おとなのたまり場 > いつでもbon vivant > もういちどカメラ > 押しかけ写真塾
写真で綴る自分史 もういちどカメラ 藤森元之

押しかけ写真塾 藤森元之 プロフィール
挑戦編 写真の心にチャレンジする!第3回 光の方向と質感の描写
  1 2 頁

●「光」が写真に命を吹き込む

2ページ目の対話編で実践的な学習としてお話しているとおり、光がないと写真が撮れないのは誰でも知っていることです。写真にいのちを吹き込む、この「光」とはなんでしょうか。これが今回のテーマです。これは本当に奥の深いテーマで、この講義ではすべてを詳しく書くことができないほどです。

カメラを通して撮った写真をよく見ると、ほとんどの写真は目で見たものと同じでないことが分かります。すばらしい風景写真に魅せられて同じ場所へ行ってみたら変哲のない所だった、こんな話はよくありますね。

それならば、「こんな光線でこの風景を撮ったら、見た目どおりではないこんな写真になるはずだ」と、予測して撮ることもできるわけです。これこそが今回学習したい光のマジックなのです。

太陽光線、白熱電球の光、水銀灯や蛍光灯など、すべての光には色がついています。その色は人間の目では見分けがつかないのですが、カメラは識別できるのです。デジカメのホワイトバランス機能はこのような色の違いを眼で見た色に補正するものですが、ホワイトバランスを使い分ける方法を知っていれば、それぞれの光源の色を活かした作品作りもできるわけです(これは本当に一味ちがう写真になりますよ!)。

さらに、光が照らす角度で物の見え方がまるで変わってしまうことは誰もがよく経験することです。しかし、その見え方の違いについてしっかりした知識がないと、撮影に際して役に立ちません。

光が当たっている方向で印象は大きく変わります。表現しようとする目的に最適な光線を状況別に表にしてみました。これを参考にして、写真が依存する光の性質や種類が分かれば「鬼に金棒」で、あなたの作品はもうピカピカの一級品に変身します。

光の方向 被写体との角度 質感/立体感
順光 0度
斜光(写真表現の基本的な光) 45度
サイド光 90度
半逆光 135度 △/○
逆光 180度 △/○
大先生の作例A
f5.6 1/50秒  ISO 100 露出補正+0.67
講評
ビルの谷間に射し込む光と影が作る都会の一瞬を捉える。光の存在感を表現した。
大先生の作例B
f6.3 1/250秒 ISO 400 露出補正-1.33
講評
ビルの窓ガラスに反射した光が回廊に描く影にシュールな都会の寒さを表現した。

●古屋光雄先生(大先生)のプロフィール:
写真家。1934年生まれ、山梨県出身。大学卒業後、会社勤務を経てフリーランス フォトグラファーとなる。1976年、東京六本木に株式会社光スタジオを設立、コマーシャルフォト、エディトリアルフォトを中心に新誌社の出版物、企業 のPR誌、自治体の刊行物などで幅広く活動
●使用機材 :
生徒:CANON EOS 40D + EF-S17-55mm F2.8 IS USM + EF-S55-250 mm F3.5-5.6 IS USM
大先生:CANON EOS 5D + EF24-70mm F2.8L USM
前のページへ戻る  
「もういちどカメラ」トップへ戻る
TOP