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初級編を始めた当座は一眼レフが使いこなせるか不安だったのだが、回を重ねて、写真術のアウトラインがわかってきた。すると、いい道具が欲しくなってくる。新しいカメラならもっといい写真が撮れるのではないかと欲が出てきたのだ。
いままで使っていたEOS KISSは軽くて小さくていいカメラなのだが、ボクの手にはやや小さすぎる。軽さが手ブレの原因になっているのではないかとか、水平がややとりにくいことなどの弱点はカメラにも原因があるのではないかと思えたのだ。未熟な腕をカバーしてくれるなら、安直だが手っ取り早く高級機に頼りたい。それに、先生のカメラEOS 5Dがとてもいいカメラに思えて仕方がないのも、もうひとつの理由だ。
実践編を始めるのを言い訳にして、EOS 40Dを使うことにする。レンズも先生の標準機と同じEF 24−70mm f2.8Lが欲しくなり、そのデジタル仕様のEFS17-55mm f2.8 ISにする。
「大先生、初級、中級は大先生、中級の途中から若先生に教わって、だいぶ撮り方がわかってきました。それで、ボクの腕前はどの程度進歩したのでしょうか?」
「……自分ではどのくらい進歩したと思っていますか?」
「ゴルフでいうと、100を切れそうなところまできた、というところでしょうか」
「そうですねえ、ハーフ50を切る力は身についた。けれど、前半・後半を通して50を切れるかというと……」
「それは、わかっています。でも、たまにはまぐれでもグッド・ショットが出せるようになった……」
「結果オーライではなく、こういう写真が撮りたくて、こうしたら撮れた、というところまで行きましょう。そうなったら90台ゴルファーです」
「なるほど、ゲームプランが立てられれば90台ですものね」
「いろいろ撮っていますが、撮影の場所、日によって、写真の出来にムラがありますね。それは、撮る対象に向かう姿勢にバラツキがあるからです。いいかえれば、自分の関心がどこにあるのか、どんな光景に惹かれるのか、それがわかってきたようですね」
「ええ、おぼろげながら」
「それが大切なことです。技術の向上とともに、これからどんな写真を主に撮っていきたいか、それを発見するのも必要ですよ」
「どんなタイプのゴルファーになりたいか、それをめざして練習しなさいってことですね」
「そのとおり。でも、あなたの場合は飛ばしにこだわらないことです」
「グリーン周りを大切にする丁寧なゴルフか……、苦手ですが……」
ということで、今回の撮影のテーマはEOS 40Dに慣れるための自由撮影。これまでのおさらいの意味もあって、撮影地は浅草からお台場を選ぶ。自習で撮った横浜の大桟橋の大型客船、小金井公園の習作も見ていただく。講評は古屋洋一郎先生。
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