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写真で綴る自分史 もういちどカメラ 藤森元之

押しかけ写真塾 藤森元之 プロフィール
実践編 写真をさらに楽しく続ける! 第5回 東京の夜景〜イルミネーションを撮る
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東京には夜景のポイントがたくさんある。最初に六本木ミッドタウンを選んだが、やや散漫な写真ばかりで、みなとみらい21を追加撮影。さらに、立川の昭和記念公園にも出かけて、盛りだくさんな実習になった。

 

f4.5 1/4秒
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ミッドタウンのガーデンテラスの芝生がブルーに染まり、巨大なアートワークが闇に浮かぶ幻想的な空間。三脚を立てたが使い方がよくわからず、水平がうまく出せない。露出はカメラにまかせ、ISO400で撮る
講評
モチーフの捉え方、アングル、ポジションなど素晴らしいがカメラぶれが残念。三脚使用でしっかりシャープに描写したい。

f4.5 1/45秒
コメント
江戸切子を模したガラスの塔。外観もきれいだったが、中から見上げ、ガラス細工の模様を切り取った。フレームに苦心したが、もっといいアングルがあったかもしれない
講評
ツリーの幾何学的な造形美がおもしろい。さまざまな装飾や色彩などが華やかさを演出して、大胆な構図に趣きを添えている。露出の選択もうまく決まっていて立派な作品。
 

f6.7 1/125秒
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4時半はまだ外光が明るく、夕焼けに染まり始めた空の青さと、汽車道に灯り始めたイルミネーションの対照がおもしろい。一筋の雲をポイントに、超広角でアンダーに撮った
講評
イルミネーションには時間的にすこし早い薄暮だが、贔屓(ひいき)目に評価しよう。空、雲の色調がきれいで建物のディテールも描写できてよかった。縦構図の見上げるカメラアングルとポジションも画面を引き締めている。構図、露出、ピントともに問題ないが、モチーフのイルミネーションが弱いのが残念。

f5.6 3/10秒
コメント
観覧車の光文様が数分おきに変化するので、運河パークに三脚を据え、画角を決めて待つ。ねらいは宵のメロウな雰囲気を切り取るつもりだったが、観光写真になってしまったか?
講評
見慣れた風景ながらよいポジションを選んで整理された画面にまとめている。全対に色も派手さをおさえ、落ち着きのあるトーンは眺めていて気持ちがよい。対象を素直に描写した好感のもてる作品。


f2.8 1/6秒
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よこはまコスモワールドの庭から対岸を撮った。ピントは垣根の柵。三脚があったのだから、もっと絞り込んで、対岸もくっきり見せたほうがシャープな写真になった気がする
講評

鮮やかなイルミネーションと背景の映り、画面構成のよさが光る1枚。ただ、運河対岸の描写がやや曖昧で、こんな時は成り行き任せではなく、パンフォーカスがよいか、アウトフォーカスがよいか考えてみたい。背景の描写によって写真の印象が大きく変わる。私ならパンフォーカスで背景まできっちりと見せて場所のイメージを力強く表現したい。


f6.7 1/2秒
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観覧車の下から仰ぎ見て撮った。建造物の組み合わせを超広角で撮るのは、幾何学的なおもしろさがある。こんな写真を撮るのにどんな構図がいいのか、それを考えているのが楽しい
講評
緑のクリスマスツリーと遊具の組み合わせを大胆な構図にまとめた。2個の大きな照明が遊園地の夜を明るく演出して効果的だが、画面から受ける印象は時間が止まっているようだ。シャッタースピードを遅くして観覧車に動きを出すと印象が変わると思う。やや技巧的な画面構成なので画面下部のあたりをすっきりさせたい。
f3.5 1/20秒
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スーパープラネットが回り、イルミネーションツリーが光るにぎやかな遊園地空間の向こうにランドマークタワーとビジネスビル。遊園地と職場が隣接しているなんて、日本は不思議な国だとつくづくそう思う
講評

最近の作品を見て画面構成のよさに驚いている、目障りなものを排除して主題を明確に描写できている。短時間の写真塾で長足の進歩だと思う。この作品もその点できわめて優れた出来栄え。回転する遊具が画面に動感を与え、ツリーと面白いコントラストを描き出した。もうすこし長いシャッタースピードで遊具の動きを表現してもよかった。



f3.5 1/15秒
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よこはまコスモワールドの極彩色が運河に映りこむ。水に映りこんだ景色を撮るのが好きだと思う。いつも気にかかるのだ。映りこみを写すときは構図には気を使う
講評

