豆と野菜の栄養を併せもつ“そら豆”
1日の締めに「とりあえずビール」という人は多い。ビールなら、とりあえずつまみは豆類がいい。 とりあえずではあるが、それが豆類だとついつい手が伸びる。途中から豆のつまみ(?)にビールを飲むといった感じとなり、食べることに忙しくなってくる。それほど豆類はビールと相性がいい。 ピーナッツでもいい。枝豆ならなおいい。そら豆なら最高だ。ノドを刺すような冷えたビールに、ほっこりとした塩味のそら豆はじつに合う。そら豆の旬は4〜6月。ビールが美味しくなる時季なのもいい。 アフリカ北部が原産のそら豆は、すでに4000年前からエジプトでは栽培されていたという。それが日本に伝わったのは8世紀。空に向かってさやが育つので「空豆」とも、また、蚕に似ていることから「蚕豆」とも表記される。
栄養面では、疲労や食欲不振に効果のあるビタミンB1や、糖質や脂質をエネルギー代謝に変えるビタミンB2が豊富で、高血圧に有効なカリウムやナトリウム、血中コレステロールを減らす食物繊維も含んでいるから、豆とはいっても野菜の栄養も併せもつ、酒肴にはうってつけの豆なのである。 ただし本当の旬は3日間といわれるほど鮮度が落ちやすいので、入手したら早いうちに食べるのがいい。新鮮なそら豆の特徴は、さやに張りがあって色鮮やかなもの。これを手早く食べるなら塩茹でだが、そこにひと手間かけてさらに美味しくしたのが「そら豆と平貝の酢味噌和え」と「そら豆とエビの塩炒め」だ。素材の旨さを引き出す調理は、じつに簡単。しかも、酒肴として格別の2品である。 |
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