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名曲の楽しみ 案内人 船木文宏
交響曲 管弦楽曲 協奏曲 器楽曲 ピアノ曲 室内楽 声楽曲 オペラ その他

声楽曲
classic 声楽曲
ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナ(1525?-1594)
8/9更新

CDGIM994(Gimell輸入)
「没後400年記念コンサート ライヴ・イン・ローマ」
ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ
classic 声楽曲
マリー=ジョゼフ・カントルーブ(1879-1957)
8/9更新

8.5574918(NAXOS輸入)
「オーヴェルニュの歌」
ヴェロニク・ジャンス(ソプラノ) ジャン=クロード・カサドシュ指揮 リール国立管弦楽団
classic 声楽曲
ハインリッヒ・シュッツ(1585-1672)
7/26更新

HMC901097(仏HM、輸入)
クライネ・ガイストリッヒェ・コンツェルテ
ルネ・ヤーコプス指揮 コンチェルト・ヴォカーレ
classic 声楽曲
ジャン・バティスタ・ペルゴレージ(1710-1736)
7/26更新

OP-30160(opus111、輸入)
スターバト・マーテル
リナルド・アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・イタリアーノ
classic 声楽曲
ベンジャミン・ブリテン(1913−1976)
7/12更新

MCHAN-8983/84
戦争レクイエム
ヘザー・ハーパー(ソプラノ) フィリップ・ラングリッジ(テノール) ジョン・シャーリー=クァーク
(バリトン) リチャード・ヒコックス指揮 ロンドン交響楽団・合唱団
classic 声楽曲
ジョスカン・デ・プレ(1440頃-1521)
5/17更新

HMC-901243(仏HM、輸入)
スターバト・マーテル〜モテット集
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮 シャペル・ロワイヤル
classic 声楽曲
ロベルト・シューマン(1810-1856)
5/17更新

BVCC-34114
歌曲集「詩人の恋」
クリスティアン・ゲルハーヘル(バリトン) ゲロルト・フーバー(ピアノ)
classic 声楽曲
ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901)
5/17更新

BVCC-34132/3(SACDハイブリッド)
レクイエム(死者のためのミサ曲)
エヴァ・メイ(ソプラノ)、ベルナルダ・フィンク(メゾソプラノ)、ミヒャエル・シャーデ(テノール)、イルデブランド・ダルカンジェロ(バス) アルノルト・シェーンベルク合唱団 ニコラウス・アーノンクール指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
classic 声楽曲
ガブリエル・フォーレ(1845-1924)
5/17更新

AVCL-25046
レクイエム(死者のためのミサ曲)
シルヴィー・ヴェルメイユ(ソプラノ)、マルコス・フィンク(バリトン) ミシェル・コルボ指揮 ローザンヌ声楽・器楽アンサンブル
classic 声楽曲 マルカントワーヌ・シャルパンティエ(1643-1704)

HMC801298(HMF輸入、SACDハイブリッド)
「テ・デウム」
ウィリアム・クリスティ指揮 レザール・フロリサン
classic 声楽曲 ジョン・ダウランド(1563-1626)

POCL-5206
「流れよ わが涙/ダウランド:リュート歌曲集」
アントニー・ルーリー指揮 コンソート・オブ・ミュージック
classic 声楽曲 アルノルト・シェーンベルク(1874-1951)

SRCR-9590
期待(モノドラマ)、月に憑かれたピエロ、山鳩の歌
ピエール・ブーレーズ指揮 イヴォンヌ・ミントン(ソプラノ)他
classic 声楽曲 アントニオ・ヴィヴァルディ(1678-1741)

POCL-1909
「The Vivaldi Album」
チェチーリア・バルトリ(メゾソプラノ)イル・ジャルディーノ・アルモニコ
classic 声楽曲 ジョージ・フリデリック・ヘンデル(1685-1759)

BVCD-34030/31
オラトリオ「メサイア」(全曲)
ニコラウス・アーノンクール指揮 ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
classic 声楽曲 フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809)

5 61564 2(Virgin Veritas 輸入)
オラトリオ「四季」(全曲)
シギスヴァルト・クイケン指揮 ラ・プティット・バンド
classic 声楽曲 フランツ・シューベルト(1797-1828)

TOCE-55692
歌曲集「冬の旅」
イアン・ボストリッジ(テノール)、レイフ・オーヴェ・アンスネス(ピアノ)
classic 声楽曲 ジェルジー・リゲティ(1923-)

