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写真で綴る自分史 もういちどカメラ 藤森元之

押しかけ写真塾  
藤森元之
写真塾中級編 写真はむずかしいが、楽しいぞ! 第6回―いい写真の選び方―
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●技術を使いこなす身体感覚
「よい写真」とはどんな写真のことか、といっても、客観的な判定ができる技術的な部分を除くと、それは撮影者本人にしか見いだせない部分が多いものです。商業写真のような目的の決められた撮影の世界では、仕上がりの良し悪しもはっきりしていますが、趣味の写真ともなると、その線引きはなかなか難しいのです。
  しかし、商業写真にしろ趣味の写真にしろ、技術が未熟だと仕上がりの品質に影響が出ることは間違いありません。身につけたいろいろな技術の中から、自分の表現に適した技術を選択・活用しているかどうかなのです。
  ただし、写真を撮るときというのは瞬間的な判断力が求められるので、実際には撮る際にあれこれ複雑なことを考え、処理することはできません。技術を知識として知っているだけでなく、それを使いこなす身体感覚を修得する必要があるわけです。
  中級編では、露出やピントなど具体的な項目で講座を進めてきましたが、これら一つ一つの技術を頭で理解するとともに、撮影時には自分の手が迷うことなく、自然に、しかも素早く、カメラを操作できるようになることが大切です。

●「伝えたいもの」は何かを確認する
 シャッターを押す時、撮影者はそこに何かを感じているはずです。それは、色が美しいとか、初めて目にするものとか、単純に目に見えるものだけでなく、楽しいとか悲しいとか、寒いとか暑いとか、その時の状況や雰囲気に反応していることもあるでしょう。その感じた何かが、きちんと写真の中に表現されて、見る人にそれが伝わる作品に仕上がっていれば、それこそが、まさに「良い写真」なのです。

 中級の最終講義で先生は、はっきりといい写真の選び方を教えてくださったわけではない。だが、講義で理解できたことは、まず表現を支える基礎体力と技術を鍛えろということ。その基礎の上で、伝えたいことをはっきりさせること。この2つだ。
  今回の写真選びでは、先生の選択と自選との比較で4割も異なる結果が出た。しかも、ベスト3を1枚も選んでいなかった。これには本当におどろいた。自分で撮った写真なんだから自分が一番いい写真を選べる立場にいる、と考えるのは大間違いだったのだ。その理由は上の講義でも明らかになっている。

 中級編を通じて私が理解したことは、次の2項だった。
1,正確なピントや露出は伝えたいことをはっきりさせる、つまり写真の画面上の情報密度を高めることができる。
2,伝えたいことをはっきりさせるために、画面を整理する、つまり、撮りたいものをじゃまするノイズを削ることが必要。モチーフをはっきりさせ、どのように伝えたいかに役立つものはピントを合わせ、主張させる。その一方で、不要なものは画面から削り落としたりボカしたりして、主役を際立たせる。

●使用機材 :
生徒:EOS KISS Digital X+EF28-135mm f3.5-5.6
若先生:EOS 5D+EF24-70mmf2.8L
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