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写真で綴る自分史 もういちどカメラ 藤森元之

押しかけ写真塾  
藤森元之
中級編 写真はむずかしいが、楽しいぞ!第5回―AEを使いこなす―
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撮影は奥多摩鳩の巣渓谷へ
   等々力渓谷から多摩川に出る。台風一過の増水で河川敷は荒れたままだが、人出は多い。
何か撮れそうな気がして多摩川に行ったのだが、殺伐としていて撮りたくなるような景色がない。そこで、多摩川から近くの岡本民家園に向かう。昔ながらの農家が見事に保存され、庭も菜園として手入れが行き届いている。懐かしい日本の民家のたたずまいに撮影意欲を刺激された。

f3.5 1/3200秒
 
コメント
増水した多摩川は釣り場としてどうなのだろうか。釣り糸を垂らす川面はなお勢いがあった。それにしても、絞り優先であってももっと絞ってもいいのにと、今思う。おじさんに合わせた部分測光
講評
一見すると暗い露出のようですが、川面のディテールを見ると適正露出といっていいでしょう。釣人の入れ方もいい感じです。

f4 1/8000秒
 
講評
もう少し釣人をクローズアップした絵作りにしてみました。露出は、同じような感じになりましたね。

f3.5 1/4000秒


 
コメント
橋脚の陰の釣人。この川面は穏やかだ。川面に露出を合わせたかったが、うまくいかずアンダーになってしまった
講評
こちらは、露出が暗くなってしまいました。川面と釣人だけの構図であれば、シルエットとして表現することもできますが、この画角では、もう少し明るく撮って、それぞれのディテールを出したほうがいいでしょう。

f5.6 1/500秒

f5.6 1/100秒
コメント
おしゃれな自転車の持ち主はどこへ行ったのだろうか。釣りか? 川遊びか? 川の風景に露出を合わせると橋脚の下の自転車が見えないし、自転車に合わせると川の景色が飛んでしまう。オートで自転車に露出を合わせるのがきわめてむずかしかったので、マニュアルで試行錯誤した
講評
極端な明暗差のある状況では、露出をAEにまかせるのが難しいのですが、今回は段階露光をすることで失敗を回避しましたね。等々力渓谷での木の作例の場合のように、画面内に明るい部分が多く入ってくると、どうしてもそこにAEが引きずられやすく、暗めの露出になってしまいます。こういうAEの癖を知っておけば、段階露光をしたり露出補正をするなど、未然に露光の失敗を防ぐことができます。

f7.1 1/30秒
 
f7.1 1/125秒
コメント
萱ぶき屋根の民家と障子が開けられた廊下。軒下には古い農機具が整然と並ぶ。こんな景色はまるで数十年前にタイムトリップしたかのようだ。農機具に露出を合わせる
講評
萱ぶき屋根が張り出した軒下は、かなり暗い条件でした。おまけに室内には灯りが少なくて外の庭との明暗差もあり、露出決定が難しい状況でした。もう少しだけ明るい露出にしてもいいと思いますが、なんとかバランスがとれています。
コメント
昔の民家には、庭にも垣根にもこんな朝顔がいっぱいあった。部分測光で撮る
講評
構図もピントも決まっていますし、背景も自然なボケでまとまっていますが、露出はほんの少し明るいほうがよかったようです。

f7.1 1/25秒

f4 1/30秒 先生の作例
コメント
これも昔、よくあった台所の外の水汲み場で、生活感を表現したい。映り込みをどう撮るか考え、回りこんで柱と垣根の映り込みを半々にし、柱を垂直に入れた。周辺の石に露出を合わせたが、もっと明るくてもよかったようだ
講評
これは私の写真よりもよい仕上がりになりましたね。水がめを画面いっぱいには撮らず、少し引き気味にして周りを入れたことで、雰囲気のある作品になりました。露出もけっして暗い感じではなく、この場合はこの露光でよいと思います。
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