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だが、記念写真やスナップは、それを撮りたかった理由があるはずだ。写真を追求していくと、いい写真にはその理由が画面に写っていることがわかる。
いい写真には、撮影した人と被写体との関係性が表れている。わかりやすくいえば、記録写真にはその記録性がよく表れているし、スナップ写真には感動の理由がよく表現されている。
1年間撮り続けてきた結果、何が変わったのだろうか? それを確認してみたい。
今回撮影場所に選んだ川越の町を例にとれば、自分の関心が何に向いているかがわかっていて、都市環境や町並みをどう切り取り、どう伝えるか、シャッターを押すときにすでに決めていなくてはいい写真にならないということだ。それは、古い町並みがもっているはずのぬくもりであったり、そこにいるはずの素朴な人情やこまやかな情愛にあふれた人びとの姿に、古きよき時代の郷愁を感じたいからだ。 撮影時の想いが伝わるように撮れているのか、さらにそれをどう見てもらいたいのか、これらがはっきり画面に表現されていれば、それがいい写真といえるのだろう。
同時に自分の関心のベクトルがどこに向かっているのかがわかるし、確認にもなる。その意味で、写真を撮ることは自分探しでもあるのだ。
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