超低カロリーなのに栄養豊富
秋の到来を告げる旬菜のひとつがキノコだ。雨の多い梅雨のころに発生し、気温が下がる秋になると、店頭にはさまざまなキノコが並ぶ。 温暖多湿の日本は、まさにキノコの宝庫。マツタケ、シイタケ、シメジ、マイタケ、エノキダケ、ナメコ、ヒラタケ、さらにはエリンギ、マッシュルームなどの洋種もほんの一部。食用にされるキノコは80種以上あるという。こうしたキノコは炒め物、汁物、蒸し物、揚げ物、焼き物と、いろんな料理に顔を出す。炊き込みご飯やちらし鮨の具材にもなるから、この季節、ややもするとテーブルに並んだ食事がキノコだらけということがあるかもしれない。しかも近年は需要も増加の一途をたどっているらしい。 その理由のひとつが、超低カロリーで栄養豊富。ダイエットにかっこうの食材であることだ。キノコは食物繊維やミネラルが多く、なかでもビタミンDの母体となるエルゴステロールが豊富で、これはカルシウムの吸収を助ける働きがある。また、キノコ類に多く含まれるβ‐グルカンやエリタデニンという成分は高血圧や動脈硬化、ガン予防などに効果があり、健康食材としても注目されているのだ。 キノコのもうひとつの魅力が香りと食感だ。その頂点に君臨するのがマツタケである。価格も含め、2位以下をぶっちぎりの人気キノコといっていいだろう。しかし味覚となるとどうだろう。香りと食感を差し引けば、じつにぼんやりとした味である。あの価格なら、もっと美味しい食材は他にいっぱいあるのではないかとさえ思う。さらにいえば、この味覚の存在感の薄さはマツタケだけではなく、キノコ全般にいえるのではないだろうか。 そんな疑問に濃厚な味で答えてくれたのが「キノコ汁」「キノコのソテー」「キノコのペンネ」の3品だ。味の源はすべて秋のキノコたちで、しかも簡単調理で味わえる。1度味わうとキノコ料理にハマること間違いなしの美味料理で、ぜひお試しいただきたいものだ。
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