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写真で綴る自分史 もういちどカメラ 藤森元之

押しかけ写真塾 藤森元之 プロフィール
挑戦編 写真の心にチャレンジする!第4回 ボケとピントの効果
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  ねらった被写体にピシッとピントが合っていて、背景はきれいなボケ味を見せている――ポートレートやスナップ、花や木の芽のクローズアップでそんな写真が撮れたとき、一眼レフを使って写真を撮り始めてよかったと思うのではないだろうか。
ボケとピントを効果的に演出すると立体感のある写真が撮れるが、ボケ味を求めて絞りを開ければ開けるほど、ピントの合う奥行き(被写界深度)は浅くなる。
では、「ボケのコントロール」はどうすればいいのか。なにか、法則はあるのだろうか。今回はそのテーマを実写と講座で教えていただく。
 

絞りを開放気味にして、なんでもかんでも背景をボカして撮った時期があった。画面の中にピントの合ったところとボケたところの対比があると、なんだか写真がうまくなったように思えたからだ。

最初のうちはそれが気に入っていたのだが、写真を見る目が肥えてくるとピントの精度が甘いことに気づき、弱点をカバーするためにだんだん絞りこむようになってきた。

だが、それは逃げのテクニックにすぎない。できるだけ画面全体のピント精度を高めていかなくてはいけない。ねらいが高度になればテクニックの熟練も必要になるのだ。

「絞り8〜11、シャッター速度1/125秒」の露出を基本設定とし、そこから絞りやシャッター速度を変化させると教わってからは、パンフォーカスの写し方も学んだ。正確なピントと適正な露出で画面全体の情報密度が高まってくると、撮影の意図が明確になることもわかった。

そこで、さらに一段上の写真をめざすためには何が必要になるのか。

正確な写真から魅力ある写真への道はいくつかあるが、今回はそのひとつ、ボケのコントロールをポートレートとスナップ、クローズアップの撮影で学んでいく。

 

公園の早朝、梅の花と朝日に輝く遊具を撮った。ねらいはボケ味の実写訓練。

梅の花はセオリーどおり雌しべにピントを合わせ、背景をボカした。遊具は前と後ろをボカし、鎖の輝きと奥行きを表現しようと考えた。

 

f2.8 1/3200秒 ISO 200
コメント
早朝の小金井公園。朝の光が差し、鎖が赤く染まっていた。遊ぶ子供もいない遊具はさびしそうだ。絞り開放で奥行感を表現したが、広角レンズでは思ったほど圧縮効果が出せなかった
講評
着眼はたいへんよかったし、画面構成や露出もうまくできています。残念ながらレンズワークが適切でなかったために、インパクトのない写真になってしまいました。広角レンズは被写界深度が深いので、この場合は1本の鎖にグンと接近することで前後のボケを入れ、意図を明確にできたでしょう。
f5.6 1/125秒
コメント
梅の開花が始まった。朝の空は意外に明るく、スポット測光で花びらに露出を合わせる。花びらがやや暗く、空の青がとび気味。コントラストが強すぎて絵にまとまるか不安だったが、思わぬ味が出た
講評
たくさんの蕾をつけた小枝に開花した一輪の紅梅、まだ寒い早春の季節感とともに捉えた立派な作品です。空を背景の被写体はいい状況とはいえませんが、こんな時の露出補正もすっかり身につきましたね。
f4 1/1600秒 ISO 200 露出補正+1
コメント
朝の光は低く、周囲に光が届いていない。逆光で透きとおっていた花びらを強調して補正した。クローズアップは三脚を使ってしっかり絞り込み、構図を考えて撮らなくてはいけない。背景は暗いが、ボケ味が意外に美しくなっていた
講評
逆光線による花の色彩効果がバツグン、背景が暗いため主題が強調されて、見る人に強い印象を与えます。ただし、構図としては花の位置を画面中央から少しはずしたいですね。
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