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写真で綴る自分史 もういちどカメラ 藤森元之

押しかけ写真塾  
藤森元之

第4回 家族や子供のスナップをいきいきと撮る 2007/6/20
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講義 ―古屋写真塾―
  ●表情や動作の一瞬を切り取るスナップショット

 感動的なスナップショットを撮る難しさは体験してみてよくわかります。
“子供のいい表情が撮れているのにお父さんが良くないね”とか、“可愛かったのにブレているね”とか、なかなかうまくいかないものです。
 それだけに狙いどおりのすばらしい写真が撮れたときの喜びは大きいものです。自分自身の満足感だけでなく、子供やその家族など周囲の人たちに喜ばれて「プロのカメラマンみたい」などと褒められたりすると、有頂天でその気分になったりします。

 フィルム代や現像代もかからないデジタル写真の便利さを大いに利用して、チャンスを逃さないように積極的にシャッターを押しましょう。スナップショットは、たまたま偶然に恵まれてすばらしい1枚ができることもあります。撮った写真のセレクトは後でじっくりやりましょう。
 表現はよくないかもしれませんが「○○な鉄砲も数打ちゃあたる」といった感覚で撮るといいと思います。

  感動的なスナップ写真はどうしたら撮れる?

 そのヒントは、すばらしいと感じた写真がどんな要素で成り立っているのか考えてみることにあります。

1.   着想、着眼点 今回だけでなくどんな写真の場合でも重要な要素
2.   シャッターチャンス 手ブレをしないように冷静に
判断力と行動力が決め手
3.   被写体の表情や
動き・配置など
笑顔は大きく大胆に
家族や仲間は幸福感や親密感を
4.   背景の処理 すっきりとシンプルに
5.   光線の状態 光の方向で写真の印象が大きく変わります
強い陰影を避け明るくソフトな光線のもとで撮る
明るく撮る
6.   構図 小道具やオモチャ、ペットなども雰囲気作りに欠かせません
主役、脇役のメリハリをつけることが大切
7.   色彩効果 主役を引き立てる色の効果は着衣や背景の草花などで
8.   ピントと露出 カメラのAF/AEモードを使う
9.   レンズワーク 広角から望遠をカバーする高倍率ズームレンズがおすすめ
レンズ交換を避けフットワークを重点に
10.   カメラポジション 子供の目線とおなじ高さにすることでコミュニケーションも良くなります
アングルは自分が動いて
■鑑賞
 

 数々の問題点を解決できないまま、写真塾は終わったが、小金井公園で撮影した先生の作例を鑑賞しながら講義を聴いていると、今度はいい写真が撮れそうな気がしてきた。

  古屋先生の作例

 公園で過ごす親子のいきいきした表情や姿に挑戦。今回は2組の父親と子供たちに的をしぼって、それぞれ表情のアップと親子の情景をねらってみたのですが、このように動く被写体の瞬間を切り取るスナップショットはコンパクトデジカメではつくづく困難なものと認識しました。労を厭わずに一眼レフのデジカメを担いでいくべきであったと後悔している始末です。そんなわけで残念ながら自慢の作例写真にはほど遠い仕上がりですが、ご理解のうえお付き合いください。

父親とキャッチボールをする子供の表情と動きを捉えた1枚。カメラを低い位置に構えて背景をすっきりすることで動きを強調した。浅い絞りと速いシャッタースピードの組み合わせ。ボールが画面に入っているのがこの写真のポイントになった。

同じシーンを父親の大きな背中を画面手前に取り入れ、男の子と父親との強い信頼感を表現してみた。背景に花壇の赤い色調を取り入れて単調な画面に温か味を添えた。

父親と3人の子供たちの遊ぶ様子を私はしばらく眺めていた。芝生広場の上で父親は馬になり、鳥になり、全身を使ってスキンシップを楽しんでいる。子供たちを空に放り上げる、寝転ろび足で子供を突き上げる、子供の世界の中にしっかり入り込んで子供たちと自然体で興じている父親の姿に感動し、熱いものが胸にこみ上げた。こんな素晴らしいお父さんを見たことがない。そんな感動を伝えようと試みた1枚である。

同じ親子の楽しそうな情景。やや説明的であるが微笑ましいシーンを捉えた。
●今回の撮影機材
 古屋先生:キヤノン パワーショットA640
 藤森生徒:キヤノンEOS KISS Digital X+EF28-135/3.5‐5.6+PLフィルター
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