採れたてほど甘くて美味しい
アスパラガスの歴史は古い。原産はヨーロッパ南部からロシア南部あたりで、ローマ時代にはすでに食用に栽培されていたらしい。日本に伝わったのは18世紀の江戸時代で、鑑賞用だったという。それが食用目的で栽培され始めたのは明治時代の北海道でだった。とはいえ、一般の家庭の食卓に並ぶようになったのは昭和30年代だから、当時の人にはさぞや未知の野菜に見えたことだろう。やがて西洋筍といった味わいの「アスパラガスのベーコン巻き」が、主に酒肴として人気を博していく。 ほんのりとした香りにしゃきしゃきとした歯触り、春から初夏が旬というのも筍と似ているし、葉を生やしたところは篠竹に似てなくもない。地面を割って生えてくるところも同じだ。これが育ってグリーン・アスパラガスとして出回るが、盛り土をし、日光を遮断して育てられたのがホワイト・アスパラガスだ。見た目は異なるが、栽培方法が変わるだけで、品種が違うわけではない。
栄養面ではビタミンA、B群、C、Eの他に、高血圧に効果のあるカロテンや、アミノ酸のひとつであるアスパラギン酸(アスパラガスから発見されたのでこの名が付いた)を含む、体にいい野菜なのである。 1年を通してほとんどは輸入物が流通しているが、旬の時季には国内産が多くなる。これがじつに美味しく、採れたてほど甘い(時間が経つと硬くなりなり苦味も出てくる)。新鮮なアスパラガスは、穂先が開かず色鮮やかで、根元の切り口が新しい。そんな採りたてのホワイト&グリーン・アスパラガスで紹介するのが「ホワイト・アスパラガスとポーチドエッグのサラダ」、「グリーン・アスパラガス入りボンゴレビアンコ」の2品だ。 前者は甘みのあるホワイト・アスパラガスの持ち味を生かした料理で、後者はグリーン・アスパラガスの風味が美味しい料理。どちらも旬の味を堪能するメニューで、ぜひお試しいただきたい。 |
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