たまには世界の名物鍋料理を
鍋料理は楽しい。そして美味しい。ぐつぐつと煮える鍋を囲んで身も心も温まる。ダシと具材を入れ、あとは煮えるのを待つだけ。煮えたらひとつの鍋から各自取り出して食べるだけ。こんなシンプルな料理も珍しいが、この季節、避けては通れない料理だ。全国各地にご当地鍋があり、毎年○○鍋というブームも起きる。 そしてこの季節は鍋奉行なる人物も活躍する。 だれに任命されたわけでもないのに、鍋料理を前にすると途端にあれこれ指図する人のことだ。具材を入れる順序から、火加減の調整、食べ時の指示、割りした追加のころ合い、ついでに料理・具材のウンチクなども披露したりする。例えるならオーケストラの指揮者のような存在で、鍋料理で全権を掌握。一糸乱れぬテンポと調和で食事を進めようとする。たまに酒と話に鍋を忘れていたりすると「早く白菜を食べんか!」などとお叱りを受けたりする。それもまた楽しいのが鍋料理なのである。 このように日本独特の食文化である鍋料理だが、ヨーロッパにはポトフ、シチュー、チーズフォンデュがあり、韓国にはチゲ、タイにはタイスキという鍋料理がある。そこでたまには目先を変えて日本以外の鍋料理を食べてみたい。 今回紹介するのは南仏マルセーユをはじめとして地中海沿岸の漁師料理といわれる「ブイヤベース」と、韓国の宮廷料理「牛肉とタコのチョンゴル」の2品。前者は魚介の旨味がベースとなるこだわりの鍋料理で、後者はすきやき風鍋料理。この時季、1度お試しいただきたいメチャウマの鍋料理だ。 |
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