SRCR-2149
声楽作品集
エサ=ペッカ・サロネン指揮 キングス・シンガース、フィルハーモニア管、他
ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナ(1525?-1594)
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このソフトを購入する CDGIM994(Gimell輸入)
「没後400年記念コンサート ライヴ・イン・ローマ」
ピーター・フィリップス指揮 タリス・スコラーズ
ジョヴァンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナ 1994年2月、パレストリーナが楽長をつとめていたローマのサンタ・マリア・マジョーレ教会における、没後400年記念演奏会のライヴ録音。教会の十字形の建物と石の床が生む独特の音響空間を巧みに生かした歌唱が、臨場感あふれる録音で再現される。ルネサンス宗教音楽のための声楽アンサンブルとして「タリス・スコラーズ」を結成したピーター・フィリップスは、さらに、アーティストが求める選曲、演奏、音の良さを追求すべく、自らのレーベル「Gimell」を設立した。この種の先駆けにして数少ない成功例のひとつでもある。後年より自由な演奏家活動のためにレーベルの権利はフィリップスに譲渡されたものの、タリス・スコラーズの録音制作を専門としたまま活動を継続している特異な例でもある。ア・カペラの演奏表現における美と可能性を再認識させられるディスクである。

◇1994年録音(ライヴ)


マリー=ジョゼフ・カントルーブ(1879-1957)
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「オーヴェルニュの歌」
ヴェロニク・ジャンス(ソプラノ) ジャン=クロード・カサドシュ指揮 リール国立管弦楽団
 南フランスのアノネー出身の作曲家カントルーブは、その生涯を通してフランス各地の民謡の収集と編曲を行なった。後半生を費やした全5巻(27曲)からなる南仏オーヴェルニュ地方の民謡集はとりわけ有名だ。カントルーブ自身もその血を受け継いでいたオーヴェルニュ地方は、農牧民文化が伝承された民謡の宝庫であった。ピアノまたは管弦楽の伴奏が付された編曲は、オリジナルの曲想が十分に生かされた素朴な優しさをたたえたもので、音の世界遺産といった趣を湛えている。スペインの名花ロス・アンヘレスとジャキャ指揮ラムルー管弦楽団の録音、ドーン・アップショウとケント・ナガノ指揮リヨン国立歌劇場管弦楽団の録音などが名盤として挙げられるが、残念ながらどちらも廃盤ないしは入手困難。そこへ登場したのがナタリー・デッセイと並んで、現代フランスの代表的ソプラノ歌手、ヴェロニク・ジャンスの新録音だ。オーヴェルニュ出身のジャンスの歌唱はいうまでもなく、カサドシュとリールのオーケストラの伴奏、ヴェテラン・エンジニア、マイク・クレメンツの当を得た録音バランスなど、申し分のない出来栄えのディスクだ。

◇2004年録音


ハインリッヒ・シュッツ(1585-1672)
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このソフトを購入する HMC901097(仏HM、輸入)
クライネ・ガイストリッヒェ・コンツェルテ
ルネ・ヤーコプス指揮 コンチェルト・ヴォカーレ
ハインリッヒ・シュッツ シュッツはバッハやヘンデルのちょうど100年前に生まれて、ドイツ・プロテスタント音楽の基盤を築いた才人。 2度のヴェネツィア修行で、ジョヴァンニ・ガブリエリとモンテヴェルディの様式を学び取り、ドレスデンの宮廷楽長の任に留まりながら初期バロックの傑作の数々を作曲した。シュッツの作曲家としての活動時期の大半は、30年戦争の戦乱とオーバラップしており、一声ないし五声の声楽パートと通奏低音のために書かれた「クライネ・ガイストリッヒェ・コンツェルテ」(小規模な宗教的内容の声楽協奏曲集)も、そうした時代背景が如実に反映された作品といえる。 ミニマムな編成から最大限の音楽的効果を生み出した傑作は、演奏家個々の技量に負うところも大であり、録音としても単なるバランス作りから一歩踏み込んだ表現力の再現を強く求められる。自身も優れた声楽家であるヤーコプスが率いるアンサンブルの演奏と録音は、この特異な傑作の再現に新たな世界を広げたと思えるほどの驚きに満ちた傑作となっている(1636年と1639年にそれぞれ刊行された第I集と第II集からの抜粋録音)。

