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絞りを開放気味にして、なんでもかんでも背景をボカして撮った時期があった。画面の中にピントの合ったところとボケたところの対比があると、なんだか写真がうまくなったように思えたからだ。
最初のうちはそれが気に入っていたのだが、写真を見る目が肥えてくるとピントの精度が甘いことに気づき、弱点をカバーするためにだんだん絞りこむようになってきた。
だが、それは逃げのテクニックにすぎない。できるだけ画面全体のピント精度を高めていかなくてはいけない。ねらいが高度になればテクニックの熟練も必要になるのだ。
「絞り8〜11、シャッター速度1/125秒」の露出を基本設定とし、そこから絞りやシャッター速度を変化させると教わってからは、パンフォーカスの写し方も学んだ。正確なピントと適正な露出で画面全体の情報密度が高まってくると、撮影の意図が明確になることもわかった。
そこで、さらに一段上の写真をめざすためには何が必要になるのか。
正確な写真から魅力ある写真への道はいくつかあるが、今回はそのひとつ、ボケのコントロールをポートレートとスナップ、クローズアップの撮影で学んでいく。
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