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写真で綴る自分史 もういちどカメラ 藤森元之

押しかけ写真塾 藤森元之 プロフィール
挑戦編 写真の心にチャレンジする!第2回 アングルとポジション
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  これまでの撮影講座は目的地を決め、そこで目にしたものを撮る、いわばスナップショットで、行き当たりばったりの写真になっていた。しかし、それでいいのだろうか。
写真も絵画のようにモチーフを決め、作品に仕上げる創作行為なのだから、どのように撮ったら表現したい主題を見る人に的確に伝えられるかという、それなりの工夫が必要になる。では、その工夫とはどんなことをすればいいのか。
挑戦編はその訓練と先生の講座で進めていくが、今回は「アングルとポジション」を教えていただく。
 

スナップショットから作品に昇華させる、挑戦編ではこれをテーマに撮影を続けていきたい。そのために、どうすればいいのか。

モチーフさがしはこれまでの撮影講座どおりでもいいのだが、被写体を見て写真心が刺激されたら、すぐシャッターを押そうとせずに、どう撮ったらいいかをよく考えてみる。これができていなかったようだ。

これまでの撮影では、何か見つけるとすぐにファインダーをのぞき、構図を考え、露出を決め、ピントを合わせることに集中していた。というより、それ以外のことを考える余裕がなかったといったほうが正確かもしれない。それでも最近は構図の足し算や引き算、露出の適正化などを考えられるようになったが、次に何を考えたらいいのか。

ヒントは先生の撮影行動にありそうだ。というのも、先生はすぐにシャッターを押さない。被写体の周りをぐるっと回ったり、うずくまって低い位置から狙ったりしているからだ。

そのへんのノウハウを今回は教えてもらうことにする。被写体は「坂と階段」だ。

f6.3 1/160秒 ISO 100
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六本木・泉ガーデンの入口。欧風庭園のような景観の演出と坂道を合わせて低い位置から撮る。植栽の光と影のかもしだす静けさと車道の喧騒の対比が東京の新しい風景となり始めている
講評
冬枯れの季節、緑の空間に出会ってホッと癒される。そんな都会のオアシスを描いた素直な作品。光があれば明るい雰囲気が出てもっとよい写真になったと思う。
f6.3 1/25秒 ISO 200 露出補正-0.33
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泉ガーデンテラス。急斜面を結ぶ階段やエスカレーターが並んだ大規模な景観を撮るために正面から構えた。背景との露出差をカバーし切れず、空もとんでしまったが、モチーフは生かせたと思う
講評
美か醜か、ビルの谷間のちょっと異様なデザイン空間に正面から挑んだドキュメントだ。様々な要素が混じりあった都市開発の景観をどう受け取ったらよいか戸惑う1枚。
f6.3 1/15秒 ISO 200
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泉ガーデンの地下鉄入口。都市建造物の明暗が際立つところに注目した。地下鉄の入口は暗闇に吸い込まれていくような趣があるのに、入口は華やかだ。広角・ローアングルで階段の傾斜を強調
講評
手すりに添った透明ガラスへの映り込みが効果的で、複雑で奇妙なイメージを演出している。被写体をよく眺め、しっかりと無駄のない画面構成をつくりあげた。立派な作品である。
f5 1/200秒 ISO 200 露出補正-0.33
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サントリーホール前のアーク・カラヤン広場を俯瞰。冬の昼下がりで人通りもまばらだが、天蓋のまだらな影がおだやかな雰囲気をかもし出していた
講評
床の紋様や置かれた造作物、モニュメントなど広い知的空間が表現された。天蓋からこぼれる光のなかに佇んでみたい、そんな衝動に駆られる作品。
f5 1/60秒 ISO 200 露出補正-0.33
コメント
霊南坂の冬並木。葉が落ちた寒々しい梢が道路と歩道を分ける。背景は住宅街と青空。空はやっぱりとび気味になった
講評
「早く暖かくなってほしい」と、冬の木々の凛とした姿が春を待つ心を刺激してくれる。アングルやポジションを変えることでもっと季節感を表現できたと思う。
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