撮った写真に予想外のものや目障りなものが写っていて、舌打ちをした経験は誰でも持っています。このような初歩的なミスを防ぐ方法として、シャッターを押す前に被写体をよく見る、またファインダーの中でもしっかり確認するといった手順は、これまで折にふれて学習してきました。
今回のテーマ「被写体を見る眼」はこのような絵づくりの基本を一歩進めて、「被写体とどう関わるか」を視点に考えてみたいと思います。
目の前の景色と向き合って「あっ、今このシーンを写真に撮りたい」と衝動に駆られるとき、そこには、被写体から受ける感動とか、対象への好奇心などが動機になっています。その感動や好奇心がどのようなものか、どこからくるのか、さだかではないにしても、その時点で撮る人と被写体との関わりが生まれるといってよいでしょう。
被写体を眺め、イマジネーションを膨らませながら、カメラの心地よいシャッター音に酔って時を忘れるなんて、なんたる至福でしょうか。
どんな写真にもなにかしら物語は埋め込まれているのだと思います。そのような被写体との関わりについて、私の個人的な体験ですが、その中に糸口を見出せると思うので、具体的に書いてみます。(1997年6月の日記から)
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