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写真で綴る自分史 もういちどカメラ 藤森元之

押しかけ写真塾  
藤森元之
写真塾中級編 写真はむずかしいが、楽しいぞ! 第6回―いい写真の選び方―
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 今回の撮影した写真の中から選んだ15枚を以下に掲載する。また、これらの写真をどうして撮ろうとしたのか、その根拠も書いておこう。

f11 1/1500秒
コメント
江ノ島に渡る橋から片瀬を望み、ハングライダーを配して撮る。こんな写真を撮ってみたかったという作例
講評
なかなかバランス良くまとめられていますが、私はこの写真は選びませんでした。1枚目から厳しい判定ですが、何か決め手になるものがもう一つ欲しい感じがします。よりワイドなレンズを使って、ハングライダーをもっと大きく写せるアングルがあったら迫力のある絵になるでしょう。
F4 1/1500秒
コメント
江ノ島頂上の植物園のカフェで休憩中の写真。テーブル上のディスプレイをきれいに撮り、背景をボカすのに苦労した。のどかな景色を撮りたかった
講評
ちょっと気になるのがグラスに貼られたメニューの説明書きらしき紙です。私たちは日本人ですから、アルファベットや外国語の場合は、単語や文章をグラフィカルなモチーフとして見ることもしやすいのですが、日本語の場合は、どうしても見る側がそれを読み取ろうとしてしまいます。そこに何か写す側が意図したことが書かれているならば別ですが、画面に入るボリュームが大きくなると説明的になってくるので注意が必要です。露出は、もう少し明るめにしてもいいでしょう。

F4 1/4000秒
コメント
同じ場所で、同じねらい。片瀬方面を望む。コスモスにピントを合わせ、開放で背景をボカす。ねらいどおりにいかなかったのはピントの精度があまかったことか
講評
とてもよい作品に仕上がっていますね。高台に咲く花と眼下に広がる海との構成が、遠近感を見事に表現しています。
f5.6 1/180秒
コメント
植物園でとった彼岸花。ねらいは、きれいな花を撮るという一点。クローズアップ写真にもだいぶ慣れてきた
講評
花の写真としては、オーソドックスにまとめられた作品です。背景がもう少しボケてくれると、彼岸花がより引き立ってくるでしょう。


f5.6 1/1500秒
コメント
樹木の緑が濃い岩山と、首飾りのように弧を描く岩礁がおもしろい景観を見せていたので撮った。苦労して露出を決める
講評
露出も構成も悪くはないのですが、やや平面的すぎるのと、他にも波や岩礁を撮ったものが多くあり、私はこれを選びませんでした。
f5.6 1/1500秒
コメント
芙蓉と背景の芝生に置かれたテーブルと椅子を対比させ、思い切りボカす。のどかな様子を表現できたか?
講評
左に芙蓉を配した構図で、無駄のない画面構成となりました。花と奥のテーブルとの関連性が何かという点で少し曖昧さはありますが、構図はおもしろいと思います。


f5.6 1/180秒
コメント
背景の花をボカして緑を際立たせるのはデザイン的な処理だが、こんな写真はなぜか撮りたいジャンルに入る。どうして撮りたいのか、たぶん趣味の問題ではなかろうか
講評
この写真は難しいですね。葉の造形的な美しさを見せようとしたのなら、もう少し全体像を見せる方が良いように思いました。
f11 1/1000秒
コメント
鉄塔を配して空を撮りたかった1枚。空を際立たせるため、下辺と右辺に緑を入れた。撮ってみると、どうということのない写真だ
講評
一応、選んだ写真ですが、右側の植物の入れ込み具合が難しいところです。これ以上入れたくはない感じですし、かといってこの入り具合がベストとも言いにくい気がします。色も濃い植物なので、少し重い印象も受けます。明るめのグリーンになるような植物の葉が、大きなボケで右上あたりに入ってくると、遠近感も出てまとまるかもしれません。それと欲張りではありますが、こういう絵柄のときは、形の良い雲なんかが入ってくると、空の部分にも表情が生まれてきます。

f11 1/125秒
コメント
山上の商店街のアメリカンカフェのディスプレイ。湘南のバタ臭さを撮ったつもりだが、独りよがりかもしれない
講評
講評する側にも、好き嫌いがある程度はあるので、なかなかフェアな講評をするのも難しいのですけれど、この写真は私の好みの絵柄ということもあって、選んでみました。独りよがりどころか、目に入ったものが素直に写されていて好感が持てます。この画面外の上の方に、クレープのメニュー看板が貼られていたのですが、うまく外して見事な画面構成をされましたね。

f11 1/10秒
コメント
光と影が交錯する場所はなぜか懐かしさを感じてしまう。奥行きを感じさせる撮り方をしたかった
講評
ドラマ性を感じさせる絵柄なのですが、もうひと声といいたい感じがあったので、選んでいません。人物が入っていたら、かなり違った作品になると思います。レンズも、この画角でも悪いわけではありませんが、もっと広角系にして手前の階段を強調しても良いと思います。
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