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写真で綴る自分史 もういちどカメラ 藤森元之

押しかけ写真塾  
藤森元之

第4回 家族や子供のスナップをいきいきと撮る 2007/6/20
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■スナップショットには愛情の深さが表れる
   スナップ写真は、一瞬を切り取る難しさがあるところは報道写真と似ているが、撮影の対象にあたたかい眼差しを向けているという点で、決定的に違う。
コメント
子供のアップは、スナップ写真の醍醐味だ。一眼レフで思い切り近づいて、髪の毛の質感や背景の花や緑のボケが写せると、写真がうまくなった気がして楽しい。大伸ばしにして写真額に入れて飾ったり、ハガキにプリントしておばあちゃんに送ることができるのもこんな写真だ
講評
子供のかわいい表情をうまく捉えました。この前後の様子を連写していたらもっと良い動きのある写真がきっとあったと思いますよ。カメラアングルは子供の顔よりさらに低くしたほうが狙いが強調されたでしょう。お父さんの後姿をもう少し画面に入れると親子の親密感も表現できて良かったと思います。スナップ撮影は瞬時に様々な要素を凝縮して画面作りをする的確な判断と行動力がないといけません。難しいですね。
コメント
壁登りに挑戦する少女。公園の遊具で遊ぶ子供の表情は、生き生きとしてとてもかわいい。スナップ写真の王道といえるかもしれない。プロもかなわないようないい写真が撮れるのは、いつも子供を見守っている眼差しがあるからだ。お尻を押し上げる母親と少女の関係を写真で伝えたかった
講評
素晴らしい作品ができましたね。無駄の無い画面構成、壁をよじ登ろうと頑張る子供の表情とお尻を押し上げる母親の仕草が緊張感をとともに温かく伝わってきます。シンプルなグリーンの背景と着衣のピンク色のコントラストも効果を高めました。
コメント
滑車のスピードはこわいが楽しい、といった表情が撮れれば成功だが、ピントがなかなか合わなかった。流し撮りにも挑戦したが、表情まで捉え切れなかった。画面の整理まで考えると、最初に画角を決め、ピントを合わせ、そこにくるのを待って撮る方法がいいかもしれない
講評
やや説明的な写真になってしまいました。狙いどおり表情を大きく撮れたら良かったですね。そこに来るのを待って予めピントを合わせて撮る方法を通称「置きピン」で撮るといいますが、これに挑戦してほしかったところです。またはカメラの動体予測モード「サーボ」を使う方法もあります。いずれにしても動きの一瞬を切り取るわけですから何枚もトライしてください。
 
コメント
インラインスケートに興じる少女。技術よりもファッションがすてきだ。顔にストロボを当てられればいい表情が撮れたかもしれない。小金井公園にはスケートやスケボー、一輪車などの練習場があって、親子で楽しんでいる家族も多い。その雰囲気が写せただろうか
講評
バランスを保つ少女の緊張した表情とともにその姿形をタイミングよく捉えました。速い動きの被写体を上手く画面に配置できたのは立派な腕前といってよいでしょう。斜光線による描写で立体感のある少女の姿を表現できました。できればこの少女が画面一杯に撮れていたら素晴らしくインパクトのある印象になったでしょう。

“親子の関係をどう撮るか”もスナップの基本
   子供はいつも親の姿を目で追っている。あるいは、興味深い対象に憧れをもって見つめ続ける。その視線を追っていけば、いい写真が撮れるかもしれないと、子供が何を見ているか、視線を追いかけてみた。
コメント
子供を楽しませるために母親はシャボン玉を吹くが、じつは自分も楽しんでいるものだ。子供と母親の表情を、影にならないように撮るのはむつかしいが、これはうまくいったようだ。公園の雰囲気を残しながら画面を整理しようとしたがうまくいかなかった
講評
いいタイミングでシャッター押しているのに残念だなぁ。背景の子供たちが邪魔をして主題に集中できません。こんな時は「もう一度やって見せて!」とか声をかけて時間を稼ごう。きっとまたグッドタイミングがやってきますよ。こんなまたとないチャンスはもっとねばって引いたり寄ったり左右上下に動き回って、カメラのポジションやアングルを変えてたくさんシャッターを押しましょう。
 
コメント
大道芸人が風船を脹らませて細工しているところ。並んで待って、ようやくもらえた表情がとてもかわいい。明るい表情を撮るのが難しいうえに、ほかの子供や芸人の様子を写したかったが、ともに不十分だ
講評
とてもいい写真ですよ。風船おじさんの大きな身体と、受け取る小さな子供の対比がまことに微笑ましい。童話の絵本を見ているようですね。子供の可愛い表情に視線が誘導されます。小さくても大きな主役の座を占めているんですね。他の子供たちが画面に入ると狙いが散漫になると思います。画面の整理にやや欠点もありますがこの状況ではやむをえないでしょう。
コメント
斜面をソリで滑り降りる親子。スピード感を子供に体感させる名目で、じつは親も楽しんでいる様子が写っている。明るいので露出に苦労はない。斜面の緑と、家族の興奮を伝えたかったが、ワイド画面をまとめるのは難しいものだ
講評
人物の配置も状況描写も良くできていますが、説明的でインパクトに欠けます。これは長焦点のレンズで手前の親子を狙うのが良かったと思います。難しく考えず人物の表情を素直に大きく撮る、これに挑戦してください。
コメント
森の中にはハンモック公園があって、友達同士や恋人、親子で、時間で借りられる。安定しないハンモックの中で戯れる様子を撮りたかったのだが、森の中は暗いので、表情を写すのは至難のワザだった
講評
構図もしっかりしているし、モチーフも良いのに惜しい写真です。そんなに暗かったですか? ややワイドレンズの画角ですが背景はボケても手前のハンモックにピントが出せれば露出のバランスでもっと明るく撮れるはずです。木漏れ日とハンモック、素敵なモチーフでした。
コメント
公園にはいろんな人が往来して、バギーに人形を乗せてくる家族もある。2体の人形の表情も心なしか楽しげで、かたわらのピンクのヘルメットがなんともきれいだった。小物を撮っておくと、アルバム作りのときに重宝する
講評
子供たちには人形も同じ家族という思いでしょうか。しかし今は人形たちを置き去りにして親子で楽しく遊びに興じているのか、可愛い少女に会ってみたくなります、そんなことを想像させる写真です。人がいなくても温もりを感じる立派な作品です。着物やヘルメットの色の組み合わせも可愛くて、シンプルな背景によって子供の世界をより象徴的に表現できました。
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