おとなのたまり場 > いつでもbon vivant > もういちどカメラ > 押しかけ写真塾
写真で綴る自分史 もういちどカメラ 藤森元之

押しかけ写真塾 藤森元之 プロフィール
実践編 写真をさらに楽しく続ける! 第3回―水の風景――多摩川を撮る―
  1 2 頁
 

今回の実践編は、黄葉の始まった多摩川の上流と中流の河原に、古屋洋一郎先生(若先生)と出かけた。体調が回復した古屋光雄大先生も同行してくださった。

 
f6.7 1/125秒
コメント
渓流の奥行きを広角で写すので、上部に枝を入れて撮る。日陰になっている左岸と明るい右岸を対比させた。もっとアンダーにしたほうが効果的だったかもしれない。構図的には右下隅が汚いので、入れないような構成にしたほうがよかったか
講評
露出は、左岸と右岸を対比させるという意味では、これで適正だと思います。難しいのは上部の枝の入れ具合です。透き通るような明るい緑が入るといいのですが、構成的には逆に何も入れない方がスッキリするかもしれません。
 
 

f13 1/125秒

f19 1/125秒
コメント
川の流れをそのまま撮るのはむずかしいので岩を組み合わせ、流れの変化を見せたい。横位置は水の表情を撮り、縦位置は偏光フィルターで光線を撮ったが、下の照り返しをもっと大きく取り入れたほうが効果的だったか
講評
構図としてのまとまりは、ヨコ画の絵ですね。偏光フィルターは、ある一定方向の反射を抑えるのに有効ですが、光量が大きく落ちるので、暗いシーンでは手ブレに気をつけて使用しましょう。

大先生の作例コメント
逆光に光る流れの変化を捉える。流れの速度や方向の違いをもっと明確に描写したかったが、三脚なしではスローシャッターを使えず安易な旅支度を後悔した。
大先生の作例 f 14 1/400秒 ISO 400


f13 1/90秒
コメント
岩の表情を対比させて撮る。どっしりとした前景の岩と背景の岩の双方にピントを合わせるため、f13まで絞った。
講評
岩と流れが良い構図で捉えられています。対岸の森が日陰で黒くつぶれたために 主題が強調されて力のある作品になりました。

f9.5 1/125秒
コメント
流れの変化で異なる水の質感をうまく撮れたと思う。もう少し速いシャッター速度で撮るとどう見えたか、撮っておくべきだった
講評
川の流れをしっかり止めて写し撮っています。これよりシャッターを速くしても、あまり表現の変化は見られないので、逆に遅めのシャッターで流れを強調する撮り方を試してみるとおもしろいでしょう。


f9.5 1/90秒
コメント
焦点のない写真だが、点在する人々が勝手に川岸の紅葉と流れを楽しんでいる雰囲気を撮りたかった。御岳渓谷のひろびろとした眺望はよく出ていると思う。
講評
川に濁りはありますが、明るい陽射しが川辺に降り注いで、落ち着きのある仕上がりになりました。むやみに広い画角の絵作りをしなかったことが、山と川のよいバランスを生んでいます。

f9.5 1/30秒
コメント
渓流に注ぎ込む湧き水。暗い木立の中で、木漏れ日が岩を光らせていた。美しいと感じたのは光線の具合で、岩やせせらぎではない
講評
木漏れ日がよい具合に水に濡れた岩肌に当たって、とても雰囲気のある写真に仕上がりました。露出もうまくまとまっていますが、もう少しシャッターを速くして絞りを開けたほうが、手ブレの少ない組み合わせになると思います。
 
 

f4.5 1/90秒
コメント
川岸の大きな岩でロッククライミングの練習をする若者たち。これも多摩川上流の景色だ。流れを入れた構図は岩が中途半端な位置になって、バランスが悪かったのでカット
講評
大きな岩と人物の対比がとても面白い作品です。上部に緑を入れて彩を添えています。露出もよくまとまっています。

f4 1/90秒
コメント
JR御嶽駅から御岳渓谷遊歩道を沢井駅に向かう途中の蕎麦屋で、ドウダンツツジを撮る。色づいた葉の透明感とリアルな緑の葉の対比。ピントをどこに合わせるか迷った末、濃い紫の葉に合わせたが、手ブレ?
講評
やわらかな光線状況下で、透明感のある色彩を捉えることができました。ピントをどこに合わせるかが非常に難しいところですが、この場合は正しい判断でシャッターを押せています。
 

