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写真で綴る自分史 もういちどカメラ 藤森元之

押しかけ写真塾  
藤森元之
写真塾中級編 写真はむずかしいが、楽しいぞ! 第3回 ―どこにピントを合わせるかで写真が変わる―
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なにを伝えたいのか意識すると写真が変わる
 

   夢の島熱帯植物館へ入る。ミッションで与えられた「2つのテーマ」が頭からはなれない。
   写真を撮るのに理由はいらないのかもしれないが、いい写真を撮りたいとか、誰かに見せたいとか、できれば壁に飾ってみたいとか考え始めると、コミュニケーション・ツールとしての要件がもとめられる。言い換えると、なにを美しいと思ったか、それはどんな状態だったか、自分の意識のなにと共鳴したのか、それを明らかにしないと、人には伝えられないということになる。

 
f5.6 1/50秒 f5.6 1/80秒
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園内の池を撮った2カット。そのまま撮ると、AFロックでAEもロックされるので、明るい画面になった。こちらが見た目に近いがどうということはない写真   花に合わせてAFロックで撮る。こちらの写真のほうが雰囲気が出ている
講評
デフォルトのカメラの設定では、測距点に露出が連動するようになっています。そのままでも撮影にそれほど支障はないのですが、測距点の露出が自分の意図していた仕上がりにならないことがあります。そういう場合は、マニュアルで露出を決めるか、AFとAEが連動しないように設定して撮る必要があります。作例では、最初の写真は、中央の測距点が暗い水面部分を測距して、それにAEも連動してしまったせいで、露出が明るくなってしまいました。後の写真では、その露出をうまく補正しています。構図にもまとまりがあって落ち着いた仕上がりになりました。
 
f5.6 1/5秒 f5.6 1/4秒
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植物園の中は比較的明るい空間だが、このお面の掛かっていた休憩所はかなり暗い場所。手ブレの例だ   構図を決め、ひじを膝に乗せて手ブレしないように意識して撮る
講評
シャッタースピードを見ると、どちらも手持ちでは大変厳しい条件ですが、なんとか撮れています。三脚がないときの手ブレを防ぐ方法としては、何か固定されているものの上にカメラを載せるか、しっかりカメラを構えて身体ごと壁などに寄りかかって撮るのがよいでしょう。
f5.6 1/125秒 f5.6 1/125秒
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左は後ろの葉がうるさく思えたのでアングルを変え、ぼかす工夫をしたのが右
講評
アングルを変えたことで、背景のボケもきれいになり、光の向きが逆光ぎみになったことで、背後のグリーンが鮮やかになりました。美しい仕上がりですね。
撮りたいモノとその後ろにあるモノとの距離は、ボケの強弱と関係があります。近いとあまりボケず、遠いとボケが強くなります。また、望遠レンズになればなるほどボケが強くなります。
f5.6 1/400秒 f5.6 1/400秒
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背景が暗かったので処理を変え、明るくすっきりさせたのが右
講評
この作例では、最初の写真は、背景が暗いというよりも、白い花に対して白く抜けた背景の部分部分がうるさく感じられます。後の写真は、背景に線状のモノが多いせいかボケがあまり綺麗ではありませんが、白い花と引き立たせる背景としては悪くないと思います。
f5.6 1/125秒
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食虫植物館で撮った1枚。造形がおもしろかったので撮影。ピントは雌しべに合わせる
講評
熱帯性植物の造形的なおもしろさを、全体を見せずに部分的に切り取ったのがよい効果を生んでいます。パターンの美しさが際立って、見ごたえのある作品になりました。
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