霜に当たって甘みを増す冬の白菜
白菜は大根、キャベツと並ぶ人気野菜だ。漬物をはじめ、煮物、炒め物、汁物、鍋料理と、料理の種類はじつに幅広い。例えば鍋料理では、一見地味な具材だが、ダシの旨味をたっぷり吸った白菜は、なくてはならない脇役の存在感がある。
淡白な味の白菜は、栄養面では、食物繊維やミネラルが豊富で、他にビタミンCやカルシウム、鉄分、カロテンも含み、同じアブラナ科のキャベツと同じ栄養を持つ野菜である。年中食卓に並んでいるが、旬は冬。霜に当たったり、雪に埋もれたりして甘みを増す時季がもっとも美味しい。
英名はチャイニーズ・キャベツ。中国が原産の野菜だ。日本に入ってきたのは明治時代と、意外に歴史は浅い。導入のきっかけになったのは日清・日露戦争で、当時農村出身の従軍兵が戦地で白菜を食べ、日本に持ち込んだのが始まりといわれている。
その白菜の甘みと旨味を吸い込む個性をとことん生かした料理が、今回の「白菜と貝柱のクリーム煮」「白菜と豚肉の重ね蒸し」だ。
一見凝った料理に見えるが、意外に簡単にできるところが今回お奨めした理由。失敗はほとんどなく、料理初心者にこそチャレンジして、料理の自信を深めてほしいメニューでもあるのだ。
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