◇1984年録音。


ジャン・バティスタ・ペルゴレージ(1710-1736)
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このソフトを購入する OP-30160(opus111、輸入)
スターバト・マーテル
リナルド・アレッサンドリーニ指揮 コンチェルト・イタリアーノ
ジャン・バティスタ・ペルゴレージ  26歳で夭逝した天才作曲家ペルゴレージの白鳥の歌である。イタリア音楽の完成形として勝ち得た作品の普遍性に対して、バッハはオマージュを捧げ、ハイドンは自作の「スターバト・マーテル」作曲の際に手本とした。実際にペルゴレージが遺した真作の数は少ないものの、ヨーロッパ中から膨大な偽作が加わった結果、1940年代に出版された最初の全集では、その70%がペルゴレージの作品ではなかったといわれる。それほどに珠玉のブランド・バリューをもったペルゴレージの最高傑作であれば、名演奏・名盤が数多いのは当然だが、とりわけ精彩を放つ存在としてアレッサンドリーニの演奏を挙げたい。作曲を委嘱した悲しみの聖母騎士団の経済的理由によるとされる、ミニマムな編成条件を逆手にとるように、一音の効果も疎かにしないペルゴレージのスコアの妙を活かした演奏は、各パートに一人を配した弦楽に、アーチリュートとオルガンの通奏低音が加わった7人編成のコンチェルト・イタリアーノ、そして2人の歌手たち。音楽は他にないほどの躍動感にあふれて、危ういまでに美しい歌で満たされている。デリケートな歌をそっとすくい取ったかのような優しい録音に酔う。

◇1998年録音。


ベンジャミン・ブリテン(1913−1976)
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このソフトを購入する MCHAN-8983/84
戦争レクイエム
ヘザー・ハーパー(ソプラノ) フィリップ・ラングリッジ(テノール) ジョン・シャーリー=クァーク(バリトン) リチャード・ヒコックス指揮 ロンドン交響楽団・合唱団
ベンジャミン・ブリテン  ブリテンが穏健な平和主義者としての主張を明確に打ち出した、20世紀最大の傑作のひとつ。第2次大戦中にドイツ軍の空爆で破壊されたコヴェントリー大聖堂の再建を祝う作品として、典礼文の「死者のためのミサ(レクイエム)」と、リヴァプール出身の戦争詩人オウエン(1893-1918)作の9編の詩を合体させて、ブリテン自身がテキストも編纂した。大編成の管弦楽と合唱による伝統的なレクイエムに、小編成の管弦楽を伴った男声ソロによる詩パートが対比される構成となっている。音楽的にも音響的にも、デリケートな微細音から大音響までの幅広い音楽性とダイナミックレンジが要求される。ブリテン自演のステレオ録音が長く定番とされてきたが、ヒコックスによるシャンドス盤は、実際の大戦の影にとらわれない次代の演奏家の視点による新たな作品の姿を明示した。録音はその演奏を空間表現豊かに捉えた名盤。

◇1991年録音


ジョスカン・デ・プレ(1440頃-1521)
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このソフトを購入する HMC-901243(仏HM、輸入)
スターバト・マーテル〜モテット集
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮 シャペル・ロワイヤル
ジョスカン・デ・プレ  ルネサンス期の音楽シーンをリードしたフランドル楽派の最大の存在がジョスカン。その作品は、当時まだ主流だった手写本のみならず印刷譜としてもヨーロッパ中に広く流布して、生前から高い評価を得ていた。 18のミサ曲、90ほどのモテット、50ほどのシャンソンなどが現在まで伝えられているが、そうした中から最も有名で美しい傑作「アヴェ・マリア」をはじめとする7曲のモテット作品が選ばれて1枚のディスクにまとめられた。録音も優秀だ。ヘレヴェッヘはベルギーのヘント生まれで、7歳のときに同地の教会聖歌隊で歌い始め、医学と精神医学を修めた後に合唱団「コレギウム・ヘント・ヴォカーレ」を結成して古楽の道へ足を踏み入れた。1977年にはパリでもうひとつの合唱団「シャペル・ロワイヤル」を結成して、フレンチ・バロック作品へ本格的に歩を進めた。軽快さと表現の深さを両立させた精緻なハーモニーが特徴的で、ジョスカンのような作品では他の声楽アンサンブルには真似の出来ない生命感の表出に成功している。

