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写真で綴る自分史 もういちどカメラ 藤森元之

押しかけ写真塾  
藤森元之

第5回 総合判定 ― ハガキをつくる 2007/7/4
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写真の初級レベルを超えられたか?
 

 テレビやパソコン、携帯電話で映像表現がふえてくると、目が肥えて、撮る技術と見る目がかけ離れてくる。自分の撮った写真を見て、不満が高まるのだ。写真塾で一番思い知らされたのはこれだった。
 だが、これは悪いことではないかもしれない。目が肥えてくれば目標が定まって、その狙いを実現するためにどうすればいいか、今の実力とどのくらいかけ離れているかがわかるからだ。
「押しかけ写真塾・身の周りを撮る 初級編」の第1回から第4回まで、技術の進歩は思ったほどではなかったが、ワザは撮影の基本だから、熟練するためにはシャッターを押す回数を増やすしかない。それが自然に技術の未熟さを解決してくれる道と思いたい。

 さて今回は初級編の最終回なのでまとめとなる。季節柄、夏の風物誌をどう撮るかをテーマにした。夏といえば海と山で、山なら『日本365名山 毎日が山歩き』に伊藤幸司さんの写真がたくさんある。
 そこで、写真塾では海へ。6月24日、魚と水辺の風景を求めて葛西臨海水族園に行く。
 あいにくの曇り空で、海の撮影も風景の撮影も断念した。
「今回は魚だ!」
 勇躍、園内に突撃する。だが水族園は暗く、とても写真が取れる環境ではなかった。

「古屋先生、まったく写真が撮れません。真っ暗です……ストロボを使うと、ガラスに反射して光ってしまうし……」
「ストロボを使う撮影は、角度を考えないと反射で見えなくなります。それより、ISO感度を800か1600に上げて、シャッター速度がまだ遅いようなら、露出補正をマイナス1にすれば、60分の1秒くらいになりますよ」
「なるほど!」

コメント
6月3日に、葛西臨海水族園に南国奄美大島からやってきたという約60匹のクロマグロ。さっそく流し撮りに挑戦。だが泳ぐスピードが速くてピントが合わないし、あれこれ考えている暇もない。ISO1600、露出補正「−1」でどうにか撮れた
講評
この暗さではしっかり撮るのは無理。無理に挑戦して頑張ってみてもよい作品にはなりません。頭を切り替えてマグロの動きを表現してみるという手もあります。
コメント
トラフグはあまり速く泳がないので撮りやすい。色もきれいだ。ストロボを当てたが、うまい具合に反射しなかった。今のところは運まかせの写真だ
講評
ストロボ使用ならISO感度は200〜400くらいでよかったですね。もっと粒状のきれいな画像になったと思います。

コメント
この魚は何? 悠然と構え、ギョロリとにらみ、とにかく動かない。存在自体がグロテスクなので、あれこれ考えずただただ大きく撮る。2秒で1センチくらいしか動かないから、ピント合わせは楽だ
講評
大胆な寄りで迫力ある画面になりました。これは力作と言ってよいでしょう。高感度撮影による粒子の荒れもめだたなくてよかったと思います。
コメント
魚の群れを撮るのはむずかしい。増感すれば写しやすいが、散漫な画面構成が不満。先生の写真と比べて気づいた。先生の作品には環境情報が必ず入っているのだ。だから写真があたたかくなる。これはぜひとも学ばなくてはいけないことだ
講評
やや散漫な感じです。悪い出来ばえではありませんが、どの魚を主役にするか決めて、辛抱強く待つことが大切です。
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