水に映るイルミネーションのいろいろな色彩が面白い。しかし画面右の暗い部分をどう理解したらよいか作者の意図がわかりにくい。この部分に何か表情がほしいと思うのだが。


f3.5 1/15秒
コメント
みなとみらいの異次元空間を撮るときは、17mmという超広角がふさわしいと思える。ビジネスビルのアートワークの下を、二人連れが通り過ぎるのを待ち、ここだと撮った
講評
オブジェと薄暗い広場、やや緑っぽい照明の中を歩く男女の姿はミステリアスである。スナップショットとしてはよい出来ばえ。カメラの目線がグンと低くなったらさらにドラマチックなカットになったと思う。


f4 1/30秒
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大きなギターを模したイルミネーション越しに撮ったが、向こうの景観がさえないので、ねらいが何かはっきりしないままだった。こんな写真もありかなと思ったが、やっぱりだめだった
講評

沢山のモチーフを画面に取り込んで構成したい気分は分かるが、視点が分散してイメージが散漫になってしまう。こんな場合は主役、脇役の位置付けを明確にしてメリハリをつけると画面に緊張感ができてよい作品になる。


f4 1/30秒
コメント
ギラギラどぎつい色ばかりが目立つみなと未来地区の中で、清潔な景色にめぐり合った。構図的には、照明塔の上ぎりぎりまで詰め、もっと階段を大きく取り入れて、視点を下に移したほうがよかったと思う
講評
直立して青白く光る照明塔に照らされた広場と弧を描くコンクリートの階段、静かな冬の夜のつめたさが伝わってくる。ウィンドウの前に立つ人物や背景に控えめに取り込んだ観覧車が画面に情感を添えた。縦画面に整理された構図もよく、露出も適正。
 

f4.5 1/10秒
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コンサートに行ったついでに丸の内を散歩。光都東京・LIGHTPIA2007 はまだ準備中で見るべきものはなかったが、国際フォーラムの庭にクリスタル・イルミネーションがあった。黄葉の樹木と行き交う人の群れとをどう調和させて撮るかに苦心した。ISO1600で手持ち
講評
ビル街の広場に点灯したイルミネーションの白い光がすがすがしい。木々の緑や、散り残った紅葉の下で楽しむ人たちを明るく照らして賑やかな夜の一瞬が捉えられている。行きたい誘惑にかられる佳作。
 

f5.6 1/30秒
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Winter Vista Illuminationを見に行く。空はまだ明るいが、ともり始めた灯が美しい。舗道にピントと露出を合わせ、手前の植栽のイルミネーションをぼかした。ISO1600で手持ち
講評
画面全体に漂うたそがれ時の情感がよい。ここはやっぱり手前の人物に焦点を当ててヒューマンタッチでいきたいところだ。遠くの噴水は脇役として捉えたい。

f5.6 1/30秒
コメント
イルミネーションに飾られた電車。ただそれだけ撮ってもつまらないので、通路側から裏側に回りこみ、噴水を遠景に配して撮った
講評

構図にこだわることは写真を作るうえで非常に大切な要素。作者はこの写真で完璧な構図を作った。露出やピント、色彩感覚も素晴らしい。しかし作画に夢中になって本来の感動を伝えられない作品になっては本末転倒で、この作品は眺めていてそんなニュアンスも覚える。テクニシャンの陥りやすいこの轍を踏まないでほしい(これは自戒も含めてであるが)。



f5.6 1/10秒
コメント
いろいろな動物を模した電飾があって子供を楽しませていた。まだ残っていた空の青が背景を浮かび上がらせて影絵のようだ。18mmの超広角だが、かなり暗いので手ブレに注意した
講評
影絵を眺めているような作品。森の中で戯れる擬人化された動物たちは私たちを童話の世界へ誘って優しい気分にしてくれる。作者の思いが素直に伝わってくる佳作。

f8 7/10
コメント
手前のリング状の照明が清らかで、中景のシャンパンタワーが原色の赤と緑、遠景の噴水と樹木が金色に光る、なんともにぎやかな写真になってしまった。手前にピントをおいたが、シャンパンタワーに合わせるべきだったか?
講評
画面構成に工夫した意外性のある作品。カメラブレか? ピントがよくないのが残念。


f8 2秒
コメント
右の木と左の木で、門構えの構図にしようとしたが、モチーフがない写真になった。三脚で水平を出すのに苦労して、前ピン。シャンパンタワーに合わせるほうがよかったが、なぜかピントが合わない
講評

露出オーバー。イルミネーションは光源自体を撮影するので露出の選択が写真の良し悪しを決定する。この写真のように画面中央が暗い場合、カメラのAEはオーバーの値を示すことはこれまでも説明した。カメラをやや下向きにして、イルミネーションを画面中央に置いて測光し、AEロックであらためて画面構成をするとよい結果が得られる。

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