◇1986年録音


ロベルト・シューマン(1810-1856)
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歌曲集「詩人の恋」
クリスティアン・ゲルハーヘル(バリトン) ゲロルト・フーバー(ピアノ)
ロベルト・シューマン  いま一番輝いているドイツのバリトン歌手、クリスティアン・ゲルハーヘルは、その活動領域の広さや取り組みの姿勢に独自の個性を発揮している。 医学の学位取得後に歌を始めて、たちまちニューヨーク、ロンドン、パリ、ウィーンと楽都を次々に制覇した。それもドイツ・リートのリサイタルを中核とした地味なレパートリーで評価を勝ち得ていったのである。もちろん、オペラや大規模な管弦楽伴奏付きの作品にも積極的で、一味違った展開で楽しませてくれる。録音されたものではアーノンクールのハイドン「天地創造」(BVCD-34016/17)、ブルーノ・ヴァイルのウェーバー「魔弾の射手」(BVCD-37009/10)などである。すでにシューベルトの3大歌曲集も録音しており、若々しい張りのある美声と老練なリート歌手なみの深い表現力が同居した、これも素敵に不可思議な“ゲルハーヘル世界”を聴かせてくれる。共演のピアニスト、ゲロルト・フーバーも面白い。ソリスト然としたスケールの大きさで世界を広げる一方で、伴奏者として歌い手への細やかな心遣いも心憎いほどだ。このふたりが一体となって描くシューマンのロマンティシズムは、シニカルにして甘味な大人の味わい。ソットヴォーチェの揺らぎにゾクッとさせられる声、ピアニシシモ(ppp)でもシャープに立ち上がるピアノを見事に再現してくれる録音も優秀。

◇2004年録音


ジュゼッペ・ヴェルディ(1813-1901)
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このソフトを購入する BVCC-34132/3(SACDハイブリッド)
レクイエム(死者のためのミサ曲)
エヴァ・メイ(ソプラノ)、ベルナルダ・フィンク(メゾソプラノ)、ミヒャエル・シャーデ(テノール)、イルデブランド・ダルカンジェロ(バス) アルノルト・シェーンベルク合唱団 ニコラウス・アーノンクール指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ジュゼッペ・ヴェルディ 人間の死がこれほどドラマティックに、オペラティックに語られて良いのだろうか。 熱狂的な賞賛をもって迎えられたヨーロッパ各地での初演に対し、当時の名だたる批評家たちはこのような苦言を呈した。「ディエス・イレ」で爆発するように叩きつけられる4つの主和音(同じ動機群を用いてベートーヴェンは英雄交響曲を組み立てた)を聴けば、当然の反応かもしれない。 しかしながら、優れた演奏で作品の全体像を俯瞰すれば、死の静寂と神の祝福を基盤にして細密に構成された「死者のためのミサ曲」の穏やかな真の姿が浮かび上がる。ヴェルディがイタリア・オペラの星であったロッシーニの死を悼んで作曲した大作であり、その初演は、出版者のリコルディ、スカラ座など関係者すべてを巻き込んでの一大プロジェクトでもあった。2004年12月、アーノンクールはシカゴ大学/リコルディのクリティカル・エディション(1990年刊)に基づき、ウィーン・フィルと共に肉厚のヴェルディ・サウンドをムジークフェラインザール(ウイーン)の空間に再現した。声楽と管弦楽の響きが溶け合う中から、純粋な祈りが姿を現す様は、カトリックの教義を超越した芸術としての、普遍的な宗教観そのものである。SACDのメリットが実感される優秀録音。

◇2004年録音(ライヴ)


ガブリエル・フォーレ(1845-1924)
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このソフトを購入する AVCL-25046
レクイエム(死者のためのミサ曲)
シルヴィー・ヴェルメイユ(ソプラノ)、マルコス・フィンク(バリトン)
ミシェル・コルボ指揮 ローザンヌ声楽・器楽アンサンブル
ガブリエル・フォーレ 合唱におけるユニゾンの響きの美しさを満喫させられるフォーレのレクイエムは、モーツァルトのそれと並んでアマチュア合唱団の必須アイテムとしても親しまれている作品だ。 実際のレクイエム・ミサの典礼からは外れたユニークな構成をとる意欲作であり、知るほどに表層の美音のみで成立する作品ではない深さに魅了される。教会よりもコンサート・ホールで演奏される機会のほうが遥かに多い。また、そのようにして宗教儀式とは離れたところで、純粋な音楽作品として絶大な人気を誇っている点でもユニークな存在の作品である。 日本でのフォーレ人気を確立させたのは、クリュイタンス(EMI/1962録音)とコルボ(エラート/1972録音)の2大名盤であろう。そして後者の最新再録音として登場したのが、ミシェル・コルボ71歳の誕生日を記念して、東京オペラシティコンサートホールでライヴ収録されたこのディスクだ。手塩にかけたローザンヌ声楽・器楽アンサンブルと共に年輪を重ねた貫禄と、衰えを知らない柔軟な音楽作りには畏敬の念すら覚える。DSD録音で収録された“初フォーレ”でもある。

