ  「音楽史上最初の本物のオペラ」とされる元祖が「オルフェーオ」。近年は演奏譜や楽器奏法の研究が進んだ恩恵を受けて、古楽器による演奏が定着した。オリジナルに近い(と思われる)サウンドによる現代に通用する演奏で古いスコアが蘇った。主要なオペラハウスでの上演に加えて、CDを通しても興味深い演奏を身近に聴くことが出来るようになったのである。自らが主宰する合唱団にモンテヴェルディの名を冠したほどのガーディナーの録音は、1980年代、イギリスが世界のピリオド楽器演奏をリードしていた時期にベストメンバーが集められての充実した演奏が聴ける。優秀な録音と相俟って現在も通用する同曲のベスト盤である。

◇1985年録音。


ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)
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このソフトを購入する74321 92759 2 (Arte Nova 輸入)
歌劇「フィガロの結婚」(全曲)
ベルトラン・ド・ビリー指揮 ウィーン放送交響楽団、他

 モーツァルトの天衣無縫な天才ぶりが、いかんなく発揮された傑作オペラ。全曲を通して聴くとその素晴らしさはさらに何倍にも膨らむ。ド・ビリーのディレクションを得て見事なまでの変身を遂げたオーストリア国営放送(ORF)の専属オーケストラに、ウィーンを中心に活躍するヴェテランと若手が集った歌手たちがバランス良く配置されて、オペラの愉悦が生き生きと伝わってくる。このフランス人指揮者の絶妙なタメと歌心は音楽を彫りの深い立体的なものにして、心地よいスピード感でぐいぐいとドラマの世界に引き込まれてしまう。これが廉価盤の3枚組、フルプライス新譜1枚分の出費で入手できてしまうのである。BMG系列の真っ当なレコード会社と、ORFの共同制作により、録音の活きもすこぶる良い。

◇2001年録音。


リヒャルト・ワーグナー(1813〜1883)
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このソフトを購入する4489332 (DECCA 輸入)
楽劇4部作「ニーベルングの指環」〜ハイライツ〜 
サー・ゲオルグ・ショルティ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、他

 ワーグナーの大作、楽劇4部作「ニーベルングの指環」〜楽劇「ラインの黄金」、楽劇「ワルキューレ」、楽劇「ジークフリート」、楽劇「神々の黄昏」〜の長大な全曲録音から聴き所を上手く編集したハイライト盤2枚組。ショルティとウィーン・フィルによる歴史的な金字塔であり、英デッカの伝説となったプロデューサー、ジョン・カルショウの一世一代の大企画が具現されたものだ。業界では誰もが否定的だったプロジェクトをカルショウとショルティが両輪となって推進し、当時はEMIの陰の存在に過ぎなかった“弱小”デッカが、社運を賭けてその録音技術の粋を注ぎ込んで実現させた、いわば英国版“プロジェクトX”。結果は、現代でも通用するアナログ・ステレオ録音の最良の成果として、録音と演奏の両面でファースト・チョイスとしての評価を維持し続けている。

◇1958、62、64、65年録音。


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