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写真で綴る自分史 もういちどカメラ 藤森元之

押しかけ写真塾  
藤森元之
中級編 写真はむずかしいが、楽しいぞ!第5回―AEを使いこなす―
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撮影は奥多摩鳩の巣渓谷へ
●AEの癖をつかむ
 一口にAE(オートエクスポージャー=自動露出)といっても、最近のカメラにはさまざまなAEがあります。プログラム、シャッター優先、絞り優先などのほかに、人や花、山などの撮るモチーフごとのAEマークもあります。どのAEを選択すれば一番よいのかは、そのカメラを使う人自身の判断にゆだねられます。
  けれども、AEを活用して写す写真が、いつも自分の思ったとおりの仕上がりになるとは限りません。自分にとっての適正露出というのは、自分自身で判断できるようにならなくてはいけないのです。
  露出決定にAE機能を上手に活用するためには、カメラが判断した露出と自分の適正と考える露出に違いが出たときに、その違いがどのくらいあるのか? また、どういう状況で違いが出やすいか? という、いわばそのカメラのAEの癖みたいなものを知っておく必要があります。そうすれば、そのような状況の撮影時に、あらかじめ露出補正をどの程度すればよいか見当がつくようになります。

f4 1/13秒

f4.5 1/30秒
コメント
石鉢と柄杓と樋にばかり注目して、背景の選択に気がまわらない写真。スローシャッターだと手ブレが気になり、絞りを開放気味にすると深度が浅くなるのでピンと合わせがむずかしい。それで画面構成の注意力が散漫になって、看板が眼に入らないという例。真ん中しか見ていないのだ
講評
絵になる被写体に出会えました。アングルを変えて構図を工夫していますが、残念なのは、奥に見えている白っぽい立て看板が写ってしまっていることです。
AEによっては、アングルを変えると露出が変わってしまったりすることがあるのですが、このシーンでは、そのような影響を受けずに済みましたね。
 
f4 1/40秒
講評
看板が入らないアングルを探し、ついでに奥行感を出すために画面上方に枝葉をぼかして入れてみました。
f2.8 1/125秒
講評
少し寄りの雰囲気の写真も撮ってみました。
●さまざまな測光方式
 撮影会のように1つの被写体をいろいろな人がさまざまなカメラで撮影するような場合、光線状況やアングルがさほど変わらないのに、露出にバラツキが出ることがあります。AEは、カメラの測光方式や測光精度によって違いが出るためです。
 広く知られている中央部重点平均測光は、逆光下や極端に明るい場所では、一般的に露出が暗めに、また、濃い色や暗い背景の場所では明るめになってしまう傾向があります。この中央部重点平均測光から、さらにもう少し測光範囲を狭めた部分測光は、このようなAE露出の誤差が少なくなるように改善されています。
  この2種類の測光方式は、カメラメーカーによるバラツキは少ない方式なので、この測光方式で設定されるAEの癖が分かれば、カメラが変わっても、ある程度はその癖を応用することができるようになります。
 一方、最近の測光方式は、画面を細分化したり、AF(オート・フォーカス=自動焦点)の測距点に重点を置いたりと、よりきめ細かな露出制御ができるようになっています。多分割測光とか評価測光などといわれているものです。これらの方式は、中央部重点平均測光の弱点がある程度改善されているので、常用するのに適しています。
 しかし、測光方式があまりに複雑化してしまったせいで、意図した露出にならない時がどういう時なのかが割り出しにくくなってしまいました。露出の当たり外れは少ない測光方式ですが、「癖をつかむ」という点では、かなりの使い込みが要求されるのではないかと思われます。
 もう一つ、ごく部分的な測光の精度が高いスポット測光は、AEにはあまり適しませんが、スポットライトが多用されるようなステージ撮影にはうってつけです。
 どの測光方式を選んでAE機能を活用するかは自由ですが、どの方式にも一長一短があるということを知っておきましょう。

f4 1/500秒

f4 1/200秒
コメント
お不動様の社から渓流を見下ろすと、川面の反射と曲がりくねった枝ぶりがおもしろい対比。川面の露出と枝の露出とを撮り比べた結果になった2枚
講評
これは完全にカメラのAEが川面の白い反射面を拾ってしまったせいで、露出が暗くなってしまいました。露出補正をしてもう一度撮り直していますが、まだ少し暗さを感じます。

ff2.8 1/125秒
講評
朽ちた枝の部分を少しアップにしてみました。木のディテールを見せる露出としては、この程度明るくてもいいでしょう。
●試用機材 :
生徒:EOS KISS Digital X+EF28-135mm f3.5-5.6 +EF-S60mm f2.8
若先生:EOS 5D+EF24-70mmf2.8L
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