菜の花は栄養満点の春野菜苦味が美味しいと思うようになったのは酒の味を覚えてから、という人は多いのではないだろうか。 魚介類でいえば、サンマやイワシの塩焼きで味わうワタの苦味。サザエやアワビの肝も同様で、これらは食べるたびに病みつきになる苦味の魔力だ。野菜ならゴーヤーや、今回の食材「菜の花」だ。魚介も野菜も共通するのは、単に苦味だけではなく、そこに甘みやコク、それに歯触りなども楽しませてくれることだ。 店頭にいち早く並んで春の訪れを告げる菜の花は、他のアブラナ科(キャベツやブロッコリーなど)と同様、地中海沿岸が原産地といわれ、後にヨーロッパで油を採るために改良された。日本でも安土桃山時代には採油目的で栽培されていたらしい。また栄養も豊富で、生活習慣病に効果のあるベータカロテンやビタミンCの含有率も高く、カルシウムや鉄分も多く含んでいる。それに独特の苦味は、体内の毒素を排出する効果もあり、春の訪れとともに体調一新、活力をつけたい方には、たっぷり食べていただきたい野菜なのである。
たっぷり美味しく食べる2品春には、都心のお堀端にも華やぎを与え、野では畑一面に鮮やかな黄色い花を咲かせる菜の花だが、食用となると蕾(つぼみ)の時季になる。定番となるおひたしや和え物、あるいはお吸い物で食べることが多いが、ここではたっぷりと美味しく食べていただこうと「菜の花と小エビの春色サラダ」と「菜の花と牛肉のオイスター炒め」を紹介する。 ひと口食べて、この春じゅうは食べ続けたくなるような美味しい2品で、調理もいたって簡単。ぜひお試しいただきたい料理だ。 |
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