◇2005年録音(ライヴ)


マルカントワーヌ・シャルパンティエ (1643-1704)
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このソフトを購入する HMC801298(HMF輸入、SACDハイブリッド)
「テ・デウム」 
ウィリアム・クリスティ指揮 レザール・フロリサン
 ルイ14世のヴェルサイユ宮殿で、独自のフランス・バロック音楽の世界を構築するリュリに対峙するように、オペラの形式を採り入れた宗教作品を中心とするイタリア派の雄として、その頂点に立ったのがシャルパンティエだった。作品の再評価がなされたのは20世紀も後半に入ってからで、直接の契機となったのは1953年に録音された「テ・デウム」だった(ルイ・マルティーニ指揮、エラートWPCS-22064)。導入部のファンファーレがユーロヴィジョンのテーマのように使用されたことから、全欧で親しまれるメロディとなった。再度の評価が高まったのはピリオド楽器による演奏の勃興のためであり、なかでも最もインパクトの強烈だった演奏がこのクリスティ盤である。その後もミンコフスキ、ゲーベル、ニケ等々数多くの名演奏・名録音が登場しているものの、クリスティの設定したテンポ感と歌の流れは独自の魅力を維持し続けている。SACD盤では音質面で耀きと奥行きがより増している。

◇1988年録音


ジョン・ダウランド(1563-1626)
top
このソフトを購入する POCL-5206
「流れよ わが涙/ダウランド:リュート歌曲集」 
アントニー・ルーリー指揮 コンソート・オブ・ミュージック
 エリザベス朝イングランドの最大の音楽家、ジョン・ダウランド。その傑作「リュート歌曲集」は不思議なことに全集録音が少ないが、これはその全集録音からのハイライト。シンプルでメランコリックな旋律、当時の生活を多面的に描いた歌詞、作曲家自身が名手として鳴らしたリュートの精妙な伴奏、録音バランスも含めすべてのバランス作りが難しい。エマ・カークビーをはじめとするベストな布陣の歌手たち、夫君ルーリー率いるアンサンブルの妙技が相俟って彼らの最良の時代のサウンドが鮮明に記録されている。

◇1976、77年録音


アルノルト・シェーンベルク (1874-1951)
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このソフトを購入する SRCR-9590
期待(モノドラマ)、月に憑かれたピエロ、山鳩の歌 
イヴォンヌ・ミントン(ソプラノ)、ダニエル・バレンボイム(ピアノ)、ピンカ
ス・ズッカーマン(ヴァイオリン)、リン・ハレロ(チェロ)、ジェシー・ノーマ
ン(ソプラノ)、ピエール・ブーレーズ指揮 アンサンブル・アンテルコンテンポ
ラン他
 ストラヴィンスキーとともに12音技法の創案者で、ベルクやヴェーベルンとともに第2次ウィーン楽派を形成したオーストリアの作曲家シェーンベルクは、調性音楽を破壊し、数多くの音楽理論書を著し、ブーレーズら後進の進路を開拓した。そんな音楽は聴く気になれない? しかし、この豪華な顔ぶれをごらんあれ。ブーレーズの下にこれだけの音楽家たちが集って演じた音楽がつまらない訳がない。1980年前後を時代の空気ごととらえたような録音とともに、CDならではのリスニング・プレジャーが体験される。いわゆる現代作品アレルギー解消の特効薬、かも。

◇1978、1982年録音


アントニオ・ヴィヴァルディ (1678-1741)
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このソフトを購入するPOCL-1909
「The Vivaldi Album」 
チェチーリア・バルトリ(メゾソプラノ)イル・ジャルディーノ・アルモニコ
 ヴィヴァルディといえばヴァイオリン協奏曲集《四季》。ところでこのCDでは、いきなりあの耳慣れた「春」のテーマが合唱で勢い良く飛び出してきて驚く。続いて元気なバルトリ登場と、さしずめ眩いフィレンツェの陽光を放つ“フィレンツェ・ヴィヴァルディ絵巻” の趣。歌姫をサポートするイル・ジャルディーノ・アルモニコはイタリアを代表する、先鋭的な古楽器グループで、作品への切り込みの良さも格別。膨大な数の協奏曲や室内楽曲ばかりか、実は大変なオペラ作曲家としても鳴らしていたヴィヴァルディの実像を再評価させた記念碑的アルバムでもある。

