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では、カメラ用レンズの特性はどうなっているのかというと、人間の眼より遠くをクローズアップすることができるし、広範囲を写すことができる。だが、それは専用のレンズを使ったときで、すべてに万能の汎用レンズはない。
そこで、写真を撮る際は撮りたい写真分野専用の各種レンズを使い分けることになる。
一般的なレンズは標準系のズームレンズで、28mm〜135mmくらいの焦点距離をカバーするレンズが適当だ。28mm〜135mmくらいの焦点距離だと、見た目とほとんど変わらない映像が撮れるのも使い勝手がいい理由となっている。
28mm以下の短焦点レンズ(超広角レンズ)になると、パースペクティブがきつくなって、手前の被写体が拡大されたり、高い建物や木が垂直に写らないが、合焦範囲は深くなってピントは合わせやすい。
135mm以上の長焦点レンズ(超望遠レンズ)になると、被写体のクローズアップ効果が強くなり、前後の距離感が圧縮されて見た目と違う景色になるが、合焦範囲は浅くなってピントは合わせにくい。
レンズの効能は以上のとおりだが、使いこなしという観点で考えると、どんな写真にしたいか、というイメージが大切になってくる。効能がわかったうえで、レンズ特性の効果を写真表現に活かす方法を考えるということだ。
同じ被写体を見て、こう撮りたいとか、こんな写真にしたいという絵づくりの構想は、「あ、きれいだな、パシャ!」という段階から、「何に感動したかをきちんと把握する」自己確認の段階を経て、「その感動をどう伝えればいいか、その方法は何かを考える」創造性発揮の段階にきたといえる。
手段がわかっても、それを実現させる技術はまだ身についていないが、少なくとも、進化の道筋は確認できたというところだろうか。 |