失敗しない美味料理
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| すりこ木などで軽く叩いて繊維を潰した(上)後、ひと口大にちぎる(下) |
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| 叩き蓮根は、ピリ辛の味が絡んだところで少量の水を加え、アルミホイルで落とし蓋をする |
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もう1品の「叩き蓮根のピリ辛煮」では、まず赤唐辛子のタカノツメを、種を抜いて、切りやすくするためにしんなりするまで水に浸けておく。種を抜くのはこれが激辛の素だからだ。それに細かく切れば切るほど辛くなるのも特徴で、このあたりは好みで調整する(辛味が苦手な人は1本を2〜3等分くらいか)。
皮を剥いた蓮根はタテに4等分し、すりこ木などで叩いて繊維を潰したら、ひと口大にちぎる。こうすることで、味が染みやすく、食感も少し柔らかくなるのだ。これは酢水に浸けずに、すぐに調理する。
熱した鍋にゴマ油を入れ蓮根を炒める。蓮根が半透明になり火が通ったら、醤油、ミリンを各大さじ1、砂糖少々とタカノツメを入れて絡ませる。タカノツメを調味料と一緒に入れるのは、最初に入れると焦げ付くからだ。味が馴染んだところで水を少々足し、アルミホイルの落し蓋をする。これは蓮根を柔らかく仕上げるためで、水の量は鍋の大きさにもよるが、底を覆うくらいのでいい。煮汁がわずかになったら落し蓋を取って、煮汁がなくなるまで乾煎りする。やがて蓮根が糸を引くようになるので、それが煮上がった目安となる。
この3種をひとつの皿に盛り付ける。「叩き蓮根のピリ辛煮」はそのまま盛り、「薄切り蓮根の韓国風」にはちぎった韓国海苔をのせ、その上に白ゴマと小ネギの小口切り、さらに糸唐辛子を散らす。「薄切り蓮根の梅肉和え」は、大葉を敷いた上にのせ、針ショウガを散らせば完成だ。

とまあ、じつにシンプルな蓮根料理である。それに味付けも失敗しようのない簡単なものだ。ところが3種それぞれで蓮根の旨味が楽しめる。もっともシンプル調理の「薄切り蓮根の韓国風」は、ゴマ油の香ばしさがいい。噛むほどに蓮根の甘さが広がり、これは酒を選ばない酒肴と思ったほど。「薄切り蓮根の梅肉和え」は、ショウガのピリ辛と梅肉の酸味が蓮根をさっぱりと楽しませてくれる。また「叩き蓮根のピリ辛煮」は、先の2種とは違い、ちょっと柔らかな食感で、噛むほど辛味が増してきて、辛党にはたまらない1品だ。もちろん酒肴ばかりではなく、食事のサイドメニューとしても添えたい料理である。
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