独特の旨味を持つアサリ
熊手を砂地に刺して引っ張ると、小石に当たったようなガリッという感触が手に伝わる。探していたアサリを見つけたときのこの手触りは、何年経っても忘れない。 1年のなかでも潮の干満の差が大きい5月は潮干狩りのベストシーズンで、誰でも幼いころに1度は、まるで砂浜の宝物探しのように潮が引いた砂地を這いずりまわったものだ。しかし、アサリのホントの美味しさを知るのは、潮干狩りを楽しんだころよりずっと後。酒の肴、酒宴の仕上げ、はたまた二日酔いの翌日などに味わう歳になってからのことだった、という人は多いのではないだろうか。 日本全国の内湾に生息するアサリは、数ある貝のなかでも、もっとも親しまれている貝で、味噌汁/潮汁をはじめ、佃煮、深川丼、ワイン蒸し/酒蒸し、クラムチャウダーなど、さまざまな料理に使われている。 アサリには独特の旨味があって、旬のこの時季はとくに味がいい季節でもあるのだ。そのアサリの旬の旨味を味わうのが「アサリと魚の海鮮シューマイ」と「アサリの卵とじ」。 どちらもアサリの旨味が際立つ料理で、使うのは剥きアサリだから、この料理ためにあえて潮干狩りに行くことはない。酒の肴にも主菜にも、はたまた酒宴の締めにも格別の料理なのだ。 |
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