まずはターメリック・ライスを準備する。カレーは普通のご飯でもいいが、さらに美味しく食べるならターメリック・ライスがお奨めだ。 米2合を洗米し、通常の炊飯と同量の水を炊飯器に入れたら、細かく砕いた固形スープ1個に、ターメリックを水が黄色くなるくらい加え、バター10g、ローリエの葉1枚を入れて炊飯する(ターメリックは入れ過ぎると臭みが出てくるので注意する)。
次はほうれん草の下茹でだ。鍋にお湯を沸かし、塩を適量入れて(鮮やかな色にするため)、火の通りにくい根元を数秒茹でたら、葉も熱湯に潜らせる。ほうれん草は火の通りが早く、すぐに鮮やかな緑に変わるので、そうなったら氷水に浸けて色止めする。次のミルフィーユ仕立てでも下茹でするので、ここで一緒に準備するのもいい。 氷水から上げたほうれん草は水気を絞り、根元を切り取ってから2〜3cm幅に切る。玉葱も根元を切り取り、繊維に沿って薄くスライスする。これは後でじっくり炒めるので、薄いほど早く炒めることができるのだ。トマトはヘタを取り除き、ザク切りにする(2分の1個は盛り付け用に取っておく)。鶏の胸肉は皮や余分な脂を取ってからひと口大に切る(今回はヘルシーにするため胸肉の皮や脂を取ったが、そのまま使ってもいい。また胸肉よりコクが出るもも肉でもいい)。
キツネ色になるまで炒める玉葱が味の決め手カレーで用意するスパイスはカレー粉、コリアンダー(カレーに爽やかさを与える)、クミン(カレーらしい香りを持つ)を各大さじ1。カイエンペッパー(いちばん辛い唐辛子の粉末で、辛味が苦手な人は少量にするか、もしくは入れなくてもいい)小さじ1に、シナモン・スティック(甘みを足す)1本、そして臭み消しと風味付けでローリエの葉2枚を用意する。 弱火にかけた鍋にバター30g、スライスした玉葱、ミジン切りしたショウガ1かけ分を入れてじっくり炒める。玉葱は、鍋に入れたときの量の6分の1程度になり、キツネ色に変わるまで、焦がさないようにして気長に炒める。量が減り、色が変わるほどに、辛味のあった玉葱がどんどん甘くなってきて、これが後に味の決め手となるのだ。 玉葱を充分炒めたら、トマトのザク切りとスパイス類、シナモン・スティックを2〜3本に割って加え、軽く炒めたら、水600ccと固形スープ2個、ローリエを入れ、こまめにアクを取りながら20分程度煮込む。 甘さと辛さの絶妙な一体化!![]()
煮込んだ鍋にほうれん草を入れ、2分ほど煮たら火から下ろして粗熱を取り、ローリエの葉とシナモン・スティックを取り除いてミキサー(フードプロセッサー)でピューレ状(ペースト状より粗め)にする。これを再び鍋に戻して、鶏肉を加えて煮込んでいく。10分くらいで肉に火が通るので、塩で味を整える。 皿に炊き上がったターメリック・ライスを盛り、そこにカレーを添え、その上に盛り付け用に賽(さい)の目に切ったトマトをのせれば出来上がりだ。 じつは、ほうれん草を加える前の煮込み段階で味見をさせてもらった。このときは最初に甘みがさっと口の中に広がり、その後、舌を刺すような辛味が襲ってきて、なんとも刺激的な味だったのである。それが20〜30分後にガラリと味が変わっていた。 ほうれん草を入れて煮込み、ピューレにして再度煮込んだら甘みも辛味も角が取れて、まろやかな味となっていたのだ。香ばしく味わい深いターメリック・ライスとの相性は抜群。いや、スープだけでも酒肴になるほど美味しい。関口さんによれば、一晩寝かせるとさらにまろやかな味になり、また冷凍保存もできるという。 「ポパイ」世代のボンビバンにとって、カレーは黄色か茶色のイメージがあるが、緑のカレーは、なるほど力が湧いてくるような新鮮な味なのである。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||