◇1999年録音


ジョージ・フリデリック・ヘンデル (1685-1759)
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このソフトを購入するBVCD-34030/31
オラトリオ「メサイア」(全曲) 
ニコラウス・アーノンクール指揮 ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
 ハレルヤ・コーラスだけが「メサイア」ではない。正味4週間足らずの短期間(1741年8月22日〜9月14日)で一気呵成に書き上げられた天国の歌には、全曲を通して聴いてこそ見えてくる世界がある。近年の研究成果が生かされて、スコアにこびり付いた垢が取り払われ、作品本来の響きがより生かされた演奏が聴けるようになってきた。京都賞(2005年)も受賞した名匠アーノンクールが、自らの1982年録音盤を凌駕すべく送り出したのが本作。ウィーン・ムジークフェラインにおいてDSD録音によりライヴ収録されたマスターが、SACD/CDのハイブリッド盤でリリースされた。新方式のメリットがフルに生かされた美音だ。

◇2004年ライヴ録音


フランツ・ヨーゼフ・ハイドン (1732-1809)
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このソフトを購入する5 61564 2(Virgin Veritas 輸入)
オラトリオ「四季」(全曲) 
シギスヴァルト・クイケン指揮 ラ・プティット・バンド
 交響曲の父として古典派を背負って立っていた巨匠の厳しさと、アイゼンシュタットで長年御領主様に仕えた素朴な“親父性” が見事にミックスしたオラトリオは、耳馴染みの良いメロディの数々に身を任せて時の経つのを忘れるほどに幸福な曲だ。バロック・ヴァイオリンの名手クイケンがリードする演奏は、こうした音楽の特質が古楽器アンサンブル特有の澄んで見通しの良い響きの中に蘇る。声楽とオーケストラが精妙にバランスした演奏を、会場の自然なアコースティックが包む好録音。アントワープの録音会場となったのは古い劇場で、近くには大きな鉄道模型店、週末の広場では本物の手作りチョコレートや食用のウサギ、その他雑多な市場が立つ。ハイドンの時代から変わらぬヨーロッパの空気感だ。

◇1990年録音


フランツ・シューベルト (1797〜1828)
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このソフトを購入するTOCE-55692
歌曲集「冬の旅」 
イアン・ボストリッジ(テノール)、レイフ・オーヴェ・アンスネス(ピアノ)
 英国の貴公子然としたルックスのボストリッジは、オックスフォードとケンブリッジ両大学で歴史を修め博士号までとった本物のインテリ。軽めの美声を生かしたきっぱりとした歌い口は十分に分析的でありながら、自然な音楽の流れを失うことが決してない。親しみやすい、いい奴にもかかわらず実は聴くほどに深いのだ。伴奏というよりは「共演」のアンスネスも歌心と切れ味鋭い音楽表現では引けをとらない。理屈っぽくて動きのない表現が聴こえてきそうだが、あにはからんや無限とも感じられる広大な歌の世界が広がる。「冬の旅」はボストリッジのデビュー・リサイタルのプログラムでもあり、“心地の良い暗さ”といえそうな新世代の歌唱表現が聴かれる。EMIらしい自然な録音バランスも好ましい。

◇2003年録音


ジェルジー・リゲティ (1923〜)
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このソフトを購入するSRCR-2149
声楽作品集 
エサ=ペッカ・サロネン指揮 キングス・シンガース、フィルハーモニア管、他
 トランシルヴァニアの片田舎で子供時代を過ごした後、大戦の終わりの22歳の時に作曲を学ぶべくブダペストに出た。私の音楽的理想はバルトークを規範とする“ハンガリー的現代性”にある」。リゲティ・エディション第4巻となるディスクの自筆ライナーの言葉。一見ナンセンスな歌詞に乗せてのヒューマン・ヴォイスの飛躍が魅惑的で、皮肉なユーモアが空間一杯に漂う。響きの面白さは、そのまま録音の妙味にも通じて、このCDを魅力的な存在にしている。リゲティの魔力、ゆえにこれだけの音楽家たちが一同に介しているのだ。

◇1995、96年録音


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