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写真で綴る自分史 もういちどカメラ 藤森元之

押しかけ写真塾 藤森元之 プロフィール
実践編 写真をさらに楽しく続ける! 第4回 紅葉を撮るワザ〜鎌倉を撮る
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f5.6 1/10秒
コメント
生い茂る緑の葉と背景の黄葉の間に常栄寺の参堂。下界とは一線を画す神々しさが感じられた光景だった。かなり暗かったので、手ブレに気をつけて撮った

講評
縦画面の構成がうまいね、トンネル構図で自然に奥の参堂に視線が誘導されるのも一興。とくに欠点はないが、インパクトに欠けるのと今回のテーマにはやや遠い。このシャッタースピードで手ブレなくしっかり撮れているのは立派。

f2.8 1/8秒
コメント
常栄寺のアルミサッシに映る黄葉。荘厳な伽藍の内部とモダンなアルミサッシが奇妙な対比を見せる。暗かったので手ブレに気をつけた
講評
暗いながらも光線状態のよさに恵まれて、伽藍内部の柱の木目や釣り行灯の細工などの繊細な描写がすばらしい。リフレクションの歪んだ映り込みがさらに内部の描写を強調する要素。三脚使用で絞り込んだらさらに奥深い作品になったことでしょう。


f8 1/60秒  露出補正+0.5
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これは一転、西洋風の民家。門燈と色づいた木の対比もオシャレだ。露出補正を+0.5にして木と門のバランスをとった

講評
古都鎌倉とモダンな住宅の対比は、ここを歩いた人でないと分かりにくい。その点でこのモチーフを選んだ作者の気分はわかる。縦画面で要素をしぼり簡潔な構成は見事。木の葉が紅葉だったら今回のテーマに見合った作品になった。

f5.6 1/125秒
コメント
明月院の山門。もう少し黄葉が多ければもっと鮮やかな写真になるのだが、1週間早かったのかもしれない
講評
奥行き感を描写する縦画面の構成はよかった。ただし、門の奥の紅葉はいまいちです。とすると画面下の石段を多めに撮りこんで過去から現在への時の流れを表現してもよかった。磨り減った石段はそれだけで語りかけるものがあります。


f8 1/125秒
コメント
明月院の枯山水の庭園越しに、イチョウの黄色を配置して撮る。欲張った構図で、画面に落ち着きがない気がする

講評
作者は落ち着かないようだがいい作品。紅葉と青空ではなく、紅葉と白砂の組み立てが新鮮、古都鎌倉のイメージを伝える佳作。

f8 1/30秒
コメント
丸窓越しの黄葉。こんな構図はありふれているかもしれないが、やはり一度は撮ってみたい写真だ。部屋の中がつぶれないぎりぎりで露出を決めた
講評
露出決定に努力の成果あり。願わくは丸窓のむこうに魅力的な景色を見たい。そう願うのは私だけじゃないと思う、きっと。

 

鎌倉の紅葉が明月院のほかはまだ時期的に早すぎたので、さらに紅葉を求めて小金井公園へ復習に出かけた。広い公園はさまざまな樹木が多様な色を見せていた。
 
f9.5 1/90秒
コメント
小金井公園には園内に江戸東京建物園があって、江戸時代から明治、大正にかけての古い建物が移築されている。黄葉の背景に情緒あふれる建物を入れて撮ったが、盛り込みすぎだったのかもしれない
講評
ケヤキの黄葉でしょうか、美しい。背景の茅葺屋根にこだわらず、ケヤキの全体像を見せたかった。前景のベンチがよい。「見においで!」と呼びかけているケヤキの声が聞こえます。

f9.5 1/90秒
コメント
逆光でモミジの葉の裏から撮る試みは、撮ってみたい手法のひとつ。だが、なかなかうまくいかない。背景との組み合わせがむずかしいのだ
講評
モミジの黄葉をみごとな構図で表現しています。背景のボケ味もよく、やや平凡な構図ですが、今回のテーマにふさわしい佳作。


f9.5 1/125秒
コメント
晴れてひんやりとした透明な空気の中で、静かに本や新聞を読む人が意外に多いことにおどろく。背景の薄暗い木立をしっかり見せたかったのがねらい

講評
晩秋の公園の静かなたたずまいと空気感が美しい。背景に暗い木立を選択して、斜光に映える紅葉を強調した腕はみごと。むだのない縦画面の構図で主題を的確に表現しています。

f5.6 1/125秒
コメント
盛りの紅葉と、葉を落とした木。その対比で公園を切り取りたかった写真。ポイントに人を入れたが、もっと大きく入れたほうが効果的だと思いつつ、構成上は小さく入れてしまうのはクセか
講評
「自宅近くにこんないい公園があったらうれしいな!」とスローライフを感じる描写。モミジの赤を前景にベンチで憩う人物を配し、晩秋の陽射しと生活感をうまく捉えています。


f5.6 1/125秒
コメント
小金井公園にはもう何十回もきているが、写真を撮りにきたのは初めてだ。すべての風景が新鮮に見える。木漏れ日が射す木立の中を、枯葉を踏みしめながら歩く心地よさ

講評
木漏れ日が木々の紅葉に降り注ぐ静かな林にウキウキする躍動感すら感じます。広がりと奥行きのある画面構成のよさが光る秀作。PLフィルターを使って紅葉を鮮やかに表現したら、さらに見ごたえのある作品になったでしょう。

f6.7 1/125秒
コメント
小金井公園の正門に続くアプローチは、春は桜でにぎわう爛漫の歩道だが、いまはすっかり葉が落ちて、行き交う人もまばらだ
講評
すっかり葉を落として裸になった木々の姿を逆光で捉えた情感ある1枚。晩秋の陽射しは人の心に何を語りかけるのか。「秋の日のヴィオロンのためいきの……」とヴェルレーヌの詩なんかを口ずさんでみたくなります。作者は何を語りますか?
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