f2.8 1/180秒
コメント
蕎麦屋の庭にあった桶と鉢の組み合わせ。おもしろいと思って撮ったが、何をおもしろいと感じたのか、それを突き詰めれば、また違った絵になったかもしれない
講評
モチーフの捉え方がユニークですね。構成もシンプルで面白いだけに画面内のゴミや枯れ枝のようなものは取り除いたほうがより見栄えのするものになったと思います。

f9.5 1/60秒
コメント
色づいた紅葉と川床と対岸の木立の露出がうまくいった。苦心したのは岩をどこに配置するか。バランスで考えれば右寄りなのだが、ここは素直に中央に置いたほうが落ち着くと思えた
講評
露出もばっちり決まっていますし、構図に力を注がれているのもよくわかる写真です。しかし、画面上部の黒い枝の部分が重く感じられます。思い切って画面から外してしまってもよかったかもしれません。


f11 1/60秒
コメント
ピントは前景の休憩所の屋根に合っているが、もっと後ろに合わせてパンフォーカスにすれば、人物もくっきりとして焦点の合った写真になったと思う
講評
全体的なまとまりもよく、効果的な人物の配置で遠近感も出ていますが、紅葉の一枝が、下にダラっと垂れ下がったように見えてしまうのが、やや気になりました。

f3.5 1/500秒
コメント
対岸の木立までくっきりしているが、それは黄葉が遠いから。流れの水の色がきれいに撮れた。構図はおもしろい構成と思う
講評
川面に表情がうっすら残っていていい感じです。手前下側の枯れ枝がなければ、もっとスッキリした仕上がりになったでしょう。

大先生の作例 f 7.0 1/400秒 ISO 400
大先生の作例コメント
巨岩と橋の構成。広角レンズによりパースペクティブを強調、点景に紅葉を入れ季節感を盛り込んだ。

大先生の作例 f 7.0 1/200秒 ISO 400
大先生の作例コメント
川の流れを背景に晩秋の御岳渓谷を撮る。背景の川と、前景の葉を落とした桜の枝とのロケーションにこだわった。


f5.6 1/250秒 露出補正+1
コメント
立川近くの多摩大橋近辺の土手でススキを撮る。広角の特徴を出そうとススキの根元から見上げるアングルを選んだ。秋の空の高さを表現できただろうか
講評
シンプルな構成で、秋のクリアな青空を表現できましたね。御岳渓谷とは違って少し川辺には人工物がちらほら見えていましたが、ローアングルで背景をスッキリとまとめました。

f8 1/90秒
コメント
川の流れとその先のビルを入れて、低いアングルで泥岩の表情を撮った。空の青が思いのほかきれいに撮れた
講評
多摩川の特異な風景として見せたい1枚。やや平凡ですが順光で捉えた力のある画面です。流れの中のごみはカメラアングルを低くしたためにイメージを損なうほどの要素ではないでしょう。意識的にアングルを選択したのならたいしたものですが、どうかな?


f11 1/350秒 露出補正-0.5
コメント
多摩川の泥岩層は、多摩川八景に選ばれている奇岩地帯。サギが子連れで遊んでいた。逆光なので露出補正し、速いシャッター速度で川の流れを止めた
講評
夕方の斜光線で、泥岩層のゴツゴツとした岩肌と、浅瀬の川の速い流れが立体的に描写されています。露出補正をマイナスにしたことで、より岩の立体感が強調されて、画面に締りと緊張感を生むことができました。

f16 1/90秒
コメント
川の流れは穏やかな表情もある。やわらかな日差しが川床を浮かび上がらせ、丸みを帯びた石に光が射す。造形的な構成を意識し、思い切り絞って撮った
講評
水と石という極めて単純な構成ながら、趣のある作品に仕上がっています。画面上部の水面の部分に空が写り込むことで、単調な画面に表情がプラスされています。


f8 1/750秒
コメント
晴れ渡った空が夕焼けに染まるのを待つ。空が赤みを帯び始め、逆光の川面のコントラストが強くなっていく。露出がむずかしい
講評
荒々しい川面の表情が逆光で際立っています。縦画の絵作りで対岸と手前の川面との距離感を出し、多摩川中流の川幅感と流量感が表現できました。とても美しい光線状況でしたね。

f16 1/180秒 露出補正-1.5
コメント
夕陽をきれいに撮りたいと、ずっと考えていた。刻々と明るさが変化するので露出がむずかしく、何回も試行錯誤した
講評
夕日の風景として構図、露出ともによい出来です。流れの中に一点夕日の映り込みで光った部分があって、ここも狙いのひとつであるのかなと推測できますが、作画上の効果としてはいまいちといったところです。空の表情がいい。
前のページへ戻る   次のページを読む
「もういちどカメラ」トップへ戻る
TOP