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写真で綴る自分史 もういちどカメラ 藤森元之

押しかけ写真塾  
藤森元之
写真塾中級編 写真はむずかしいが、楽しいぞ! 第3回 ―どこにピントを合わせるかで写真が変わる―
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カメラが測距するフォーカスでいいのか確認する
 

   新木場の夢の島熱帯植物館では思いのほか被写体がなかったので、追加取材を検討。
 短時間で移動できそうな上野へ行く。まずは往時を髣髴とさせるたたずまいの旧岩崎邸を撮影してから、その足で不忍池へ廻る。

f5 1/250秒
コメント
ぬくもりのない屋敷ではなく、灯りがともる様子を撮影
講評
階段のように並んだ邸宅の窓。ユニークな切り口でまとめました。このような平面的な被写体に対してはAFが迷うことはありませんが、まったく何の造作や柄などのない無彩色のものに対しては、機能しにくいという性質があります。
f3.5 1/50秒 f2.8 1/100秒
コメント 先生の作例コメント
壁と照明とカーテンの対比。室内は暗いので手ブレに注意する レトロな照明が美しかった。奥の照明を右下に入れて遠近感を出してみた。
講評
この写真は、ちょっと欲張りすぎてしまいました。壁、照明、カーテンと、それぞれのパワーバランスが等価になってしまったため、散漫な構成になっています。この3要素のうちで、自分自身がもっとも見せたいと思ったモノを中心に画面構成をしてみましょう。
f3.5 1/200秒
コメント
窓はいつも何かを感じさせる部分。すぐ近くにある樹木の風合いがいい感じだった
講評
雰囲気のある窓でした。その向こうに見える木をうまく窓抜けに組み合わせましたね。
窓の外と室内の露出には相当な差がある条件ですが、窓枠のディテールもつぶれずに出ていますし、木の描写も犠牲になっていないので、適正露出だったといえます。
f5.6 1/80秒
コメント
窓にピントがきてしまったカットと窓の向こうの庭にピントを合わせたカット
講評
窓ガラスに組まれた格子の造作がとても美しいですね。
最初の写真は、格子そのもののパターンをグラフィカルに表現しています。縦画で構成してもおもしろいかもしれません。もう一方は、格子の向こうに見える外の景色にフォーカスしたものですが、露出は、少し明るくなりすぎました。この場合は、景色のほうにフォーカスが合っているので、そのまま測距点のAEでも適正露光が得られます。格子の向こうに抜ける景色の、何にフォーカスしたかをもう少ししっかり見たい感じがします。
f5.6 1/160秒
コメント
不忍池の蓮池の壮観。ワイドで切り取ってみる。パンフォーカスなのでピントが合っているように見えるが、さて?
講評
これはとてもよい写真です。都会の中に咲き誇る蓮の感じがとてもよく表現できています。お天気も晴れてはいませんが、むしろ曇天時のフラットな光線が、蓮の花や葉のディテールをきれいに表現しています。見せたいモノがど真ん中にある、いわゆる「日の丸写真」的な画面構成ですが、けっして悪いわけではなく、むしろ画面中心部から周辺部への広がりを感じさせる見事な作品です。
f5.6 1/160秒 f5.6 1/125秒
コメント コメント
近寄れなかったがなんとか撮った蓮の花 縦に並んでしまった構図。花と葉が虫食いもなくきれいだったので、何とかもうひとつ工夫できなかったかと悔やまれる
講評 講評
花に近寄ることが難しい中、うまく手持ちのレンズで構図をまとめましたね。もっと長い望遠系のレンズがあれば、より大きく捉えることはできますが、超望遠レンズは長くて重量もあり、取り回しが悪くなるので、常に携行するべきかどうかは難しいところです。 こちらは大きく写すことはできていますが、縦の構図の中に、2つの花の位置関係があまりにも揃いすぎています。睡蓮の作例のように、バランスの取れた配置を考えましょう。アングルを下げて、もっとどちらかの蕾に寄れれば、蕾同士の重ね合わせで絵作りすることができます。
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