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演奏と録音の両面でめっぽう楽しめる稀有なディスクだ。「サロメ」はR.シュトラウスがオペラ作曲家としての名声を確立させた問題作であり、新約聖書マタイ伝のサロメをオスカー・ワイルドが戯曲化したものを底本としている。独立した管弦楽作品としてもポピュラーな「7つのヴェールの踊り」に象徴される、官能性の表出がウリだが(実際初演は大成功を収めたものの、不道徳とのレッテルを貼られて一時は上演禁止にもなった)、その緊張感と辛辣な心理描写はオペラという表現様式に革命をもたらした。
演奏面では録音時点でのベストと思われるキャスティングを実現させて、その中から見事なアンサンブルによるドラマを築き上げたカラヤンの手腕に感服。ウィーン・フィルの比類ない美質をこれでもかと聴かされる快感にも酔いしれてしまう。録音の優秀さは特筆モノで、音の深み、音声の奥行き、適切なダイナミック・バランス等々、最新のオーディオ機器で再生しても破綻をみせない見事さだ。録音会場はウィーン・ゾフィエンザール。デッカへの謝辞と共に同レーベル・スタッフのジェームズ・ロックがクレジットされていて、カラヤンの政治手腕にも感服!!
◇1977,1978年録音
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