おとなのたまり場 > いつでもbon vivant > もういちどカメラ > 押しかけ写真塾
写真で綴る自分史 もういちどカメラ 藤森元之

押しかけ写真塾  
藤森元之

第3回 街並や建物をきれいに撮る 2007/6/6
  頁1 頁2 頁3
自習新宿副都心を超広角で写す
PLフィルターの使いすぎに注意しましょう

 東京ミッドタウンの写真は、街の写真をどう撮るかという考え方の進歩には結びつかなかった。苦心はしたが、結果として説明的な写真になってしまった。
 街をどう撮るか、その方法論を先生に確かめなくてはいけない。それにしても、もっと苦しんでみないといけないのかもしれない。
 そこで、晴れ上がった28日、新宿西口へ。都庁の展望台からあわよくば富士山を見ようと、お登りさんをしに行く。5月にはめずらしく晴れ渡り、夏空がひろがっていた。

コメント
都庁舎の中庭。新宿を撮るのは10-22mmの広角ズーム+PLフィルターだ。ワイドなので、手前の彫刻をモチーフに、議事堂の入口を狙う。明度差が大きく、苦労して露出を彫刻に合わせる
講評
遠近感を強調できる超ワイドレンズの特徴がよく表現されています。主役の彫刻の配置も良く、背景の直線と曲線の構成美も画面に動きが出て良かったと思います。ただ作者の言うとおり、主役が暗いのは背景ばかりが強調されてイメージ通りの作品になりません。こんな場合、思い切って主役をシルエットとして画面構成してみるか、またはこのままストロボを強制発光させて主役にスポットをあてるという技もあります。
コメント
帰りがけにハイアットホテルの向かいの道端で、自転車を撮った。ワイドで絵にならない撮影が続いたので、このままでは帰れない気持ちだった。ワイドレンズは手前に何か写し込まないと間抜けな絵になってしまう。モノとしてはおもしろいかと、自転車を移動させて画角を作る。色合いが多層になって、意外におもしろそうな写真になった
講評
ドキュメンタリータッチの素晴らしい作品です。昔プロ写真家がよく撮った写真ですが、だから古い写真ということにはなりません。新しいテクノロジーと人の暮らしとのギャップや葛藤はいつの時代もテーマです。新宿副都心のビル群も古くなりましたがこの作品の中では十分にその役割をはたしています。ビルと青空、自転車の赤、木の緑など色調もバランスがよく、都市空間と人の生活感が自然なかたちで表現されています。

 さて、先生は今回、どんな写真を、どんな評価軸で見てくださるのだろうか。PLフィルターの使いすぎで、どの写真も青くなってしまったし、都庁の展望台に遠征してもろくな写真が取れなかった。
 写真のむつかしさやモチーフの選び方など、ややわかりかけてきたので、その辺をどう評価し、どんな講義をしてくれるのか、それが今回の楽しみだ。

 ここでおもなボツ写真のリストを記録しておく。

  1. ガレリア2階に見えたマネキン。画角の作り方に悩んだ。
  2. ガレリア2階のフレンチレストラン。街灯のような照明がアクセントで、その光具合を撮りたかったが、うまくいかなかった。
  3. 国立新美術館。ガラスの透明感と水色のやわらかさ、映り込みの質感がPLフィルターで増幅されたようだ。
  4. 高さが200メートルの都庁の展望台で。俯瞰のワイドはありふれているが、晴れて空がきれいだ。
  5. おなじく都庁の展望台で。明治神宮の広さがわかる写真。もう夏空だ。200メートルの高みでも、上から見るだけでは面白い写真が撮れないものだ。
  6. センタービルのテラスガーデン。六本木より落ち着きがあるのは歴史の重みだ。新宿で撮った写真はすべて青すぎる。
前のページへ戻る   次のページを読む
「もういちどカメラ」トップへ戻る
TOP