家にはカメラがいつも置いてあって、親父は姉とぼくの二人にアルバムを作ってくれました。姉には長方形、ぼくには正方形。そこに親父が撮った6×6版の写真を貼ってくれたんです。当時、我が家には「写真が家族の絆」みたいなところがあって、その後、親父が病気で入院すると、入退院ごとに写真が記録となって増えていきました。
親父がぼくと姉を撮る、それをアルバムに収める。それが繰り返されていました。親父はぼくらが生まれる前から、ぼくらの将来はこうなってほしいという希望をもっていたようです。1人は教職に、1人は芸術家に。
ぼくは芸術家じゃないけれど、最終的には「二人の子育ては成功した。思うように育ってくれた」と、喜びながら死んでいきました。 |
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