|
写真を撮るようになって、変わった点がいくつかある。
まず、視野がひろがって、景色を楽しむようになった。写真を撮る前は、街を歩いていても人しか目に入らなかったのだが、最近は視線に上下左右の広がりが出てきたように思う。なにより空模様が気にかかるし、季節の移り変わりや景色が目に入る。ポスターやショーウィンドウに目が行き、写真があるとどう撮ったのかと考えてしまう。
ときには、この景色を写真に撮るとすればどんな画角で切り取ったらいいかと考えることもある。さらには、モノや景色と自分との関係まで考えたこともある。いろいろな被写体を撮ってみて、街並みや雑踏よりも自然と文明の接点に関心が向いていることもわかった。
「押しかけ写真塾」をやるようになって、使う言葉も変わった。ビジネスマンのころはモノを売るのが目的だったから、関心はモノやヒトや市場の動向で、使う言葉も効率重視で論理的だったのだが、今は感覚的で情緒的な表現のための言葉づかいがふえている。まるで40年前の学生時代のようだ。「もういちど○○」というボンビバンのコンセプトどおりじゃないか。
今回は実践編の最終回ということで、初級編・中級編・実践編のまとめをしてみたい。撮影テーマは「露出コントロールで写真を楽しむ」だ。いつも昼ころから夕方の写真が多かったので、今回は朝の光を撮ってみることにした。場所はお台場を選ぶ。 |