おとなのたまり場 > いつでもbon vivant > もういちどカメラ > 押しかけ写真塾
写真で綴る自分史 もういちどカメラ 藤森元之

押しかけ写真塾 藤森元之 プロフィール
挑戦編 写真の心にチャレンジする!第6回 画面の構成とフレーミング
  1 2 頁

●撮り方は十人十色
――山並みの奥に真っ白い富士山、真っ青な空に形のよい雲、手前に湖がひろがっています――こんな風景を想像してください。この景色のどこからどこまで切り取れば好みの写真になるのか。それを考え、カメラのファインダーに収めるのがフレーミングです。

同じ風景でも切り取り方は十人十色です。Aさんは富士をアップで撮りたい、Bさんは森と湖に映る逆さ富士を、Cさんは青空と雲を入れて雄大な景色を撮りたいと考える。このように「私のお勧めはここですよ!」と伝える内容は変わり、それぞれ持ち味が出てきます。

撮り方は十人十色といいますが、それはフレーミングの違いによるものなのです。

写真を撮る際に、フレーミングは自分が伝えようとしている内容を限定する重要な意味をもっています。


●フレーミングの実践的なヒント
(1)被写体をいかに見せるかと同時に、いかに見せないかを考える。どこまで切り取るかということと、画面から不必要なものを外す。
(2)そのためにまず自分の目でたしかめる。ファインダーで決める前に被写体の状況をよく見る。小さなファインダーでは確認できない邪魔なものがある。
(3)どんな被写体にもよく見えるベストポジションというものがあるはず。不精をせずに自分が動ける場合は移動してアングルをさがす。
(4)フレーミングに適したレンズを選択する。先に書いたAさんは望遠系、Bさんは標準系、Cさんは広角系のレンズになるでしょう。ズームレンズなら微調整ができて便利。
(5)つぎに、フレーミングで切り取った画面を構図によって整えて仕上げる。

 

作例1
f7.1 1/250秒 ISO 200
講評
目覚める前の満開の桜、陽に輝く前の静かな刻の表情をとらえる。
作例2
f8.0 1/250秒 ISO 200

講評
枝垂れ桜は繊細な風情で、あでやかさよりもはかない印象をうける。

構図は本来、撮る人の好みとかセンスですが、これまでの写真の歴史に残る名作を検証し、分析したデータをもとにセオリー化したいくつかの基礎的な考え方があります。
これについての詳細は次の機会でとりあげたいと考えています。

 

●押しかけ写真塾の成果をチェック!
「挑戦編」の講座も今回が最後の6回目です。押しかけ写真塾も1年になりました。押しかけカメラマン氏はどこまで進歩したか、学習の成果が問われるときですね。1年間の総括編を次回「実践編第2ステージ」の初回で丁寧に判断してみましょう。
●古屋光雄先生(大先生)のプロフィール:
写真家。1934年生まれ、山梨県出身。大学卒業後、会社勤務を経てフリーランス・フォトグラファーとなる。1976年、東京六本木に株式会社光スタジオを設立、コマーシャルフォト、エディトリアルフォトを中心に新誌社の出版物、企業のPR誌、自治体の刊行物などで幅広く活動
●使用機材 :
生徒:CANON EOS 40D + EF-S17-55mm F2.8 IS USM + EF-S55-250mm F3.5-5.6 IS USM
大先生:CANON EOS 5D + EF70-200mm F2.8L USM
前のページへ戻る  
「もういちどカメラ」トップへ戻る
TOP